妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
68:ユウVSレジーナ
俺が訓練場につくと、兵士が数名。それと中央にはレジーナとラースが立っていた。
少し離れたところには王様とお姫様がいた。どうやら王様自ら査定するらしい。
俺もティナたちに離れるように伝える。
「ユウ殿と戦うことができるのか、楽しみだな」
「そうか」
俺は苦笑いすることしかできない。そんな様子を見てラースは笑いをこらえていた。
「それと言っておきたいことがある」
俺は王様たちにも聞こえるよう、少し声を張る。
「俺の戦い型やスキルに関する情報の守秘をお願いしたい。いずれ広まってしまうかもしれんが、出来るだけ抑えたいからな」
「わかった」
王がそういうと、周りに目を向ける。それを見て兵士たちは頷く。それはレジーナやラースも同じだ。
「そろそろ始めようか」
ラースのその言葉を聞き、俺とレジーナは距離を取る。
レジーナの武装は、身を包む鎧。それも動きを重視した、軽めの奴だ。それと腰にあるレイピアよりの直剣。
「これよりユウ・ツキカゲのランク査定模擬試験を行う。殺すのは無しだ。多少の怪我なら回復班がどうにかしてくれる。部分欠損にいたらぬ程度で戦うこと。こちらかが戦闘続行不可能と判断した場合とどちらが負けを認め次第終了とする。それでは、はじめ!!」
ラースの開始の合図とともに俺とレジーナは動き出した。
『縮地』
『縮地』
瞬時に加速し俺とレジーナは衝突する。お互いに剣と刀を抜刀しつばぜり合いへと移行する。
「まさかユウ殿も縮地を使えるとはな!」
レジーナは力任せにつばぜり合いから抜け出し、距離を取る。
『祖は彼の者を打ち抜く、光なり! ライトレイ』
レジーナの左手から光のビームとも呼べるものが飛んでくる。
俺はとっさにムラクモでその光を防ぐ。
レジーナは俺と同じ魔法剣士らしい。
『黒槍』
俺は無詠唱で魔法を発動させる。
レジーナや周りは驚く。だがレジーナは即座に反応した。飛んで来た槍を体を横にずらすだけで躱す。
そしてレジーナは一気に俺に迫ってくる。
突いて、斬って、薙いで、レジーナは俺に剣戟を繰り出す。俺はそれをよく見て躱す、弾く、もちろん瞳は使っていない。この戦いでは生成化も黒鬼ノ衣も使う気はない。
「ユウ殿の実力はこんなものではないだろ!」
レジーナは渾身の突きを繰り出してくる。
俺はムラクモをレジーナの剣に沿うように当て、つばぜり合いに持ち込む。
「当たり前だろ!」
俺は右手に持つムラクモでレジーナの剣を弾く。
俺とレジーナの間に再び距離が開く
『炎刀:飛炎』
炎を纏ったムラクモを振るい、纏っていた炎を斬撃として打ち出す。
「なっ2属性持ち?」
「ばか、適性なくても使えるだろ。威力は低くなるが」
周りの兵士が驚き慌てていた。
「面白い、『神速!』」
レジーナは剣を腰の位置へと持っていく。迫る飛炎はレジーナの前で霧散した。そして構えていたはずの剣はいつの間にか振りぬかれていた。
俺はその剣を捉えることができなかった。
「ふっ面白いな」
俺がそういうと、レジーナは俺に笑顔を向けた。
「私も楽しいぞ!」
レジーナは俺に向かってくる。
俺はムラクモを鞘へとしまう。
〝ん。まだ行けるのに〟
(今は後退だ)
〝む。しょうがない〟
(ヒサメ頼むぞ)
〝おねぇーさんに任せなさい〟
俺はヒサメの柄に手をかける。
『雪花一閃』
放たれる氷の斬撃、レジーナはそれを少しジャンプすることでよける。
俺はそう来ることが予想できていたので、それに合わせてヒサメを振るう。
レジーナはとっさに剣でガードを試みる。
『雹璃化:弐刃』
ヒサメはレジーナの剣に触れる前に砕け、短刀へと姿を変える。砕けた分は二本の氷の刃へと変わる。
「なっ!?」
レジーナの剣をすり抜けたというより、今の現象自体に驚いている。
周りは、この現象に目を奪われていた。
俺はすり抜けた短刀でレジーナの腹部を狙う。
