ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

中世の郵便って?



いつの時代も情報を制するものが時代を征すると思います。
さて、中世世界の情報伝達方法や郵便はどうやったのでしょうか?


軍事的火急の事態なら伝書鳩や狼煙、鐘楼の鐘に早馬でした。
それでも伝わる情報量は少なく、人を通して伝えられるので伝言ゲームみたいに何処かで間違ってしまう可能性もあります。


王や聖職者は専門の伝令を雇い、伝令は専門の衣服と靴、紋章付きの杖と手紙を入れる壺をもたせました。
専門伝令は特別な職で手出しは禁じられていましたが野盗や狼は知ったことかと襲っていたりしたようです。


一般人はと言いますと旅芸人や遍歴職人、巡礼者などの旅人に伝言を頼んだり、伝聞を聞いていた。
また説法師が説法の最中に訪れた場所での出来事を農民達に伝えていました。


ちなみに郵便や伝言をよく受け持っていたのが肉屋だったりします。
当時の肉屋は新鮮な家畜を買いに方々の農村に訪れるので農民達の郵便屋も兼ねていたそうです。


14世紀になると製紙産業が発達し、一般人も手紙でのやり取りができるようになると民間の伝令などを利用するようになったと言われています。
14世紀の伝令は槍と弩で武装し、どこに雇われているかを示す刺繍が入ったマントと角笛を持っていました。
この角笛で街に伝令がたどり着いたことを知らせ、自分に用事のある人を呼び集めたと言われています。
ちなみにこの角笛は元々は肉屋が村落で家畜の買い付けをする際に葺きまわった風習を引き継いだものと言われています。


とある著書では伝令の愚痴みたいなのが記録にありました。


「伝令になってもうすぐ1年、毎日文箱担いで旅から旅、11フランと引き換えに命の危険にも会う」


当時の11フランがどれくらいの価値化はわかりませんが愚痴が出るぐらいでしたから割には合わなかったのでしょうね。

コメント

コメントを書く

「エッセイ」の人気作品

書籍化作品