クラウンクレイド
[零11-1・事実](登場人物・用語一覧)
【零和 拾壱章・焔を掲げろ】
【年表】
2019.09 大規模なゾンビパンデミックの発生
2019.12 祷茜が三奈瀬優子から血清を奪取、記憶の断絶
2045. リーベラの前身である大規模データネットワーク構築計画の始動
2050. 世界的な食糧危機が表層化
2052. インド・パキスタン間で開戦、南米を中心にトウモロコシの大規模疫病
2055. リーベラを活用したハイパーオーツ政策の本格始動
2058. ハイパーオーツ政策を受けて「お台場」原子力発電所建造計画の中止
2065. ハイパーオーツ政策により一部先進国は食糧危機の終結を宣言
20xx. 「ヒト機能拡張プロジェクト」の開始、加賀野教授の参加
20xx. 「クラウンクレイドの軛」を越えて祷茜に接触しようとした人物の出現?
2075.09 世界的なパンデミックの発生、感染者を通称「ゾンビ」と呼称
2075.09 レベッカの父親であるギインが祷茜を「シンギュラリティ」と断定する文書の発見
2080.10 祷茜が施設「U34」にて目覚める
尚、2080年時点の記録では2019年にパンデミックが発生した記録はない。
登場人物
【祷 茜 ―いのり あかね― (17)】
・主人公。2019年のパンデミックから逃れていた筈であったが、目を覚ませばそこは2080年の世界だった。周囲からは記憶障害を持った患者だと思われている。明瀬を捜す為もあってハウンドへの協力を申し出る。数多くの悲劇を潜り抜けてきた為、レベッカの反応とのギャップに惑う。
【レベッカ(16)】
・ハウンドのメンバーの一人。アメリカ人と日本人のハーフ。礼儀正しい少女であるが感情を抑えきれずに発言、行動する事が多い。生存者救出の為に突入を進言する、大を生かす為に小を切り捨てる事に嫌悪感を持つ、といった善人的な思考を持つ。パンデミックの記憶と憎悪を忘れてしまう事に危機感を覚えている。
【ウンジョウ(50)】
・ダイサン区画のハウンドのリーダーを務める男性。感情を表に出さず、冷静で判断力に優れる。射撃能力の高さが窺える。レベッカと特別な関係性を匂わせる。字は『雲城』
【ムラカサ(24】
・ゾンビを研究して回るフィールドワーカー。祷達に同行する。各区画を渡り歩いている。字は『村笠』
【ラセガワラ(80)】
・ダイサン区画のトップを務める老人。字は『頼瀬瓦』
【クニシナ(40)】
・ダイイチ区画のトップを務める女性。字は『国志那』
【カイセ (30)】
・ハウンドのメンバー。死亡した。字は『甲斐世』
【ギイン(当時33)】
・レベッカの父親。5年前のパンデミックの際に死亡した。字は『祇院』
【明瀬 紅愛―あきせ くれあ― (17)】
・???
【加賀野】
・『ヒト機能拡張プロジェクト』に参加していた大学教授。
後編からの登場人物
【ドウカケ(35)】
・ダイニ区画にいる医者。字は『堂掛』
【サキガタ(18)】
・ダイニ区画に住むドウカケの助手を務める。ダイニ区画のリーダーの娘。字は『咲方』
【ゼイリ(65)】
・機械工学に詳しい。銃器にも精通しておりハウンドをサポートする。字は『是井吏』
【ロト(17)】
・ドウカケの所にいる入院患者の少女。字は『路斗』
用語
【ハウンド】
・対ゾンビ用に武装した自警団。インフラ整備や調査の為にゾンビ活動領域に進入する事を目的としている。区画内での生活インフラが万人に平等かつ完全に供給される形になっている為、ハウンドである事のメリットは少ない。区画間の移動が物理的に制限されている為、ハウンドでなければ他の区画へ移動出来ず、また通信も出来ない。
【AMADEUS】
・読みはアマデウス。『Air Moving Assistant DEvice and Unified System(空中移動補助装置、及び統一システム)』の略称。後述するWIIGとビンガムを組み合わせた物。バッテリー式のバックパックで長時間の駆動が可能。ビンガムでは人間を浮かすのが精一杯であるが、それとWIIGを組み合わせることでビル壁面を利用して空中移動を可能とした物。「AMADEUSは神に愛されし者」の意。
【ビンガム】
・AMADEUSの根幹となる、高電圧によって大気分子をイオン化させイオン風を発生させる機構及びシステムの事。これだけでは人を浮かせるので精一杯である他、落下時等にその降下速度を緩和するのも難しい。
【WIIG】