レジーナは無理やり体を捻り、かろうじてヒサメの突きを躱す。
だがそれは予想済みだ。
『欠け放て!』
二本の氷の刃はレジーナめがけて飛んでいく。
『祖は 天翔る 飛翔をわが身に! レビテーション』
レジーナは刃が当たる前に詠唱を完成させる。すると、レジーナの周りに風が集まり、レジーナを後退させるように飛んでいく。
それは短い時間だが浮遊と呼べるものだった。
どうやらレジーナは二属性持ちのようだ。
『雹璃化:刀』
刃がヒサメの元に戻り、元の刀に戻る。
「そろそろ決着をつけようか」
「あぁ、そうだな」
レジーナはすこし悲しそうな顔をするが、それでも剣を構える。
お互いに最高の攻撃を繰り出す準備をする。
俺はヒサメを切っ先をレジーナに向ける感じで構える。
『縮地』『雪華』
『縮地』『神速剣:颯』
ヒサメとレジーナの剣がぶつかり合う。かろうじて受け止めることに成功。
そのまま流すようにして剣を斜めに落とす。そして俺は空いた左手でムラクモを逆手で抜刀。もちろんそのまま抜刀すると速度が落ちる。
『自在:縮』
だから俺はムラクモの刀身を短くし、レジーナの首筋に当てようとしたその時。
『神速剣:光軌』
左手の持ったはずのムラクモは弾かれ、俺の首筋にレジーナの剣が当てられていた。
「私の勝ちだ」
そして俺はこの世界に来て初めて負けを体験した。
「あぁ、俺の負けだ」
だが俺の心はすっきりしていた。
周りから拍手が起こる。始めたのはティナだ。拍手の大きさは大きくなり、王様やお姫様まで拍手している。
レジーナは俺に手を差し出してきた。俺はその手を取り立ち上がった。
「勝者、レジーナ・テル・テリィーナ。これをもって、模擬試験を終了する!」
ラースが周りにそう宣言する。
そして王様は立ち上がる。
周りに向けてこう宣言した。
「二人の戦いは見事だった。よって、レジーナ・テル・テリィーナをAランクからSランクへ。ユウ・ツキカゲをCランクからAランクとする」
王の宣言に周りのから声が上がる。
「以上! 解散」
そして俺は無事王都での用事を終えた。
少し離れたところには王様とお姫様がいた。どうやら王様自ら査定するらしい。
俺もティナたちに離れるように伝える。
「ユウ殿と戦うことができるのか、楽しみだな」
「そうか」
俺は苦笑いすることしかできない。そんな様子を見てラースは笑いをこらえていた。
「それと言っておきたいことがある」
俺は王様たちにも聞こえるよう、少し声を張る。
「俺の戦い型やスキルに関する情報の守秘をお願いしたい。いずれ広まってしまうかもしれんが、出来るだけ抑えたいからな」
「わかった」
王がそういうと、周りに目を向ける。それを見て兵士たちは頷く。それはレジーナやラースも同じだ。
「そろそろ始めようか」
ラースのその言葉を聞き、俺とレジーナは距離を取る。
レジーナの武装は、身を包む鎧。それも動きを重視した、軽めの奴だ。それと腰にあるレイピアよりの直剣。
「これよりユウ・ツキカゲのランク査定模擬試験を行う。殺すのは無しだ。多少の怪我なら回復班がどうにかしてくれる。部分欠損にいたらぬ程度で戦うこと。こちらかが戦闘続行不可能と判断した場合とどちらが負けを認め次第終了とする。それでは、はじめ!!」
ラースの開始の合図とともに俺とレジーナは動き出した。
『縮地』
『縮地』
瞬時に加速し俺とレジーナは衝突する。お互いに剣と刀を抜刀しつばぜり合いへと移行する。
「まさかユウ殿も縮地を使えるとはな!」
レジーナは力任せにつばぜり合いから抜け出し、距離を取る。
『祖は彼の者を打ち抜く、光なり! ライトレイ』
レジーナの左手から光のビームとも呼べるものが飛んでくる。
俺はとっさにムラクモでその光を防ぐ。
レジーナは俺と同じ魔法剣士らしい。
『黒槍』
俺は無詠唱で魔法を発動させる。
レジーナや周りは驚く。だがレジーナは即座に反応した。飛んで来た槍を体を横にずらすだけで躱す。
そしてレジーナは一気に俺に迫ってくる。
