ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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胸壁って?



胸壁とは屋上などにめぐらす欄干状の壁のことです。
イメージできない人は狭間、もしくは城壁の屋上部分の凸壁を連想してください。
この胸壁は西洋ではマチコレーションと呼ばれていたようです。時代によって流行りの胸壁があったり、貴族の爵位や家柄でデザインが違ったという記述があります。


基本の胸壁は凸壁が連鎖する形ですが、13世紀頃には外壁面上に突出した形の城壁が多かったようです。
これは戦略上の目的でデザインされ、突出させることで城壁の足元から飛んでくる矢を防いだり、城内へ侵入しようとする敵兵を妨害するためだったと言われています。


胸壁での攻防は基本狭間部分から弓兵が矢を撃ったり、石や煮え湯、煮え油果ては人糞や放尿(放火に対する防火水として事前に尿を集めて溜め込んだりもした)で攻めてくる敵を追い返し、迎撃していたそうです。
ただ、狭間部分は向こうからも狙われやすいため、凸壁に射眼と呼ばれるクロスボウなどの矢を飛ばす細い立て穴や、間に鎧戸を設置したりした。この鎧戸は二重構造になっており、上部鎧戸と下部鎧戸に分けて開けることが出来た。


射眼には朝顔口と呼ばれる朝顔のように先端が広く開いた口があり、その壁際には石造りの長椅子が設置されていました。
長椅子は射手が待機できるように、座りながらクロスボウを撃つことで射程を安定、長期戦闘に耐えれるように作られたと言われています。


15世紀、銃が発明されると銃眼と呼ばれる穴ができます。一般的には逆さ鍵穴と呼ばれる形で上下に射角を取ることが出来ました。
時代が進むに連れて様々な銃眼が出材されたそうです。ただ、銃自体あまり出回っていなかったのか、銃眼より射眼のほうが多かったそうです。

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