・読みはウィグ。『WInding and Injection Gun』の略。カーボンナノチューブを射出、先端の真空発生装置により取付、チューブを巻き上げる事で移動するハンドガンの形状をした機械。真空発生装置射出用の銃と、背中に背負ったカーボンナノチューブ巻き取り装置をセットで運用する。便宜的に旧設計時期の呼称である「ワイヤーガン」と分類され、カーボンナノチューブ部をワイヤー、真空発生装置をアンカーと呼ぶ。使用中は必然的に片手が塞がる為、火力の大幅な弱体化となる。
【2080年の現状】
・2075年に発生したパンデミックにより人々は区画のビル上層部へと避難した。幸いにして各種インフラはハイパーオーツ政策によりビル内部でのみ完結いていた為、生活は成り立っている。各インフラは機械化、自動化されておりその例として各農地、及び生産工場からは自動操縦輸送機によって食糧が輸送されてきている。しかしハウンドによる実地調整や、地方インフラ管制に残った人々の存在が無ければ完璧には成り立たない。
通信状況は悪く、地理的距離が短い他区画との通信も難しい。何らかの障害が発生していると考えられるが調査中である。その為、日本国内の状況も定かではない。
【ハイパーオーツ政策】
・世界的な食糧危機を受けて、都市部への人口集中化と国有地の大規模農地化、そして改良小麦「ハイパーオーツ」の単一栽培を組み合わせた政策。従来の農地面積よりも更に大規模な機械化農業を展開する為に人口を主要な都市部に集中させ、それ以外の土地を全て農地に変えた。その超一極集中型の生活を支える為に、それを前庭としたインフラ設備に一新されている。
農作物の国外輸出も相まって、アメリカの食糧事情は諸外国に比べて安定し始め、これを見たヨーロッパ諸国や日本、中国らもこれを導入した。食糧危機を脱した後は農作物等の多様化が導入され始めたものの、野菜や肉類が優先された為、嗜好品の供給量は少ない。
【リーベラ】
・アメリカが所有していた大規模多層数量解析を行う人工知能。食糧危機においてその解決策をリーベラに求め、提示されたのがハイパーオーツ政策であった。ハイパーオーツ政策の拡大の為にリーベラは全世界からのアクセスをフリーで受け付け、様々なネットワークやシステムがリーベラに集約されていくことになる。現在はサーバーがダウンしている。仮に復旧出来れば各行政や国家の現在の情報が手に入る可能性が高い為、原因究明が急がれる。祷の居た施設U34と通信していた形跡がある。
【区画】
・ハイパーオーツ政策の人口集中の為に建設されたハイパービルディング群の事。現在祷がいるダイサン区画は旧新宿区の辺りに位置している。ダイイチが旧中央、千代田、港区の丁度重なる辺り、ダイニは旧品川、港区の周辺に位置している。
ハイパーオーツ政策の為にインフラの殆どが全自動により整備されており、下層でのバリケードによってゾンビの侵入を防いでいる為に安全な生活が保たれている。
【ゾンビ】
・2075年に大規模なパンデミックが発生した原因不明の感染症に感染した者達の総称。
【ゾンビの特徴】
・現状、祷が確認しているゾンビは全ての個体が走るという行為を可能としており2019年時点の物と大きく異なる。『ウォーカー、スプリンター、スプリンクラー、アダプター』の区別の内ではスプリンターに最も近いと言えるが、視力が機能していると見られる節がある。基本的な特徴や行動原理は2019年でのものと一致している。パンデミック発生から5年が経過したが問題なく行動している。明瀬や三奈瀬優子はゾンビの内臓機能が変異した事で体内で超超高分子化合物の生成が可能になったのではないかと考察していた。
また2080年においては、ダイサン区画襲撃の際に初めてスプリンクラーが出現した。
『スプリンクラー』
・弘人が目撃したゾンビ。身体が破裂し周囲に血液をばら撒く。感染拡大の原因と思われるが、各地に発生した原因は不明。「撒く者」の意。
【フレズベルク】
・パンデミックによる人類の生活域の後退後に都市部に生息し始めた巨大な猛禽類。翼を広げると最大6m近い。縄張り意識が強い為か人間を執拗に襲うものの捕食する様子はない。視力は発達しており広い視野を持つ他、巨大な鉤爪と人間を蹴落とす程の脚力を有する。その名前は北欧神話に登場する鷲の姿をした巨人から。
体内に機械構造を有していた為、ダイサン区画へのゾンビ襲撃は何者かによる人為的なものである可能性がある。
【魔法】
・祷や加賀野といった一部の人間が発動できる超常的な力の総称。詳細は不明であったものの、三奈瀬優子はゾンビ化への抗体と魔法の才能は一致すると仮説を立てた。彼女の主張を信じるならば、抗体を持つ人間はゾンビ化ウイルスを弱毒化させる為に、ウィルスは脳の中枢神経を破壊できずそれによって活性化した脳機能が魔法を可能にしている可能性がある。
