ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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聖職者の食事って?



聖職者の食事には節制と清貧が求められました。
修道院での食生活は【聖ベネディクトゥスの戒律】に則した物となっていました。


食事は一日2回、復活祭から聖霊降臨祭までは6時課(正午頃)と夕方に食事を取りました。
夏の期間は水曜日と金曜日だけ9時課(15時頃)に1回目の食事を取ることになっていました。
四旬節から復活祭までは1日一食夕方のみだったそうです。


食事内容はパンとおかず2品、果実か野菜がデザート、飲み物はワインかピグメントゥム(聖別され、はちみつを入れたワイン)、もしくは蜂蜜酒かビール。
食事は腹八分目であることが推奨され、過度の飲酒は禁止されていました。


食事量はパン300gまで、飲料は1日1ヘミナ(0・75リットル)、食事中の私語は厳禁(修道院によっては言葉は相手を傷つけるから一切禁止、すべて手話で話す戒律のところもあったそうです)
四足肉は病人や貧者に施し、修道士は基本口にしてはいけない。精進日と呼ばれる日には卵や乳製品も禁止だったそうです。逆にこの日は魚を食べることが推奨されていました。


こういった戒律がありましたが、守ってない人もいました。
都市部の司教クラスは貴族のような食生活を、修道院長が宴を開き、客人を饗すという建前で堂々と四足肉を食べていたという記録がありました。


またビールは麦を液状にしただけで酒ではないなんて言ってがぶ飲みして酔いつぶれて修道院から追い出された修道士もいたそうです。

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