妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~

創伽夢勾

33:ランクの偉大さ

 俺たちは今、日本で言うところのファミレスっぽいところにいる。
 中に入ると、奴隷の姿のフロンを見たのか、店員が少し嫌そうな顔をした。

「この店は奴隷はダメか?」
「いえ、大丈夫です。どうぞこちらへ」

 店員に案内され、席へと座る。今はムラクモもいるため4人だ。俺の横にムラクモ。正面にはティナ。そして、なぜか座ろうとしないフロン。

「何やってんだ? 早く座れよ」
「奴隷は普通、主人と一緒に食事はとりませんので」

 ちなみに奴隷商の店から離れたので、髪の色や目の色は戻していた。翼はさすがに出さないようだ。
 それにしてもめんどくさいな。奴隷として扱うつもりは毛頭ない。

「じゃあ、普通じゃなくていいから座れ。俺はお前のことを奴隷として扱う気はない。いいか?」
「ですが……」
「命令だ。これでいいか?」

 俺がそういうとさすがに逆らえないようで、「わかりました」と言って、席に着いた。流石に血ではお腹は膨れないようで、料理が届いてから俺が「遠慮しないでいいぞ」というと届いた料理をおいしそうに食べていた。

「そういえば、ムラクモって妖刀だよな?」
「ん」

 ムラクモは俺の問いにコクンと頷いた。

「じゃあ、なんで俺に影響とかないんだ? 妖刀ってそういうものだろ?」
「ん、少し違う。妖刀が持ち主を認めれば、くれるのは力だけ、認めないと力と共に命をむしばむ呪いを送る。それに耐えられない人たちは狂って死ぬ」

 てことは、ムラクモが俺を認めているから、何ともないってわけか。

「じゃあ俺以外が持ったら?」
「殺すよ? 力も与えずに」

 あっ、ちゃんとした妖刀だった。下手したら、そこら辺の妖刀よりたちが悪い。流石、元神刀。やることが極端だ。

 妖刀についての事情も知れたし、なんだかんだ、ムラクモもフロンもおいしいものを食べられて、うれしそうにしていたし、少し高かったが許容範囲内だ。


「これが迷宮区か」
「正しくはこの地下が迷宮区およびダンジョンです」

 ティナが補足説明を加える。

「そういえば、フロンはダンジョンに入ったことはあるか?」
「言えないです。まず私を買ったのはご主人様が初めてなので」

 そうなのか、まぁいい、今から目指すのはギルドだ。
 たしか、ダンジョンに潜るためにはギルドで登録がいるはずだ。そういえば奴隷は、ギルドカードを持てるのだろうか。
 まぁ、行って聞いてみるとしようか。

「じゃあ、とりあえずギルドに向かうぞ」

 ティナの案内に従い、歩いているとギルドにたどり着いた。やはり迷宮区とくっつくように配置されていた。
 中に入ると、やはり俺の黒い髪は目立つようで、自然と視線が俺に集まる。ギルドの内部はオルディナの町とはあまり変わらず、酒場とギルドが混ざったような場所だった。ただ違うと言えば、左側に迷宮直通の通路があったり、後は人の人数だろうか。迷宮都市というだけあって、やはり人が多い。

「こいつのギルドカード登録したいんだが、できるか?」
「奴隷の方でしたら、登録だけで、報酬などは主人の方に加算されますが」
「それでいい」

 そういうと、受付嬢は引き出しから一枚取り出した。
 フロンはカードを受け取り、指を噛み血を垂らす。そうすると、カードに情報が書きだされていく。
 そこにはこう書かれていた。

『フロン・フィール
 性別 :女
 種族 :吸血種(奴隷)
 ランク:F
 属性 :雷
 PT  :無所属』

(フロン。カードに隠蔽をかけろ。種族のところだけでいい)

 そういうと、フロンはコクンと頷き、吸血種の部分を人種へと書き換えた。あらかじめ、脳内会話できることを伝えといてよかった。
 フロンは受付嬢にカードを返す。受付嬢は驚いていた。
 そういえば雷って上位なんだったか。だが、さすがプロ。すぐに冷静になる。
 よし次だ。

「じゃあ次に、ダンジョン登録をしたいんだが」
「すいません。ダンジョンに潜れるのはEランクからでして……」

 周りのおっさん共が笑っている。さっきからティナやフロンにいやらしい目つきをしている奴らだ。
 それは事前に聞いていた、だから俺は自分のギルドカードとパーティーカードを提示した。

「え? Cランク……」

 驚きのあまり、受付嬢の口から俺のランクが、漏れ出た。

「は?」

 周りからそう、驚きの声が上がる。

「これで問題ないか? ついでにフロンのパーティー登録も頼む」
「わ、わかりました。少々お待ちください」

 俺がCランクだと分かると、明らかに態度が変わったな、周りもヤジを飛ばさなくなった。

(ランクってここまで重要視されるんだな)
《わかりやすい、強さの図り方ですからね》

 少し時間はかかったが、無事ダンジョン登録とPT登録は終わった。

『UNKNOWN
 ランク:C
 所属:ユウ・ツキカゲ ◎
    ティナ・アカーシャ
    フロン・フィール(奴隷)』

 ちゃんと奴隷表記もされるのな。とりあえず、これでダンジョンに潜れるようにはなった。

 そして俺はいまティナに言われるがまま、市場を歩いていた。そう、フロンの服を買うためだ。
 ティナは服屋を見つけると、フロンを連れて、まるで着せ替え人形のようにいろいろな服を着せていた。途中、ムラクモもつれてかれていた。

“ユウも大変だねー”
(まぁ、それなりにな)
“それで、あれ続けるの?”

 ヨリヒメはいつの間にか起きていたみたいだ。

(あぁ、続けるぞ。けど今日は無理だな。明日やるから、今のうち休んどいてくれ)
“分かった。じゃあボクはもうひと眠りするね”

 それと同時に、ティナがフロンに1着の服を連れて帰ってきた。ティナの顔はとても不満そうだった。
 今フロンが来ている服は、ちょっとおしゃれな赤を基調としたメイド服だった。戦闘もこなせるよう、できるだけ動きやすいものを選んだのだとか。で、なぜティナが不満そうかというと、フロンがメイド服を選び、ティナの見繕った服を選んでくれなかったからみたいだ。
 フロン曰く「ご主人様にお仕えするのだから、メイド服は譲れない!」だそうだ。

「そういえばフロン」
「はい、なんでしょう」
「武器は使うなら何がいい?」

 そう、これからはダンジョンに潜ることになるのだ。練習もさせたいしな。

「なら、私は短剣を」

 短剣か、ならムラクモの伸縮自在を使えば、十分教えられそうだ。

「わかった。今のうちに買ってくる。先に宿に戻っておいてくれ」
「わかりました」

 そういうと、俺は武器屋へと足を進めた。

 帰ったら、ステータス更新と譲渡を開始しようか

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コメント

  • 真砂土

    面白かった

    0
  • ノベルバユーザー189897

    (いいえ、ないです。)か(いえ、ないです。)かわからないけど(言えないです。)になってましたよ

    1
  • りゅんちぃ

    途中で切れてる文章あったよー

    3
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