ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

ランツクネヒトって?



ランツクネヒトとは15世紀末期、つまり中世末期に誕生したドイツの傭兵団です。
このドイツの傭兵団が生まれたのはシャルル大公の代官の任地で農民反乱が起きて鎮圧のために傭兵を雇おうとしました。
この時代の傭兵と言えばスイス傭兵団だったのですが、シャルル大公はスイスと政治的対立をしていて雇おうとしても向こうから断られる、支持者達からスイス雇うなよと批評されるので野盗に雇えない状況だったそうです。
苦肉の策として代官がドイツから人をかき集めてスイス傭兵団のパク……ごほん、
スイス傭兵団からインスパイアを得て作り上げた傭兵団がランツクネヒトの始まりと言われているようです。


スイス傭兵団を真似た事と兵卒集会という傭兵団の中に共同体政治を持ち込んだことで結束力が上がり、山岳部ではスイス傭兵団、平野部ではランツクネヒトが最強、スイス傭兵団に勝てるのはスイス傭兵団とランツクネヒトだ。なんて話もあったようです。


ランツクネヒトの兵卒集会とはランツクネヒト傭兵団全体の兵士達が所属し、傭兵団の運営に口出しできたそうです。
基本的な決定権は司令官が持っていましたが、一部の役職は兵卒集会の投票で選出され、場合によっては司令官を解任できる権利があったとも言われています。(この権利は給料の遅れや無謀な作戦で無駄な被害が出たときのみだったそうです)


ランツクネヒトで有名な話といえば華美な衣装です。当時のキリスト教圏では清貧が尊ばれていたのでランツクネヒトの華美な衣装は下品で傲慢であると嫌われましたが、ランツクネヒト達は死ぬ前の最後の贅沢だと言ってどこ吹く風で派手な衣装で着飾ったそうです。
特にこだわったのがスリットという切れ込みで、切れ込みの隙間から裏地や下に着込んでいる服の色を見せるのがファッションポイントでした。スリットの入った服は当時の技術では難しく、頻繁に修繕しないといけなかったので通常の服の2倍もしたと岩rています。また当時の人達からは切り裂かれた服を着てると思われていたりしました。



また独特の死生観をもっていたと言われ、戦場に出る前はミサを終えた後に「今日は死ぬには良い日だ」と呟いて戦場に向かったという逸話があるそうです。




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