とある英雄達の最終兵器
第09話 右ストレートでぶっ飛ばす。まっすぐ行ってぶっ飛ばす。足浴は英語でフットバス。
さて、テュール達の屋敷に住む人々が増え、大分賑やかになってきた。いや、以前から賑やかだったから賑やかさが増してきた、という表現が正しいだろう。
大人グループは、モヨモト(人族)、リオン(獣人族)、ツェペシュ(魔族)、ルチア(エルフ族)、ファフニール(竜族)。
子供グループは、テュール(人族)、アンフィス(竜族)、ヴァナル(幻獣族)、ベリト(悪魔族)となっている。
このようにイルデパン島にあるこの屋敷は、ちょっとしたサラダボウル様になってきている。
種族差別を撤廃しようという動きを持った都市もあるが、流石にこれだけ別々の種族が一緒に住んでいるという例はないだろう……。
ベリトが加わり、同年代の友達が一気に増えたテュールであったが、生活はどのように変わったか。
まず、ベリト。丁寧な口調とへりくだった態度から逆に、嗜虐的な何かを感じる。
「おや、私の主ともあろう方が──」
この言葉を盾……、いや矛にしながらテュールの心を日々ゴリゴリと削っている。ちなみにベリトはツェペシュの言った通り本当に強かった。子供グループの中での強さ的には、ベリトが圧倒的であり、次いでヴァナル、アンフィス、テュールという順になっている。
年齢は全員十歳──ということは、種族、才能、この十年間の過ごし方による違いである。テュールは一歳から何度も死ぬような思いで修行をさせられてきただけにまさかの同年代最弱という結果にちょっぴり泣いた。
主な戦い方としては、テュールは魔法剣士タイプ。わりと小器用なテュールは、魔法を使いつつ、格闘、剣術までこなすため、近距離から遠距離まで対応できるオールラウンダータイプだ。
アンフィスは逆に器用ではない。魔法は上手く使えず、戦略、戦術、駆け引きと呼べるものがほとんどない。十歳という年相応の戦い方だ。更に言えば武器も使わず格闘のみ──にも関わらず、身体能力が半端ないため、テュールだと力でねじ伏せられてしまう。
ちなみに先の話は人化状態であり竜化されるとテュールはまったくもって手も足も出ない。
ヴァナルは、アンフィス以上の身体能力を持ちつつ、魔法もそこそこ使え、二振りの短剣を器用に使う。短剣の二刀流は防御は鉄壁、攻撃は手数で圧倒。さらにクロスレンジでも取り回しが良く、テュールが、あれ? 俺もこれにしよっかな? と思うほどには厄介だ。
つまり、テュールを総合的に上回っている。
更に幻獣化した時は短剣の二刀流がカワイイと思えるレベルとなる。その強靭な四肢に何回テュールは蹂躙されたか分からない。竜化したアンフィスと幻獣化したヴァナルの戦いは、ハリ○ッドも真っ青なレベルのため、これをユーチュー◯に投稿すれば一躍人気者だなとか考えてしまうあたりテュールは小市民である。
ちなみにアンフィス(竜化)、ヴァナル(幻獣化)、テュール(魔法を遠くからちまちま打つだけ)対ベリトで戦ってみたこともある。結果はベリトの圧勝。負けた三人は暫くベリトに対し威嚇的な態度だったとか。
そんなベリトだが、戦い方が実にイヤラシイ。まず戦いという土俵に立ってはくれない。底を見せる気がないのだ。現状では魔法を使ったイヤがらせが中心だ。それも嫌なタイミングで、未来が見えるかのように魔法を置いてくる。
そんなベリトだが武器術も一通りできると言い、試してみると確かにどれも上手く使ってみせる。弱点はないのか? と、テュールは聞いてみたが、当然悪魔ですので聖魔法には弱いですよ、と案外あっさり答える。
それを聞いていたルチアが無言でニm級の聖魔法を放ち、直撃させたように見えたが執事服に汚れや乱れすらない。曰く執事ですから、とのこと。
