ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

農村の形って?



中世の農村は時代や地域によって様々な形がありました。
10世紀近くまではインカラステラメントと呼ばれる集落が主流だったそうです。
インカラステラメントとは城砦を中心に密集した家屋、その家屋を囲むように城壁が存在していたようです。

12世紀にはいり農具や農法が革新していったことで人口が増加し、教会を中心に乱雑に家屋が立ち並び、外周部に畑ができる塊村、楕円形の広場と教会を中心に規則正しく家屋が建てられ、畑も整地された広場村、大きな街道に沿って家屋や教会が立ち並ぶ街道村(宿場町)の3種類に別れたと言われています。


街道村の畑は街道から遠く離れた場所に設けられていました。その理由は街道沿いの果樹や農作物は自由に採取してよいという古代ローマ時代のルールが残っており、下手に街道沿いに畑を作ると農作物が旅人たちに奪われていくというものです。


あと街道に果実樹が植えられているのは旅人の喉と空腹を満たすためだったという記述もありました。


中世ヨーロッパ風ファンタジー作品で街道沿いに麦畑が広がる風景は嘘か街道並みに何故か整地された私道(村が作った畑へ向かったりする道)だったのかもしれません。


これら農村は教会、共同墓地、領主の館(マナーハウス)などがありました。
教会は祈りの場であり、教育の場、集会所として機能していました。教会の鐘は時報、外敵の襲撃の警鐘ともなり、教会自体避難所として使われていました。
中世初期は旅人は領主の館に泊まる場合もあったようです。


領主の館は領主の生活の場、倉庫、裁判所、牢獄、避難所も兼ねていました。


広場村であれば中央に広場があり村長の家や居酒屋が併設されています。
村人はここで集会を行ったり、家畜小屋に入りきらなかった家畜を広場で放し飼いしていたようです。


異世界トリップ物で出てくる村はだいたいこの広場村型ではないでしょうか?


井戸や村落の水汲み場は主婦たちの社交場でした。
河川近くには水車小屋や共用の大型竈(パン用、鍛冶用)さらには晒し台や絞首台も河川近くにあったそうです。

          

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