TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
初めて、出来ました。
ドイツへと到着した私達は愛架ちゃんが予約していたらしい最寄りのホテルへと入りました。
今居る場所はその超高層なホテルの最上階、所謂スイートルームと呼ばれる部屋です。
その寝室にて行われた日本にいるファンクラブの子達との通話が終わり、改めて一息吐くことが出来ます。
通話に使わせてもらった愛架ちゃんのノートパソコンを閉じて、ふっかふかなベッドへと倒れこみます。
その様子を見て愛架ちゃんは涎を垂らしていますが、飛行機に乗っている間に愛架ちゃんの変態性には慣れてきたので割と平気です。
そんな愛架ちゃんが涎を拭って、驚きの一言を放ちました。
「千佳ちゃん、そのノートパソコンはプレゼントするよ」
「ええっ!? これ、最新機種ですよ!? 二十万くらいする奴じゃないですか!」
「私はもう一台持っているからね。元々千佳ちゃんへのプレゼントとして買った物だから」
「で、でも、こんなに高い物貰えませんよ」
私がそう言うと、待ってましたとばかりにカメラを取り出してギラギラとした目を向けてきました。
「なら千佳ちゃんとのツーショット写真を撮らせてほしい! それで私は充分だ!」
「私のツーショット写真に二十万の価値が!?」
結局押し切られて、愛架ちゃんから二十万のノートパソコンを譲り受けました。
……傷付けないように大事に使わないと。
「そ、それじゃあツーショットお願いする! で、出来ればでいいのだが、ほ、頬を、く、くっ付けるくらい近くで!」
「……は、はい。分かりました」
高価な物を貰ったのでそれくらいならいいかと考えます。
何だか押しに弱い女の子になってしまった……。
「そ、それじゃあカメラを頼むぞ、恵くん!」
「はーい! それじゃあ撮ります! はい、チーズ!」
その写真に写っていたのは、鼻血を垂れ流す愛架ちゃんと死んだ目の私でした。
「迎えが来たネ! それじゃあマナカ、また会いマショウ!」
「ああ。千佳ちゃん、恵くん、アリシアくん、そしてご家族の方もまたお会いしましょう」
「あれ? 愛架ちゃんはここでお別れなの?」
「ああ、千佳ちゃんと別れるのは本当に、本当に、ほんとおおおおに、辛いんだが」
「そんなに強調しなくても」
「誠に遺憾なんだが、ここからは家族水入らずがいいだろう。それに私にも仕事があるからな」
「急に政治家みたいになったね。そっか、仕事頑張って下さいね」
「ああ! 千佳ちゃんに応援されたら元気百倍だ!」
元気百倍と言いながら鼻血を出している愛架ちゃん。
私達が離れてから倒れなければいいんだけど。
「じゃあねー!」
「さよならデス!」
「じゃ、愛架ちゃん。またね」
「ああ! また会おう!」
子供達揃って手を振ってからホテルを出ていきます。
流石超高層の高級ホテル、入口に長いリムジンが止まっています。
生で見ると凄いなリムジン、長い!
「それでアリシアママ、迎えって」
「お待たせしましたわ! 我が愛しのお嬢様!」
私の言葉を遮って、リムジンから飛び出す影。
その影は私の前で止まりその姿を見せました。
「だ、誰?」
「初めましてですわ! わたくし、ブリュンヒルデ・リーネルトと申します」
綺麗な短い金髪の中、左頬の前で編み込んだ横髪の束だけが鎖骨まで伸びている。
そしてその服装はロングスカートのクラシカルなメイドさん。
どうみても外国人さんなのに、ペラペラな日本語。
あなたは、一体!?
「貴女の従妹でありそして、貴女に生涯お勤めさせていただきますメイドですわ!」
「……はへ?」
諸弓千佳、八歳。
お付きのメイドが出来ました。
今居る場所はその超高層なホテルの最上階、所謂スイートルームと呼ばれる部屋です。
その寝室にて行われた日本にいるファンクラブの子達との通話が終わり、改めて一息吐くことが出来ます。
通話に使わせてもらった愛架ちゃんのノートパソコンを閉じて、ふっかふかなベッドへと倒れこみます。
その様子を見て愛架ちゃんは涎を垂らしていますが、飛行機に乗っている間に愛架ちゃんの変態性には慣れてきたので割と平気です。
そんな愛架ちゃんが涎を拭って、驚きの一言を放ちました。
「千佳ちゃん、そのノートパソコンはプレゼントするよ」
「ええっ!? これ、最新機種ですよ!? 二十万くらいする奴じゃないですか!」
「私はもう一台持っているからね。元々千佳ちゃんへのプレゼントとして買った物だから」
「で、でも、こんなに高い物貰えませんよ」
私がそう言うと、待ってましたとばかりにカメラを取り出してギラギラとした目を向けてきました。
「なら千佳ちゃんとのツーショット写真を撮らせてほしい! それで私は充分だ!」
「私のツーショット写真に二十万の価値が!?」
結局押し切られて、愛架ちゃんから二十万のノートパソコンを譲り受けました。
……傷付けないように大事に使わないと。
「そ、それじゃあツーショットお願いする! で、出来ればでいいのだが、ほ、頬を、く、くっ付けるくらい近くで!」
「……は、はい。分かりました」
高価な物を貰ったのでそれくらいならいいかと考えます。
何だか押しに弱い女の子になってしまった……。
「そ、それじゃあカメラを頼むぞ、恵くん!」
「はーい! それじゃあ撮ります! はい、チーズ!」
その写真に写っていたのは、鼻血を垂れ流す愛架ちゃんと死んだ目の私でした。
「迎えが来たネ! それじゃあマナカ、また会いマショウ!」
「ああ。千佳ちゃん、恵くん、アリシアくん、そしてご家族の方もまたお会いしましょう」
「あれ? 愛架ちゃんはここでお別れなの?」
「ああ、千佳ちゃんと別れるのは本当に、本当に、ほんとおおおおに、辛いんだが」
「そんなに強調しなくても」
「誠に遺憾なんだが、ここからは家族水入らずがいいだろう。それに私にも仕事があるからな」
「急に政治家みたいになったね。そっか、仕事頑張って下さいね」
「ああ! 千佳ちゃんに応援されたら元気百倍だ!」
元気百倍と言いながら鼻血を出している愛架ちゃん。
私達が離れてから倒れなければいいんだけど。
「じゃあねー!」
「さよならデス!」
「じゃ、愛架ちゃん。またね」
「ああ! また会おう!」
子供達揃って手を振ってからホテルを出ていきます。
流石超高層の高級ホテル、入口に長いリムジンが止まっています。
生で見ると凄いなリムジン、長い!
「それでアリシアママ、迎えって」
「お待たせしましたわ! 我が愛しのお嬢様!」
私の言葉を遮って、リムジンから飛び出す影。
その影は私の前で止まりその姿を見せました。
「だ、誰?」
「初めましてですわ! わたくし、ブリュンヒルデ・リーネルトと申します」
綺麗な短い金髪の中、左頬の前で編み込んだ横髪の束だけが鎖骨まで伸びている。
そしてその服装はロングスカートのクラシカルなメイドさん。
どうみても外国人さんなのに、ペラペラな日本語。
あなたは、一体!?
「貴女の従妹でありそして、貴女に生涯お勤めさせていただきますメイドですわ!」
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