公爵令嬢は結婚したくない!
貴族学院の理事長に就任したけど、雲行きがおかしい?
「しかし……」
国王陛下は、反対側のソファーに腰を下ろすと腕を組んで私を見てきた。
その表情を見ると眉根が顰められており困っているように見受けらエル。
「いままで、私達と接してきたのは全て演技だったと言う事か?」
国王陛下の言葉に私は頷く。
もう今更隠しだてする必要もないし。
「ふむ……ところで、どうして……息子を、クラウスをそこまで嫌っているのだ?」
国王陛下の言葉に私は――。
「別に嫌ってなど居りません。生理的に無理なだけです」
――と。ハッキリ伝える。
元、男の精神を持っている私としては、ちょっと男性と一緒になるのはありえない。
でも、それを正直に伝えるのもよろしくない気がする。
そんな事を言えば、前世の話が出てくるし、そしたら色々と不都合な事になりそう。
「生理的か……普通に嫌いと言われるよりクラウスにはダメージが大きそうだな。まあ、あやつも騙されていたとは言え、別の女に熱を上げていたのだから仕方ないと言えば仕方無いのだろうな」
私は、国王陛下の言葉に頷く。
全部、クラウス様とアンネローゼが悪いんですよスタンスだ。
「それでユウティーシア嬢の話をだが……クラウスとの婚約の破棄と言う方でいいのだな?」
私は、頷きながら――。
「はい、それで構いません。ですが、それでシュトロハイム家が不利益を被らないようにお願いします」
――と話す。
すると、テラスに立っていたウラヌス卿が私を見て語りかけてきた。
「ユウティーシア嬢、そろそろ上空の魔法を解除してください」
ウラヌス卿の言葉により上空の魔法を解除する。
すると巨大な火球は一瞬で霧散していき、あとには何も残らない。
ウラヌス卿は溜息をつくと私を見てきて――。
「国王陛下。ユウティーシア嬢がまだ国にいるのでしたら、王宮魔法師筆頭の位を与えたら如何でしょうか? そうすれば、ユウティーシア嬢も学院では動きやすくなるでしょうし」
ふむ……王宮魔法師筆頭というのは何なのか知らないけど……使えるのだろうか?
「その王宮魔法師筆頭と言うのはなんですか?」
私の質問に、答えたのは――。
「うむ。王宮魔法師筆頭というのは、この国のもっとも強い魔法師であり王宮魔法師の総まとめ役であると同時に、貴族学院の学園長の上である理事の位になる」
なるほど。それはかなり有効的に活用できそうですね。
理事となれば権限も強くなりそうですし。
いくら、仲が良くなったとは言え、学園長さんの上司になるのでしたら命令も出来そうですから。
「仕方ありません。その王宮魔法師筆頭をしますね」
私の言葉に、ウラヌス卿と国王陛下が頷いてきた。
二人とも目配せをさっきからずっとしているけど、何をしているのか……。
そこでウラヌス卿が口を開いた。
「それでは、ユウティーシア嬢には王宮魔法師筆頭と言う立場を取って頂くと同時に、貴族学院での改革ということで理事長を兼任してもらうと言う事でよろしいでしょうか?」
ふむふむ。
まぁ……私が理事長になって直接、貴族学院の運営方針に口を出せるなら問題ないでしょう。
「はい、それでいいです」
私は頷きながら答える。
すると、ウラヌス卿が紙にサラサラと書いて私に見せてくる。
そこには、王宮魔法師筆頭と貴族学院理事長を兼任するという文字が書かれていて下には細かい文字がびっしりと書かれていた。
乙とか丙とか、そんな感じの文章がずっと書かれていて読むのがメンドクサイですね・
とりあえず名前を書いておきましょう。
私は、さらさらと文字を書く。
「これでいいですか?」
私は言いながら国王陛下に渡すと、何度も頷いてからウラヌス卿に渡す。
そして、ウラヌス卿はそのまま部屋から出ていってしまった。
ふむ……やっぱり私を捉えるために配置していた魔法師達の指示で忙しいのかな?
