男子高校生5人が本気で彼女を作ろうと努力してみる!

片山樹

閑話 3

『はぁ〜い。どうも清純系ユーチュバーです』

「おい、ちょっと待て。お前ら。なろうの年齢層を考えろ。ほぼ全員十代とか二十代とかの男だぞ。まぁー時々、女性とかも居るんだけどさ」

「あ、そう思えばさ。俺、ラノベコーナーで可愛い女の子見たんだよね」

「ああーそういうのあるある。最近ラノベを読む可愛い女の子が増えてきた増えてきた。それはやっぱりアニメ効果というんだろうかね。それとも化粧で隠してるだけなのかもな」

「おい。B、お前は一応イケメンキャラとしてなっているんだからイケメンは演じろよ」

「ふっ、イケメンキャラ? あぁーそれよりも話の本筋に入ろう。そろそろ感想欄で原作に戻れとか言われる可能性があるからな。まぁー無いと思うけど。
 まぁー無いと思うけどね」

「大事なことなので二回言いましたは言わねぇーのかよ。またパロってんじゃねぇーよ。底辺作家。クソと書かれる可能性があるのでやめときます」

「あ、はい……わかりました」

「まぁ、話の本筋に入る前にゆら……の方から議論しよっか。意外と需要あると思うし。まず、お前はどう思うよ? D」

「う〜ん。僕的には別に良いと思うよ。正直そんなことを言うんだったらマガジンとかの方がエロいからね」

「まぁーそれはあるわ」

「うんうん。じゃあ、次はC」

「僕は元々ジャンプ読まない派だから知らん。というよりも作家様がうぃきの説明をしなくてと良かったのか? 一応、読者にも分かるような説明をしといた方が……」

「確かにそうだなぁ……なるほどなるほど。そういうことか。ふぅ〜ん。
 まぁ、要するにまとめると何とか荘があって、そこに暮らすことになったらハーレム展開みたいな作品らしいね」

(うぃきで調べて、画像検索までしたけどとりあえずエロい可愛い最高としか思えなかったです。イマイチ要約できていないと思いますが、そこはご自分でお調べください)

「ふぅ〜ん、そんな話なんだぁー。
 知らないから言及はできないけど」

「ふぅ〜んなるほどねぇ〜。それでNはどう思うんだ?」

「俺の意見? まぁー俺の意見としてはあれだ。規制しなくても良いだろうね。
 正直殆どの作品がお色気要素があるっていうか、少女漫画にはヒーローがいるみたいに。少年漫画にもヒロインは必要なわけでな。とりあえず、お前さ考えてみろよ。
 今まで読んできたラノベを思い返してみろ。可愛い女の子が一人も居なかったら、つまらないだろ?」

「いや、ちょっと待て。N、確かにそれは一理あるが、過激な演出をやめろと言ってるのではないのか? 一部の大人達は」

「正直な話エロは必須なんだよ。男にとって。これが無いと何も始まらない」

「おぉーC。お前もそっち派か」

「まぁ〜な。実際Nの意見は分かる。
 要するにNが言いたいことは規制された作品。つまり、エロが無くなった作品は面白くないよね。ってことなんだろ?」

「あぁーそういうこと。多分だけど、一部の大人達はいずれ、キスシーンだったとしても規制とかを入れると思うんだよ。でもそんなこと言うんだったら、ドラマとかでも最近エグい描写あるし、そちらをどうにかした方がいいっていうか。冒頭の某動画サイトには最近子供には見せられない大人のビデオが急上昇ランキングに乗ってたりするからね」

「あぁーそれ分かる。一部の人間がね」

「で、でもさ。一部の人間っていうんだったら、漫画とか読む人の方が数少ないんじゃないの? 特にラノベとかは」

「今回に至っては漫画だからラノベは関係ないと思うけど確かにあの作品はどれくらいの売れているのか……全く分からん。
 でも話題になるほど売れてるらしいし、ここで色々というと信者が感想欄に書き込んでうざいから何も深く書かないようにするけど。とりあえず、結構売れてるらしい」

