TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
千佳ちゃんコンサート
「それじゃあ愛ちゃん。やるよ?」
「うん。頑張ろうね千佳ちゃん!」
今日は愛ちゃんママにレッスンしてもらった成果を発表するために、何故か商店街でのピアノコンサートをすることになりました。
流石に私だけでやるのは緊張するので、愛ちゃんも巻き込んでしまいましたが。
でも愛ちゃんも楽しみにしてくれているみたいなので、一杯練習した成果を見せてあげましょう!
あ、でも二曲だけしか弾かないけどね。
「千佳ちゃん、愛。準備は出来てる?」
「大丈夫だよお母さん」
「愛ちゃんママから教えてもらった成果、しっかり見せてきますね!」
「あまり緊張しないようにね。心配しなくても千佳ちゃんも愛もピアノ上手だから、頑張ってね」
「うん!」
「頑張ります!」
愛ちゃんママに背中を押されて商店街に真ん中にある広場に特設された、ステージへと上がります。
愛ちゃんと手を繋いでステージの真ん中へ、一礼して顔を上げるとメグちゃんたちいつものメンバーや皆の家族、そしてファンクラブメンバーの女の子たちで一杯です。
あと後ろの方にいる大人達に聞きたい。
店はどうした。
「応援してるで~!」
「お姉ちゃん、愛ちゃん頑張って!」
「ねぇね、あいちゃんふぁいとー!」
「先輩方頑張ってください!」
「……真の力、解放するとき」
「二人ともー、お姉さんが見てるからねー」
リンファ先輩も皆と馴染めているようでよかった。
「千佳ちゃん、愛ちゃん。どうかミスしませんように!」
「柚梨。もっと教え子を信用してあげるじゃん」
柚梨ちゃんが両手を祈るように握っています。
めぐるさん、お店は?
「せーの!」
『千佳ちゃん頑張ってー!!』
ファンクラブメンバーたちが声を合わせて応援してくれています。
如何せん数が多いから凄い音量だ。
結構広い場所で良かった、商店街の通路にはみ出てる人たちも足すと全部で四百人くらいいそうだもん。
「それじゃあいっちょ頑張りますか!」
「うん」
一台のキーボードの前に愛ちゃんと座って、私が高音のメロディとコードを、愛ちゃんがベースとこれまたコードを担当して弾きます。
さぁ私の美技に酔いな!
「ありがとうございました!!」
十分にも満たないとってもミニなコンサートも無事に終わり、私と愛ちゃんは目立ったミスもありませんでした。
二人で挨拶をして戻ろうとしたのですが、困ったことに。
「アンコール!アンコール!」
「アンコールやで~!」
「もう一回!」
「いっき!いっき!」
「花!? どこでそんな言葉覚えたんですか!?」
花ちゃんには後でしっかり事情を聞くとして、持ち曲が二曲しかないのにアンコールを要求されてしまいました。
うーん、一曲目をもう一回やろうか? と愛ちゃんに申し出たところ。
「そうだ! この前のレッスン中に、私が伴奏して千佳ちゃんが歌った曲あったよね! それやろうよ!」
「え」
「千佳ちゃんの歌が聴けるやて!? 皆~! 千佳ちゃんが歌うで~!」
「ちょ、湖月ちゃん!?」
そして観客たちの期待に満ちた視線に晒された私は、やってきた愛ちゃんママにマイクを手渡され、愛ちゃんはいつの間にやらキーボードを弾く準備をしていました。
あ、拒否権無いパターンですね。
「……分かったよ。よーし、それじゃあ皆! うったうよー!」
「おおー!!」
「お姉ちゃん頑張ってー!」
「ねぇねー!」
皆の声援を受けて、何だか気持ちよくなってきました。
偶にはお姉ちゃんはやればできるという所を見せないとね。
「さぁ、私の美声に酔いな!!」
その後、いつも私に会える時間が少ない商店街の面々から、定期コンサートの依頼が入ることになる。
大人たちの悪乗り? によって衣装やステージが飾られていき、いつの間にかアイドルのようになるのだけれど、この時の私は。
「盛り上がってるかー!?」
……まぁ、考えてなかったよね。
「うん。頑張ろうね千佳ちゃん!」
今日は愛ちゃんママにレッスンしてもらった成果を発表するために、何故か商店街でのピアノコンサートをすることになりました。
流石に私だけでやるのは緊張するので、愛ちゃんも巻き込んでしまいましたが。
でも愛ちゃんも楽しみにしてくれているみたいなので、一杯練習した成果を見せてあげましょう!