良くは知らないけど……。
「ユウティーシア嬢、これが王宮魔法師筆頭と貴族学院理事長の資料だ。目を通しておいてくれたまえ」
目の前のテーブルの上に、国王陛下が乗せた分厚い本が何冊もあった。
国王陛下は、反対側のソファーに腰を下ろすと腕を組んで私を見てきた。
その表情を見ると眉根が顰められており困っているように見受けらエル。
「いままで、私達と接してきたのは全て演技だったと言う事か?」
国王陛下の言葉に私は頷く。
もう今更隠しだてする必要もないし。
「ふむ……ところで、どうして……息子を、クラウスをそこまで嫌っているのだ?」
国王陛下の言葉に私は――。
「別に嫌ってなど居りません。生理的に無理なだけです」
――と。ハッキリ伝える。
元、男の精神を持っている私としては、ちょっと男性と一緒になるのはありえない。
でも、それを正直に伝えるのもよろしくない気がする。
そんな事を言えば、前世の話が出てくるし、そしたら色々と不都合な事になりそう。
「生理的か……普通に嫌いと言われるよりクラウスにはダメージが大きそうだな。まあ、あやつも騙されていたとは言え、別の女に熱を上げていたのだから仕方ないと言えば仕方無いのだろうな」
私は、国王陛下の言葉に頷く。
全部、クラウス様とアンネローゼが悪いんですよスタンスだ。
「それでユウティーシア嬢の話をだが……クラウスとの婚約の破棄と言う方でいいのだな?」
私は、頷きながら――。
「はい、それで構いません。ですが、それでシュトロハイム家が不利益を被らないようにお願いします」
――と話す。
すると、テラスに立っていたウラヌス卿が私を見て語りかけてきた。
「ユウティーシア嬢、そろそろ上空の魔法を解除してください」
ウラヌス卿の言葉により上空の魔法を解除する。
すると巨大な火球は一瞬で霧散していき、あとには何も残らない。
ウラヌス卿は溜息をつくと私を見てきて――。
「国王陛下。ユウティーシア嬢がまだ国にいるのでしたら、王宮魔法師筆頭の位を与えたら如何でしょうか? そうすれば、ユウティーシア嬢も学院では動きやすくなるでしょうし」
ふむ……王宮魔法師筆頭というのは何なのか知らないけど……使えるのだろうか?
「その王宮魔法師筆頭と言うのはなんですか?」
私の質問に、答えたのは――。
「うむ。王宮魔法師筆頭というのは、この国のもっとも強い魔法師であり王宮魔法師の総まとめ役であると同時に、貴族学院の学園長の上である理事の位になる」
なるほど。それはかなり有効的に活用できそうですね。
理事となれば権限も強くなりそうですし。
いくら、仲が良くなったとは言え、学園長さんの上司になるのでしたら命令も出来そうですから。
「仕方ありません。その王宮魔法師筆頭をしますね」
私の言葉に、ウラヌス卿と国王陛下が頷いてきた。
二人とも目配せをさっきからずっとしているけど、何をしているのか……。
そこでウラヌス卿が口を開いた。
「それでは、ユウティーシア嬢には王宮魔法師筆頭と言う立場を取って頂くと同時に、貴族学院での改革ということで理事長を兼任してもらうと言う事でよろしいでしょうか?」
ふむふむ。
まぁ……私が理事長になって直接、貴族学院の運営方針に口を出せるなら問題ないでしょう。
「はい、それでいいです」
私は頷きながら答える。
すると、ウラヌス卿が紙にサラサラと書いて私に見せてくる。
そこには、王宮魔法師筆頭と貴族学院理事長を兼任するという文字が書かれていて下には細かい文字がびっしりと書かれていた。
乙とか丙とか、そんな感じの文章がずっと書かれていて読むのがメンドクサイですね・
とりあえず名前を書いておきましょう。
私は、さらさらと文字を書く。
「これでいいですか?」
私は言いながら国王陛下に渡すと、何度も頷いてからウラヌス卿に渡す。
そして、ウラヌス卿はそのまま部屋から出ていってしまった。
ふむ……やっぱり私を捉えるために配置していた魔法師達の指示で忙しいのかな?
良くは知らないけど……。
「ユウティーシア嬢、これが王宮魔法師筆頭と貴族学院理事長の資料だ。目を通しておいてくれたまえ」
目の前のテーブルの上に、国王陛下が乗せた分厚い本が何冊もあった。
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