とにかくベリトは飛び抜けて強かったという結果だ。八年後が実に楽しみである。
だが何もそのベリトの強さに衝撃を受けていたのはテュール達子供だけではない。師匠陣だ。
師匠陣はそれはもう落ち込んだ。ワシの育てたテュールが──、俺の育てたテュールが──と。
やはり、テュールを十年間心を鬼にし育ててきた師匠陣はテュールが一番であって欲しかったのだ。もちろんこの屋敷に住んでいる以上、アンフィス、ベリト、ヴァナルも家族に違いはないが……。
だが、それでも手塩にかけた時間を考えればテュールが一番であってほしかった。鍛錬が足りない──足りない!! 師匠たちは決意を新たにし、その目に炎を灯す。
というわけでテュールの修行はより厳しくなっていった。当然他の三人の子どもたちも修行を一緒に行う。
しかし、このまま一緒に修行をしていたのでは、平行線どころか離されてしまうんじゃないか、一株の不安がよぎってしまった師匠たちは、ここから更にテュールを贔屓し始める。
他の子達に手を抜いて相手をするということはできないモヨモトとリオン。では、どう贔屓するか。より厳しくするしかあるまい。
修行漬けの日々は続く。うちのテュールはベリトにやらんぞっ! と娘を持った父親の如き深い愛情で殴られる、蹴られる、斬られる。もちろんテュールが、だ。
そんな修行がしばらく続いたある日、リオンが魔法陣を描いて持ってくる──。
「おい、テュール。いい魔法を持ってきた。これは獅子族直系にしか受け継がれていない魔法だ。つまり俺の息子であるお前だから教えるんだ。いいな?」
「え、うん。ありがとう」
モヨモトとの修行を終え、テュールが一人になるタイミングを見計らって持ってきたようだ。
その魔法は身体機能強化魔法であり、幻想級魔法に分類される。そもそも身体機能強化魔法は一mより下は存在しない。つまり、最低でも超級魔法だ。
リオン曰く身体機能強化魔法は直径m×ニ倍程の強さになるとこのこと。
そして、この魔法は最大で二十m級。つまり四十倍まで身体機能を引き上げてくれる。
「この魔法の名前は百獣の王と呼ばれる我ら獅子族の秘中の秘、使い手は獅子族しかいないためこう呼ばれている……獣王拳、と。……見ていろ」
リオンはテュールを庭へと連れ出してから、両手に魔法陣が浮かべる。何枚もの魔法陣は次々に合成され二十m程の大きさとなる。そして、魔法陣が光り──。
「これが四十倍獣王拳だッ!!」
そう、叫ぶと可視化された赤いオーラがリオンの身体の周りを覆う。オレンジの髪は逆立ち、リオンの周りの大気だけざわめいているようだ。
「いいか、テュール? 今からお前を右ストレートでぶっ飛ばす。まっすぐ行ってぶっとばす。覚悟しろよ? もちろん寸止めだ。だが、寸止めでもよぇえ奴なら何も残らねぇ。全力で防げよ」
テュールの頭には多くの思案事項がよぎった。著作権とか──いや多くは語るまい。
頭を一瞬で切り替え、今できうる中で最も強固な盾を魔法で作り出し、低く構える。
見渡しのよい平原。テュールの遥か後方には、いつの間に現れたのかベリトが立っており、受け止めますから安心して吹き飛んできて下さいねー、フフ、と笑いながら小さく手を振っている。
「いくぜ?」
テュールの耳にリオンから発せられた音の波が届き、脳でその振動を言葉と認識する頃には──既にテュールの目の前は真っ白になっていた。
「はっ!? 昔、よく行った駄菓子屋のばあちゃん!」
ベッドからガバッと上半身を起こし、わけの分からぬことを叫ぶテュール。
隣にはベリトが立っており、ひらひらと手を振った後、状況を説明しはじめる。
「テュール様はリオン様の拳圧だけで私のところまでライナー性の当たりで吹き飛んできましたよ。ちなみに速度はテュール様の全力移動より速かったかと。えぇ、安心して下さい。もちろんナイスキャッチしました」
