TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
恵のお姉ちゃん見守り大作戦
毎朝目が覚めると、先に起きていて私に優しく微笑んでくれる。
起こしちゃった? なんて言いながら私の頭を撫でてくれる、私のお姉ちゃん。
今日はそんなお姉ちゃんを、観察したいと思います!
「どうしたの、メグちゃん。私の顔になにか付いてる?」
「ううん。なんでもないよ!」
「そっか」
休日のリビングでじっとお姉ちゃんを眺めていると、私の視線に気付いてくれたのか笑いかけてくれます。
その笑顔は日本一、いや世界一可愛い笑顔だと思います!
「お姉ちゃん、今日は暇?」
「午前中はねー」
「あ、そっか。お昼からは愛ちゃんと湖月ちゃんと遊びに行くんだっけ?」
「そうだよ。メグちゃんも来る?」
「ううっ、だ、大丈夫! 今日は予定があるから!」
危うくお姉ちゃんのお誘いに乗ってしまう所でした。
今日は隠れてお姉ちゃんを観察するという予定があるのです!
なので行き先は全て同じですが、お姉ちゃんたちと一緒には駄目です!
「そっかー……」
お姉ちゃんがすごく寂しそうです!!
うう、でも花ちゃんとも約束してるし、そろそろお姉ちゃんアルバムの新しい写真も撮らないといけないのです。
くっ、何とかお姉ちゃんを元気に……!
「じゃあ午前中は一杯遊ぼうよ! お姉ちゃん!」
「……! そうだね、一杯遊ぼっか!」
ふぅ。なんとか持ち直しました。
全く、手の掛かるお姉ちゃんなんですから!
「いってきまーす!」
「気を付けてねメグちゃん」
「うん、お姉ちゃん!」
ゲームやおままごとで一杯遊んだ後、私は先に家を出て隣りの花ちゃんの家へと向かいます。
既に家の前でスタンバイを終えていた花ちゃんと合流して、家の門の裏へと隠れます。
「こんにちは花ちゃん」
「こんにちは、メグちゃん!」
「あれ持ってきた?」
「ん、バッチリ!」
そう言って花ちゃんが背負っていた、黄色いリュックから取り出したのは倍率低めの双眼鏡が二つ。
これでお姉ちゃんウォッチングができます!
「メグちゃんは準備おっけー?」
「勿論!」
私は首に下げておいた、小さなデジタルカメラを起動します。
中には様々な角度から収めたお姉ちゃんの写真が入っており、お父さんにバックアップ? も取ってもらったので安心です!
「あ、ねぇね出てきた」
「こっち来るね。隠れとこう」
私たちが門に身を隠していると、その前の道をお姉ちゃんが通りぬけていきます。
今回は白い髪に合わせた白いスプリングコートの中に、水色のチュニックを着ています。
あれは確か、お母さんが考えた着こなしです。
「ねぇね、今日もかわいー!」
「後姿をパシャリっと」
楽しげに頭を揺らしながら歩く姿は、妹である私が惚れ惚れする程に綺麗です。
「美しい……」
「ねぇね行っちゃうよー?」
「おっとっと、よし! 行こう花ちゃん!」
「うん! びこーだー!」
こうして私たちのお姉ちゃん見守り大作戦が始まりました。
「猫さん見てにゃーにゃー言ってるお姉ちゃん可愛い! 何枚でも撮っちゃう!」
「あ、ねぇねがちょうちょ追いかけてる!」
「可憐なお姉ちゃんも一枚! ああ、ブレちゃう!」
「今日のねぇねのおやつはイチゴのアイス!」
「お姉ちゃんが離れたら一緒に買いに行こう!」
「くっ、湖月ちゃんが被ってお姉ちゃんが撮れない! 花!」
「お任せあれ! 皆やっちゃって!」
あれよあれよとファンクラブメンバーが偶然を装って近付きます。
そして私の射線上から湖月ちゃんを誘導してもらいます。
「よし! シャッターチャンス!」
「はい、てっしゅー!」
あれよあれよとファンクラブメンバーが用事を装って帰って行きます。
お姉ちゃんたちはその様子にポカンとしていますが、その表情も貰った!!