尚2080年では、発動できていない。理由は不明。
【魔女】
・魔法の才能を持つ人間を指し、それを代々継承してきた者。魔女は何らかの特異体質であると考えられるため、魔女である事と魔法を認知し使用出来るかはまた別の話である。明瀬の様に本人に自覚がなくとも魔法が発現した例もある。
【ナノマシン】
・高所での生活による身体への影響を軽減する為、この時代においてナノマシンが全員の体内に埋め込まれている。レベッカはこれの発する微量な電流に感応している可能性がある。祷の体内にもレベッカと同じ世代のナノマシンが確認された。
【先天的前頭前皮質高度欠損障害】
・通称LP症『congenital Lost Personality』。先天的に脳の前頭葉の一部機能が喪失している病。原因は不明。患者は意志や自我といったものが喪失しているかのような行動を見せる。
【ヒト機能拡張プロジェクト】
・詳細は不明。官民合同であり、人間が持っている筈の超常的能力を人為的に引き起こす事を目的としていた。
【シンギュラリティ】
・一部の人間が口にしていた『特異点』を意味する言葉。文脈的に何らかの特徴を持った人間を指すと考えられる。ギインが発見した文書には祷がシンギュラリティだと断言する一節があった。
【クラウンクレイド】
・進化論における樹形図で、その分岐が王冠の様な形を描く事。一部の人間がクラウンクレイドの軛、クラウンクレイドの権限などと発言しているが詳細は不明。
【エヴェレットの鍵】
・祷が加賀野家から譲り受けた魔法の杖。黄金の鍵を形どったデザインをしている。現在は祷の手元にない。
使用銃器一覧
【AS50】ウンジョウが使用した対物ライフル
【UTS15】レベッカの所有するショットガン
【F2000】ウンジョウ他、ハウンドメンバーが装備するアサルトライフル
【KRISS Vector】祷が装備しているアサルトライフル
【H&K MARK 23(SOCOM)】レベッカ及びハウンドメンバーの所持するハンドガン
【年表】
2019.09 大規模なゾンビパンデミックの発生
2019.12 祷茜が三奈瀬優子から血清を奪取、記憶の断絶
2045. リーベラの前身である大規模データネットワーク構築計画の始動
2050. 世界的な食糧危機が表層化
2052. インド・パキスタン間で開戦、南米を中心にトウモロコシの大規模疫病
2055. リーベラを活用したハイパーオーツ政策の本格始動
2058. ハイパーオーツ政策を受けて「お台場」原子力発電所建造計画の中止
2065. ハイパーオーツ政策により一部先進国は食糧危機の終結を宣言
20xx. 「ヒト機能拡張プロジェクト」の開始、加賀野教授の参加
20xx. 「クラウンクレイドの軛」を越えて祷茜に接触しようとした人物の出現?
2075.09 世界的なパンデミックの発生、感染者を通称「ゾンビ」と呼称
2075.09 レベッカの父親であるギインが祷茜を「シンギュラリティ」と断定する文書の発見
2080.10 祷茜が施設「U34」にて目覚める
尚、2080年時点の記録では2019年にパンデミックが発生した記録はない。
登場人物
【祷 茜 ―いのり あかね― (17)】
・主人公。2019年のパンデミックから逃れていた筈であったが、目を覚ませばそこは2080年の世界だった。周囲からは記憶障害を持った患者だと思われている。明瀬を捜す為もあってハウンドへの協力を申し出る。数多くの悲劇を潜り抜けてきた為、レベッカの反応とのギャップに惑う。
【レベッカ(16)】
・ハウンドのメンバーの一人。アメリカ人と日本人のハーフ。礼儀正しい少女であるが感情を抑えきれずに発言、行動する事が多い。生存者救出の為に突入を進言する、大を生かす為に小を切り捨てる事に嫌悪感を持つ、といった善人的な思考を持つ。パンデミックの記憶と憎悪を忘れてしまう事に危機感を覚えている。
【ウンジョウ(50)】
・ダイサン区画のハウンドのリーダーを務める男性。感情を表に出さず、冷静で判断力に優れる。射撃能力の高さが窺える。レベッカと特別な関係性を匂わせる。字は『雲城』
【ムラカサ(24】
・ゾンビを研究して回るフィールドワーカー。祷達に同行する。各区画を渡り歩いている。字は『村笠』
【ラセガワラ(80)】
・ダイサン区画のトップを務める老人。字は『頼瀬瓦』
【クニシナ(40)】
・ダイイチ区画のトップを務める女性。字は『国志那』
【カイセ (30)】
・ハウンドのメンバー。死亡した。字は『甲斐世』
【ギイン(当時33)】
・レベッカの父親。5年前のパンデミックの際に死亡した。字は『祇院』
【明瀬 紅愛―あきせ くれあ― (17)】
・???