そう言ってニコリと笑う。
「そ、そうか。それは助かった。ベリトありがとう……」
「いえ、受け止めたはいいのですが、体はボロボロで白目向いて泡を吹いていたので少々心配しました。無事意識を取り戻されたようで安心です」
「は……ハハ」
テュールからは渇いた笑いしか出なかった。
「あ、そうそうテュール様? 起きたらリオン様の所に来るように、と言付かっております」
そう言われ、テュールは再度ベリトに感謝の言葉を伝え、節々が痛む体を引きずり、リオンの部屋へと向かう。大きな傷や骨折などはルチアあたりが回復魔法で治してくれたのだろうが、まるっきり全てをなかったことにはできないようだ。
コンコンッ。
「リオンいるー?」
「おう、入れ」
ガチャ、扉を開けてリオンの私室に入ると──。
「ど、どうしたのそれ?」
そこにいたのはボロボロでボコボコな姿のリオンであった。
「いや、ルチアがテュールの身体を治した後、烈火の如く怒ってな? ボッコボコにされたわけだ、ガハハハ!! あれは四十倍獣王拳使った俺より強いぞ、ガハハハ!!」
(さ、流石ルチア……)
「ご、ご愁傷様リオン……」
「おう、いやまぁ、テュールおめぇ死ぬ寸前だったからなぁ、俺も流石にやりすぎたと反省した、すまねぇ。ついカッコイイ所を見せたくてなぁ、ガハハハ!!」
そう言って、何度もバシンバシンとテュールの両肩を叩くリオン。常人なら背骨が真っ二つの威力だ。
「ふぅ。さて、元気になったみてぇだから訓練を再開するぞ。まずは二重詠唱で五m級、次に三重詠唱で十m級、最後に四重詠唱で二十m級を目指す。これがそれぞれの魔法陣だ。すぐに覚えろ」
そう言ってリオンから複雑な魔法陣が書かれた紙を数枚渡される。こうしてテュールは意識を失っている日以外は休める日などないということを改めて自覚し、今日も今日とて強くなるための努力を重ねるのであった。
大人グループは、モヨモト(人族)、リオン(獣人族)、ツェペシュ(魔族)、ルチア(エルフ族)、ファフニール(竜族)。
子供グループは、テュール(人族)、アンフィス(竜族)、ヴァナル(幻獣族)、ベリト(悪魔族)となっている。
このようにイルデパン島にあるこの屋敷は、ちょっとしたサラダボウル様になってきている。
種族差別を撤廃しようという動きを持った都市もあるが、流石にこれだけ別々の種族が一緒に住んでいるという例はないだろう……。
ベリトが加わり、同年代の友達が一気に増えたテュールであったが、生活はどのように変わったか。
まず、ベリト。丁寧な口調とへりくだった態度から逆に、嗜虐的な何かを感じる。
「おや、私の主ともあろう方が──」
この言葉を盾……、いや矛にしながらテュールの心を日々ゴリゴリと削っている。ちなみにベリトはツェペシュの言った通り本当に強かった。子供グループの中での強さ的には、ベリトが圧倒的であり、次いでヴァナル、アンフィス、テュールという順になっている。
年齢は全員十歳──ということは、種族、才能、この十年間の過ごし方による違いである。テュールは一歳から何度も死ぬような思いで修行をさせられてきただけにまさかの同年代最弱という結果にちょっぴり泣いた。
主な戦い方としては、テュールは魔法剣士タイプ。わりと小器用なテュールは、魔法を使いつつ、格闘、剣術までこなすため、近距離から遠距離まで対応できるオールラウンダータイプだ。
アンフィスは逆に器用ではない。魔法は上手く使えず、戦略、戦術、駆け引きと呼べるものがほとんどない。十歳という年相応の戦い方だ。更に言えば武器も使わず格闘のみ──にも関わらず、身体能力が半端ないため、テュールだと力でねじ伏せられてしまう。