あ、でも二曲だけしか弾かないけどね。
「千佳ちゃん、愛。準備は出来てる?」
「大丈夫だよお母さん」
「愛ちゃんママから教えてもらった成果、しっかり見せてきますね!」
「あまり緊張しないようにね。心配しなくても千佳ちゃんも愛もピアノ上手だから、頑張ってね」
「うん!」
「頑張ります!」
愛ちゃんママに背中を押されて商店街に真ん中にある広場に特設された、ステージへと上がります。
愛ちゃんと手を繋いでステージの真ん中へ、一礼して顔を上げるとメグちゃんたちいつものメンバーや皆の家族、そしてファンクラブメンバーの女の子たちで一杯です。
あと後ろの方にいる大人達に聞きたい。
店はどうした。
「応援してるで~!」
「お姉ちゃん、愛ちゃん頑張って!」
「ねぇね、あいちゃんふぁいとー!」
「先輩方頑張ってください!」
「……真の力、解放するとき」
「二人ともー、お姉さんが見てるからねー」
リンファ先輩も皆と馴染めているようでよかった。
「千佳ちゃん、愛ちゃん。どうかミスしませんように!」
「柚梨。もっと教え子を信用してあげるじゃん」
柚梨ちゃんが両手を祈るように握っています。
めぐるさん、お店は?
「せーの!」
『千佳ちゃん頑張ってー!!』
ファンクラブメンバーたちが声を合わせて応援してくれています。
如何せん数が多いから凄い音量だ。
結構広い場所で良かった、商店街の通路にはみ出てる人たちも足すと全部で四百人くらいいそうだもん。
「それじゃあいっちょ頑張りますか!」
「うん」
一台のキーボードの前に愛ちゃんと座って、私が高音のメロディとコードを、愛ちゃんがベースとこれまたコードを担当して弾きます。
さぁ私の美技に酔いな!
「ありがとうございました!!」
十分にも満たないとってもミニなコンサートも無事に終わり、私と愛ちゃんは目立ったミスもありませんでした。
二人で挨拶をして戻ろうとしたのですが、困ったことに。
「アンコール!アンコール!」
「アンコールやで~!」
「もう一回!」
「いっき!いっき!」
「花!? どこでそんな言葉覚えたんですか!?」
花ちゃんには後でしっかり事情を聞くとして、持ち曲が二曲しかないのにアンコールを要求されてしまいました。
うーん、一曲目をもう一回やろうか? と愛ちゃんに申し出たところ。
「そうだ! この前のレッスン中に、私が伴奏して千佳ちゃんが歌った曲あったよね! それやろうよ!」
「え」
「千佳ちゃんの歌が聴けるやて!? 皆~! 千佳ちゃんが歌うで~!」
「ちょ、湖月ちゃん!?」
そして観客たちの期待に満ちた視線に晒された私は、やってきた愛ちゃんママにマイクを手渡され、愛ちゃんはいつの間にやらキーボードを弾く準備をしていました。
あ、拒否権無いパターンですね。
「……分かったよ。よーし、それじゃあ皆! うったうよー!」
「おおー!!」
「お姉ちゃん頑張ってー!」
「ねぇねー!」
皆の声援を受けて、何だか気持ちよくなってきました。
偶にはお姉ちゃんはやればできるという所を見せないとね。
「さぁ、私の美声に酔いな!!」
その後、いつも私に会える時間が少ない商店街の面々から、定期コンサートの依頼が入ることになる。
大人たちの悪乗り? によって衣装やステージが飾られていき、いつの間にかアイドルのようになるのだけれど、この時の私は。
「盛り上がってるかー!?」
……まぁ、考えてなかったよね。
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