【加賀野】
・『ヒト機能拡張プロジェクト』に参加していた大学教授。
後編からの登場人物
【ドウカケ(35)】
・ダイニ区画にいる医者。字は『堂掛』
【サキガタ(18)】
・ダイニ区画に住むドウカケの助手を務める。ダイニ区画のリーダーの娘。字は『咲方』
【ゼイリ(65)】
・機械工学に詳しい。銃器にも精通しておりハウンドをサポートする。字は『是井吏』
【ロト(17)】
・ドウカケの所にいる入院患者の少女。字は『路斗』
用語
【ハウンド】
・対ゾンビ用に武装した自警団。インフラ整備や調査の為にゾンビ活動領域に進入する事を目的としている。区画内での生活インフラが万人に平等かつ完全に供給される形になっている為、ハウンドである事のメリットは少ない。区画間の移動が物理的に制限されている為、ハウンドでなければ他の区画へ移動出来ず、また通信も出来ない。
【AMADEUS】
・読みはアマデウス。『Air Moving Assistant DEvice and Unified System(空中移動補助装置、及び統一システム)』の略称。後述するWIIGとビンガムを組み合わせた物。バッテリー式のバックパックで長時間の駆動が可能。ビンガムでは人間を浮かすのが精一杯であるが、それとWIIGを組み合わせることでビル壁面を利用して空中移動を可能とした物。「AMADEUSは神に愛されし者」の意。
【ビンガム】
・AMADEUSの根幹となる、高電圧によって大気分子をイオン化させイオン風を発生させる機構及びシステムの事。これだけでは人を浮かせるので精一杯である他、落下時等にその降下速度を緩和するのも難しい。
【WIIG】
・読みはウィグ。『WInding and Injection Gun』の略。カーボンナノチューブを射出、先端の真空発生装置により取付、チューブを巻き上げる事で移動するハンドガンの形状をした機械。真空発生装置射出用の銃と、背中に背負ったカーボンナノチューブ巻き取り装置をセットで運用する。便宜的に旧設計時期の呼称である「ワイヤーガン」と分類され、カーボンナノチューブ部をワイヤー、真空発生装置をアンカーと呼ぶ。使用中は必然的に片手が塞がる為、火力の大幅な弱体化となる。
【2080年の現状】
・2075年に発生したパンデミックにより人々は区画のビル上層部へと避難した。幸いにして各種インフラはハイパーオーツ政策によりビル内部でのみ完結いていた為、生活は成り立っている。各インフラは機械化、自動化されておりその例として各農地、及び生産工場からは自動操縦輸送機によって食糧が輸送されてきている。しかしハウンドによる実地調整や、地方インフラ管制に残った人々の存在が無ければ完璧には成り立たない。
通信状況は悪く、地理的距離が短い他区画との通信も難しい。何らかの障害が発生していると考えられるが調査中である。その為、日本国内の状況も定かではない。
【ハイパーオーツ政策】
・世界的な食糧危機を受けて、都市部への人口集中化と国有地の大規模農地化、そして改良小麦「ハイパーオーツ」の単一栽培を組み合わせた政策。従来の農地面積よりも更に大規模な機械化農業を展開する為に人口を主要な都市部に集中させ、それ以外の土地を全て農地に変えた。その超一極集中型の生活を支える為に、それを前庭としたインフラ設備に一新されている。
農作物の国外輸出も相まって、アメリカの食糧事情は諸外国に比べて安定し始め、これを見たヨーロッパ諸国や日本、中国らもこれを導入した。食糧危機を脱した後は農作物等の多様化が導入され始めたものの、野菜や肉類が優先された為、嗜好品の供給量は少ない。
【リーベラ】
・アメリカが所有していた大規模多層数量解析を行う人工知能。食糧危機においてその解決策をリーベラに求め、提示されたのがハイパーオーツ政策であった。ハイパーオーツ政策の拡大の為にリーベラは全世界からのアクセスをフリーで受け付け、様々なネットワークやシステムがリーベラに集約されていくことになる。現在はサーバーがダウンしている。仮に復旧出来れば各行政や国家の現在の情報が手に入る可能性が高い為、原因究明が急がれる。祷の居た施設U34と通信していた形跡がある。
【区画】
・ハイパーオーツ政策の人口集中の為に建設されたハイパービルディング群の事。現在祷がいるダイサン区画は旧新宿区の辺りに位置している。ダイイチが旧中央、千代田、港区の丁度重なる辺り、ダイニは旧品川、港区の周辺に位置している。