ちなみに先の話は人化状態であり竜化されるとテュールはまったくもって手も足も出ない。
ヴァナルは、アンフィス以上の身体能力を持ちつつ、魔法もそこそこ使え、二振りの短剣を器用に使う。短剣の二刀流は防御は鉄壁、攻撃は手数で圧倒。さらにクロスレンジでも取り回しが良く、テュールが、あれ? 俺もこれにしよっかな? と思うほどには厄介だ。
つまり、テュールを総合的に上回っている。
更に幻獣化した時は短剣の二刀流がカワイイと思えるレベルとなる。その強靭な四肢に何回テュールは蹂躙されたか分からない。竜化したアンフィスと幻獣化したヴァナルの戦いは、ハリ○ッドも真っ青なレベルのため、これをユーチュー◯に投稿すれば一躍人気者だなとか考えてしまうあたりテュールは小市民である。
ちなみにアンフィス(竜化)、ヴァナル(幻獣化)、テュール(魔法を遠くからちまちま打つだけ)対ベリトで戦ってみたこともある。結果はベリトの圧勝。負けた三人は暫くベリトに対し威嚇的な態度だったとか。
そんなベリトだが、戦い方が実にイヤラシイ。まず戦いという土俵に立ってはくれない。底を見せる気がないのだ。現状では魔法を使ったイヤがらせが中心だ。それも嫌なタイミングで、未来が見えるかのように魔法を置いてくる。
そんなベリトだが武器術も一通りできると言い、試してみると確かにどれも上手く使ってみせる。弱点はないのか? と、テュールは聞いてみたが、当然悪魔ですので聖魔法には弱いですよ、と案外あっさり答える。
それを聞いていたルチアが無言でニm級の聖魔法を放ち、直撃させたように見えたが執事服に汚れや乱れすらない。曰く執事ですから、とのこと。
とにかくベリトは飛び抜けて強かったという結果だ。八年後が実に楽しみである。
だが何もそのベリトの強さに衝撃を受けていたのはテュール達子供だけではない。師匠陣だ。
師匠陣はそれはもう落ち込んだ。ワシの育てたテュールが──、俺の育てたテュールが──と。
やはり、テュールを十年間心を鬼にし育ててきた師匠陣はテュールが一番であって欲しかったのだ。もちろんこの屋敷に住んでいる以上、アンフィス、ベリト、ヴァナルも家族に違いはないが……。
だが、それでも手塩にかけた時間を考えればテュールが一番であってほしかった。鍛錬が足りない──足りない!! 師匠たちは決意を新たにし、その目に炎を灯す。
というわけでテュールの修行はより厳しくなっていった。当然他の三人の子どもたちも修行を一緒に行う。
しかし、このまま一緒に修行をしていたのでは、平行線どころか離されてしまうんじゃないか、一株の不安がよぎってしまった師匠たちは、ここから更にテュールを贔屓し始める。
他の子達に手を抜いて相手をするということはできないモヨモトとリオン。では、どう贔屓するか。より厳しくするしかあるまい。
修行漬けの日々は続く。うちのテュールはベリトにやらんぞっ! と娘を持った父親の如き深い愛情で殴られる、蹴られる、斬られる。もちろんテュールが、だ。
そんな修行がしばらく続いたある日、リオンが魔法陣を描いて持ってくる──。
「おい、テュール。いい魔法を持ってきた。これは獅子族直系にしか受け継がれていない魔法だ。つまり俺の息子であるお前だから教えるんだ。いいな?」
「え、うん。ありがとう」
モヨモトとの修行を終え、テュールが一人になるタイミングを見計らって持ってきたようだ。
その魔法は身体機能強化魔法であり、幻想級魔法に分類される。そもそも身体機能強化魔法は一mより下は存在しない。つまり、最低でも超級魔法だ。
リオン曰く身体機能強化魔法は直径m×ニ倍程の強さになるとこのこと。
そして、この魔法は最大で二十m級。つまり四十倍まで身体機能を引き上げてくれる。
