ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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免罪符売りって?



免罪符、それは購入することで原罪を贖罪してくれるシステム。
現在ではどちらかと言うと詐欺の手法だったイメージがありますが、免罪符にはローマ・カトリックには神学的な根拠がありました。


使徒ペテロがキリストから天国の扉を開く鍵をもらい、その鍵を後継者である教皇が代々受け継ぎ、教皇から許可を得た免罪符売りは信徒の罪を許す能力があったと言われています。
免罪符を売る売人は初期の頃は高い役職……司教などが担当していたそうです。


もともと免罪符は教会を建てる際の喜捨や資金集めの一環……赤い羽根募金の赤い羽根が当時は免罪符だったと思えばイメージしやすいでしょうか?
現在の詐欺っぽいイメージが付いたのはあまりにも免罪符が売れすぎたことではないでしょうか?
売れ過ぎたために集金活動にふさわしく、恐喝、偽造、押し売り、越権など堕落行為が横行してしまいました。中世末期には乱発が続き、免罪符=詐欺というイメージが付いたのではないかと言われています。
これに待ったをかけたのが護教者(教義が間違った方にいかないように監視修正する役職)のルターが質問状を投げかけ批判し、国王や領主なども「調子のんな」と後押ししたことで宗教改革が起こり、免罪符というシステムが消えました。


免罪符売りは集金能力はとても高かったようです。
教皇直属である後ろ盾があり、説教師や異端審問官、聴罪師を連れて歩き、免罪符を売っていたようです。
ある書物の記述では司教が3年かけて集めた教会の修繕費と同じ額をたった1日で集めたという記述もありました。


免罪符ブームにはやはり偽免罪符売りというのも生まれて、当時の社会問題になっていたそうです。


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