突いて、斬って、薙いで、レジーナは俺に剣戟を繰り出す。俺はそれをよく見て躱す、弾く、もちろん瞳は使っていない。この戦いでは生成化も黒鬼ノ衣も使う気はない。
「ユウ殿の実力はこんなものではないだろ!」
レジーナは渾身の突きを繰り出してくる。
俺はムラクモをレジーナの剣に沿うように当て、つばぜり合いに持ち込む。
「当たり前だろ!」
俺は右手に持つムラクモでレジーナの剣を弾く。
俺とレジーナの間に再び距離が開く
『炎刀:飛炎』
炎を纏ったムラクモを振るい、纏っていた炎を斬撃として打ち出す。
「なっ2属性持ち?」
「ばか、適性なくても使えるだろ。威力は低くなるが」
周りの兵士が驚き慌てていた。
「面白い、『神速!』」
レジーナは剣を腰の位置へと持っていく。迫る飛炎はレジーナの前で霧散した。そして構えていたはずの剣はいつの間にか振りぬかれていた。
俺はその剣を捉えることができなかった。
「ふっ面白いな」
俺がそういうと、レジーナは俺に笑顔を向けた。
「私も楽しいぞ!」
レジーナは俺に向かってくる。
俺はムラクモを鞘へとしまう。
〝ん。まだ行けるのに〟
(今は後退だ)
〝む。しょうがない〟
(ヒサメ頼むぞ)
〝おねぇーさんに任せなさい〟
俺はヒサメの柄に手をかける。
『雪花一閃』
放たれる氷の斬撃、レジーナはそれを少しジャンプすることでよける。
俺はそう来ることが予想できていたので、それに合わせてヒサメを振るう。
レジーナはとっさに剣でガードを試みる。
『雹璃化:弐刃』
ヒサメはレジーナの剣に触れる前に砕け、短刀へと姿を変える。砕けた分は二本の氷の刃へと変わる。
「なっ!?」
レジーナの剣をすり抜けたというより、今の現象自体に驚いている。
周りは、この現象に目を奪われていた。
俺はすり抜けた短刀でレジーナの腹部を狙う。
レジーナは無理やり体を捻り、かろうじてヒサメの突きを躱す。
だがそれは予想済みだ。
『欠け放て!』
二本の氷の刃はレジーナめがけて飛んでいく。
『祖は 天翔る 飛翔をわが身に! レビテーション』
レジーナは刃が当たる前に詠唱を完成させる。すると、レジーナの周りに風が集まり、レジーナを後退させるように飛んでいく。
それは短い時間だが浮遊と呼べるものだった。
どうやらレジーナは二属性持ちのようだ。
『雹璃化:刀』
刃がヒサメの元に戻り、元の刀に戻る。
「そろそろ決着をつけようか」
「あぁ、そうだな」
レジーナはすこし悲しそうな顔をするが、それでも剣を構える。
お互いに最高の攻撃を繰り出す準備をする。
俺はヒサメを切っ先をレジーナに向ける感じで構える。
『縮地』『雪華』
『縮地』『神速剣:颯』
ヒサメとレジーナの剣がぶつかり合う。かろうじて受け止めることに成功。
そのまま流すようにして剣を斜めに落とす。そして俺は空いた左手でムラクモを逆手で抜刀。もちろんそのまま抜刀すると速度が落ちる。
『自在:縮』
だから俺はムラクモの刀身を短くし、レジーナの首筋に当てようとしたその時。
『神速剣:光軌』
左手の持ったはずのムラクモは弾かれ、俺の首筋にレジーナの剣が当てられていた。
「私の勝ちだ」
そして俺はこの世界に来て初めて負けを体験した。
「あぁ、俺の負けだ」
だが俺の心はすっきりしていた。
周りから拍手が起こる。始めたのはティナだ。拍手の大きさは大きくなり、王様やお姫様まで拍手している。
レジーナは俺に手を差し出してきた。俺はその手を取り立ち上がった。
「勝者、レジーナ・テル・テリィーナ。これをもって、模擬試験を終了する!」
ラースが周りにそう宣言する。
そして王様は立ち上がる。
周りに向けてこう宣言した。
「二人の戦いは見事だった。よって、レジーナ・テル・テリィーナをAランクからSランクへ。ユウ・ツキカゲをCランクからAランクとする」
王の宣言に周りのから声が上がる。
「以上! 解散」
そして俺は無事王都での用事を終えた。
コメント
ノベルバユーザー288695
うざ
ペンギン
負けちゃいましたか
惜しかったですねぇー...
リベンジ期待しています!