「この魔法の名前は百獣の王と呼ばれる我ら獅子族の秘中の秘、使い手は獅子族しかいないためこう呼ばれている……獣王拳、と。……見ていろ」
リオンはテュールを庭へと連れ出してから、両手に魔法陣が浮かべる。何枚もの魔法陣は次々に合成され二十m程の大きさとなる。そして、魔法陣が光り──。
「これが四十倍獣王拳だッ!!」
そう、叫ぶと可視化された赤いオーラがリオンの身体の周りを覆う。オレンジの髪は逆立ち、リオンの周りの大気だけざわめいているようだ。
「いいか、テュール? 今からお前を右ストレートでぶっ飛ばす。まっすぐ行ってぶっとばす。覚悟しろよ? もちろん寸止めだ。だが、寸止めでもよぇえ奴なら何も残らねぇ。全力で防げよ」
テュールの頭には多くの思案事項がよぎった。著作権とか──いや多くは語るまい。
頭を一瞬で切り替え、今できうる中で最も強固な盾を魔法で作り出し、低く構える。
見渡しのよい平原。テュールの遥か後方には、いつの間に現れたのかベリトが立っており、受け止めますから安心して吹き飛んできて下さいねー、フフ、と笑いながら小さく手を振っている。
「いくぜ?」
テュールの耳にリオンから発せられた音の波が届き、脳でその振動を言葉と認識する頃には──既にテュールの目の前は真っ白になっていた。
「はっ!? 昔、よく行った駄菓子屋のばあちゃん!」
ベッドからガバッと上半身を起こし、わけの分からぬことを叫ぶテュール。
隣にはベリトが立っており、ひらひらと手を振った後、状況を説明しはじめる。
「テュール様はリオン様の拳圧だけで私のところまでライナー性の当たりで吹き飛んできましたよ。ちなみに速度はテュール様の全力移動より速かったかと。えぇ、安心して下さい。もちろんナイスキャッチしました」
そう言ってニコリと笑う。
「そ、そうか。それは助かった。ベリトありがとう……」
「いえ、受け止めたはいいのですが、体はボロボロで白目向いて泡を吹いていたので少々心配しました。無事意識を取り戻されたようで安心です」
「は……ハハ」
テュールからは渇いた笑いしか出なかった。
「あ、そうそうテュール様? 起きたらリオン様の所に来るように、と言付かっております」
そう言われ、テュールは再度ベリトに感謝の言葉を伝え、節々が痛む体を引きずり、リオンの部屋へと向かう。大きな傷や骨折などはルチアあたりが回復魔法で治してくれたのだろうが、まるっきり全てをなかったことにはできないようだ。
コンコンッ。
「リオンいるー?」
「おう、入れ」
ガチャ、扉を開けてリオンの私室に入ると──。
「ど、どうしたのそれ?」
そこにいたのはボロボロでボコボコな姿のリオンであった。
「いや、ルチアがテュールの身体を治した後、烈火の如く怒ってな? ボッコボコにされたわけだ、ガハハハ!! あれは四十倍獣王拳使った俺より強いぞ、ガハハハ!!」
(さ、流石ルチア……)
「ご、ご愁傷様リオン……」
「おう、いやまぁ、テュールおめぇ死ぬ寸前だったからなぁ、俺も流石にやりすぎたと反省した、すまねぇ。ついカッコイイ所を見せたくてなぁ、ガハハハ!!」
そう言って、何度もバシンバシンとテュールの両肩を叩くリオン。常人なら背骨が真っ二つの威力だ。
「ふぅ。さて、元気になったみてぇだから訓練を再開するぞ。まずは二重詠唱で五m級、次に三重詠唱で十m級、最後に四重詠唱で二十m級を目指す。これがそれぞれの魔法陣だ。すぐに覚えろ」
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望月 叶
おばあちゃあああああああああああああああああああん!!!
音街 麟
サブタイでいきなり韻を踏んできてめっさ笑ったww
SSS_歪_HIZUMI
獣王拳...?
まさかベジー○って言ってたしね?
界○拳をパクっt(殴