「その人達が買う目的は?」

「筋トレのためだな」

「とりあえず、この、馬鹿の意見は置いといて。目的は何だろうね。単純に話が面白いからかな」

「それもあると思うけど要因はエロだろうね。正直作家様もエロ目的で何冊か購入してる漫画とかあるし」

「へぇ〜。作家様ってえっちなんだなぁー」

「えっちというよりも健全と言うべきだよ」

「まぁーそれは一理あるだろうな。エロ目的というよりも最初の要因っていうか買う衝動に行くまでにそれは必要だろうね」

「とは?」

「最近の漫画って、絵柄が重要だと思うんだ。まぁー要するに表紙が重要というか」

「それは分かるな。俺も本とかを買うときは題名と表紙で選ぶからな」

「なるほど。それは言えてる。
 この作品のブクマを増やす為にもこれは必要だね」

「たしかにね。表紙は無いからあらすじと題名をどうにかする必要があるな。今は陳腐なものだし」

「題名は別にこれで良いと思うよ。僕は……だけどあらすじはね」

「題名はアレでいいって。笑わせんな。
 ここは普通に『異世界転生〜なんとかの〜が〜過ぎてヤバイ』っていう具合のなろうらしい作品タイトルにするべきだろ」

「でもさ、これ一応メタギャグ小説出し」

「メタは厳密には二話前から始まったばかりだけどね」

「いや、違うぞ。どこかの話で俺の言葉はメタ要素が入ってる。『それ以上言うのはやめておけ……色々とやばいことになるから』っていうの」

「へぇ〜そういうのあったんだ。意外ー、作者様って馬鹿だから何も考えてないって思ってたし」

「馬鹿は確かだけど。そんなずっパリ言うなよ。作者様が可哀想だろ」

「まぁ、そうだね。それよりもイメージ戦力よりゆら……の方を話そうよ」

「まぁーそろそろ話をするのはダルいし、多数決でも取ろっか?」

「まぁーそうなるよね。賛成がぜろ。反対が五」

「よしっ、じゃぁーどうするか決めよっか」

「そうだね。やっぱりさ、僕が思うに僕の出番を増やすべきだと思うんだよね。
 この小説のブクマ増やす為には」

「へぇ〜。お前、D。お前凄い考えだな」

「正直な話。僕が一番人気だと思うんだよね。どっからどう考えても。男の娘設定だし。何より美男子だしかわいいし」

「まぁー可愛い設定にしてるからな。
 クラスの女子よりは可愛いからね。
 これは絵師が介入してくれれば、すぐに人気に火がつくね」

「絵師かあ〜。ツイッターで探してみる?
 お金で雇ったりしたり……」

「確かにそれは良い考えだ。
 だけど作家様はどこかでエロのマンガ先生みたいなストーリーを期待してるから駄目だね」

「あんな妹は現実に居ないから安心しろ」

「いやそういうわけじゃなくてだな。
 いつか誰かが自分の作品に絵をつけてくれるんじやないかってさ」

「ナイナイナイナイ。まだ無名だし。
 そんなことないって。どんなに頑張っても感想ぐらいだって」

「感想を悪く言うなよ。作家様にとって感想ってのは救いなんだぞ。もしもあの時、感想が無ければ……っていう展開は何度もあった。実際感想のプレッシャーは結構あったけどね」

「ああーわかる分かる。プレッシャーはえぐいよね。次回に期待されても困るっのって感じ。まぁー正直そのせいで破綻した作品があるけど」

「破綻かぁ〜。作家様の書き方に原因があると思うんだよね」

「例えば?」

「作家様って本とか漫画とかそこらへんのものにすぐに影響受けるだろ?
 だからすぐにブレるんだよ。自分の意思がないっていうか」

「まぁーそれもあるだろうね。
 大体、色んな作品書き始めても途中でネタ切れ起きて、書けないよぉ〜展開あるし。そのせいで今、一年近く更新されてない作品もあるみたいだし」

「一年近くって言ってるけど、実はその作品、色々と今作家様が書き直ししてるみたいだよ。ドダバダラブコメディを書くみたい」

「それは面白そうだな。作家様の恋愛ものは意外と定評あるし」

「はぁー。また『つまんね』って言われて、終わるような気が……」

「そんなこと言うなって。D」

「そうだぞ。D。今回は大丈夫だ」

「どうして?」

「作家様が色々と試行錯誤をしてるからな」

「へぇ〜。作家様って意外とそんなことするんだね。意外ー」

「そりゃするだろ。流石にね。
 まぁーこの作品に至ってはノリでゴリ押ししてます感半端ないからもう読み返さずに投稿ボタンポチッとだけどね」

「うわぁー。それがブクマが付かない理由なんじゃ……」

「それはないだろ。そこそこ面白いと思うし」

「でもそれって主観的ですよね?」

「あぁーはい。そうですけど」

「なら定評があるとも言えねぇーだろ。
 とりあえず、母親にでもこの作品を見せるのはどうだ?」

「い、いやぁーやめろぉー。そんなことをしたら、作家様は終わる。確実に終わる。
 包茎ちんこってバレるじゃんか」

「それは可哀想だからやめとこ」

「うんそうだね」

「そうだな」

「哀れだ……」

「とりあえず、ここで一旦休憩にするか」

「えぇーもう、休憩」

「そうだ。今から作家様は昼飯を食うらしい」

「それは仕方ないな」

「っていうか、作家様ってニート?」

「ちげぇーよ。夏休みだ夏休み」

「あぁーそういえばそうだったね。
 最近外に出てないから分からなかったよ」

「まぁー受験の夏だけどね」

「あぁーそうか。作家様は大変だなぁー。頑張れよとしか言いようがない」

「ファイトだよ! 作家様!」

「ファイト! ファイト!」

「おぉー嬉しい。これは嬉しい」

「ちょっとこれ。新小説として書くわ。
 キャラが俺の受験を応援するの面白そう」

「それは嬉しい限りだが。そんなに書きまくって作家様は大丈夫なのか?
 受験生なのだろ? パソコン辞めて、スマホも辞めて、勉強に集中するべきだろ」

「そうだぇ〜。そろそろ本格的にしないとやばいよね。作家様は危機感が足りないよ」

「それはやばい。あ、カップ麺ができたみたいなので一旦休憩取ります」

「ばぁーい!」

「ユーチュバーかよ!」

「行きますよ、じゃんけんぽい」

「そこまでパクる!」


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