ハイパーオーツ政策の為にインフラの殆どが全自動により整備されており、下層でのバリケードによってゾンビの侵入を防いでいる為に安全な生活が保たれている。
【ゾンビ】
・2075年に大規模なパンデミックが発生した原因不明の感染症に感染した者達の総称。
【ゾンビの特徴】
・現状、祷が確認しているゾンビは全ての個体が走るという行為を可能としており2019年時点の物と大きく異なる。『ウォーカー、スプリンター、スプリンクラー、アダプター』の区別の内ではスプリンターに最も近いと言えるが、視力が機能していると見られる節がある。基本的な特徴や行動原理は2019年でのものと一致している。パンデミック発生から5年が経過したが問題なく行動している。明瀬や三奈瀬優子はゾンビの内臓機能が変異した事で体内で超超高分子化合物の生成が可能になったのではないかと考察していた。
また2080年においては、ダイサン区画襲撃の際に初めてスプリンクラーが出現した。
『スプリンクラー』
・弘人が目撃したゾンビ。身体が破裂し周囲に血液をばら撒く。感染拡大の原因と思われるが、各地に発生した原因は不明。「撒く者」の意。
【フレズベルク】
・パンデミックによる人類の生活域の後退後に都市部に生息し始めた巨大な猛禽類。翼を広げると最大6m近い。縄張り意識が強い為か人間を執拗に襲うものの捕食する様子はない。視力は発達しており広い視野を持つ他、巨大な鉤爪と人間を蹴落とす程の脚力を有する。その名前は北欧神話に登場する鷲の姿をした巨人から。
体内に機械構造を有していた為、ダイサン区画へのゾンビ襲撃は何者かによる人為的なものである可能性がある。
【魔法】
・祷や加賀野といった一部の人間が発動できる超常的な力の総称。詳細は不明であったものの、三奈瀬優子はゾンビ化への抗体と魔法の才能は一致すると仮説を立てた。彼女の主張を信じるならば、抗体を持つ人間はゾンビ化ウイルスを弱毒化させる為に、ウィルスは脳の中枢神経を破壊できずそれによって活性化した脳機能が魔法を可能にしている可能性がある。
尚2080年では、発動できていない。理由は不明。
【魔女】
・魔法の才能を持つ人間を指し、それを代々継承してきた者。魔女は何らかの特異体質であると考えられるため、魔女である事と魔法を認知し使用出来るかはまた別の話である。明瀬の様に本人に自覚がなくとも魔法が発現した例もある。
【ナノマシン】
・高所での生活による身体への影響を軽減する為、この時代においてナノマシンが全員の体内に埋め込まれている。レベッカはこれの発する微量な電流に感応している可能性がある。祷の体内にもレベッカと同じ世代のナノマシンが確認された。
【先天的前頭前皮質高度欠損障害】
・通称LP症『congenital Lost Personality』。先天的に脳の前頭葉の一部機能が喪失している病。原因は不明。患者は意志や自我といったものが喪失しているかのような行動を見せる。
【ヒト機能拡張プロジェクト】
・詳細は不明。官民合同であり、人間が持っている筈の超常的能力を人為的に引き起こす事を目的としていた。
【シンギュラリティ】
・一部の人間が口にしていた『特異点』を意味する言葉。文脈的に何らかの特徴を持った人間を指すと考えられる。ギインが発見した文書には祷がシンギュラリティだと断言する一節があった。
【クラウンクレイド】
・進化論における樹形図で、その分岐が王冠の様な形を描く事。一部の人間がクラウンクレイドの軛、クラウンクレイドの権限などと発言しているが詳細は不明。
【エヴェレットの鍵】
・祷が加賀野家から譲り受けた魔法の杖。黄金の鍵を形どったデザインをしている。現在は祷の手元にない。
使用銃器一覧
【AS50】ウンジョウが使用した対物ライフル
【UTS15】レベッカの所有するショットガン
【F2000】ウンジョウ他、ハウンドメンバーが装備するアサルトライフル
【KRISS Vector】祷が装備しているアサルトライフル
【H&K MARK 23(SOCOM)】レベッカ及びハウンドメンバーの所持するハンドガン
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