「いいねぇ、いいよお姉ちゃん」
「ねぇね可愛いー」
「おお、お姉ちゃんが段々大きくなってるよ!」
「偶然にもこっち見てくれてるよー!」
「もうフレームに入りきらっ!?」
「なーにーをーしーてーるーのーかーなー?」
私がカメラのファインダーから顔を離して見上げると、そこには冷えた笑みを浮かべて私たちを見下ろすお姉ちゃんが。
「あ、えっと、あの」
「ね、ねぇね」
「ちょーっと向こうでお話ししよっか?」
その後、十分程私たちはお姉ちゃんに怒られました。
湖月ちゃんと愛ちゃんは隣りで笑っていましたが、私たちは涙目でお叱りを受けました。
これからは、ファンクラブの仲間を私用で使いません。
ごめんなさいでした。
「それじゃ、一緒に遊ぼっか?」
「お、お姉ちゃああああん!」
「ねぇねー!!」
「おっとっと、全く世話の掛かる妹たちなんだから」
いつも楽しそうにしていて、偶に怒ったら怖いけど、そんな可愛いお姉ちゃんが私は大好きです。
起こしちゃった? なんて言いながら私の頭を撫でてくれる、私のお姉ちゃん。
今日はそんなお姉ちゃんを、観察したいと思います!
「どうしたの、メグちゃん。私の顔になにか付いてる?」
「ううん。なんでもないよ!」
「そっか」
休日のリビングでじっとお姉ちゃんを眺めていると、私の視線に気付いてくれたのか笑いかけてくれます。
その笑顔は日本一、いや世界一可愛い笑顔だと思います!
「お姉ちゃん、今日は暇?」
「午前中はねー」
「あ、そっか。お昼からは愛ちゃんと湖月ちゃんと遊びに行くんだっけ?」
「そうだよ。メグちゃんも来る?」
「ううっ、だ、大丈夫! 今日は予定があるから!」
危うくお姉ちゃんのお誘いに乗ってしまう所でした。
今日は隠れてお姉ちゃんを観察するという予定があるのです!
なので行き先は全て同じですが、お姉ちゃんたちと一緒には駄目です!
「そっかー……」
お姉ちゃんがすごく寂しそうです!!
うう、でも花ちゃんとも約束してるし、そろそろお姉ちゃんアルバムの新しい写真も撮らないといけないのです。
くっ、何とかお姉ちゃんを元気に……!
「じゃあ午前中は一杯遊ぼうよ! お姉ちゃん!」
「……! そうだね、一杯遊ぼっか!」
ふぅ。なんとか持ち直しました。
全く、手の掛かるお姉ちゃんなんですから!
「いってきまーす!」
「気を付けてねメグちゃん」
「うん、お姉ちゃん!」
ゲームやおままごとで一杯遊んだ後、私は先に家を出て隣りの花ちゃんの家へと向かいます。
既に家の前でスタンバイを終えていた花ちゃんと合流して、家の門の裏へと隠れます。
「こんにちは花ちゃん」
「こんにちは、メグちゃん!」
「あれ持ってきた?」
「ん、バッチリ!」
そう言って花ちゃんが背負っていた、黄色いリュックから取り出したのは倍率低めの双眼鏡が二つ。
これでお姉ちゃんウォッチングができます!
「メグちゃんは準備おっけー?」
「勿論!」
私は首に下げておいた、小さなデジタルカメラを起動します。
中には様々な角度から収めたお姉ちゃんの写真が入っており、お父さんにバックアップ? も取ってもらったので安心です!
「あ、ねぇね出てきた」
「こっち来るね。隠れとこう」
私たちが門に身を隠していると、その前の道をお姉ちゃんが通りぬけていきます。
今回は白い髪に合わせた白いスプリングコートの中に、水色のチュニックを着ています。
あれは確か、お母さんが考えた着こなしです。
「ねぇね、今日もかわいー!」
「後姿をパシャリっと」
楽しげに頭を揺らしながら歩く姿は、妹である私が惚れ惚れする程に綺麗です。
「美しい……」
「ねぇね行っちゃうよー?」
「おっとっと、よし! 行こう花ちゃん!」
「うん! びこーだー!」
こうして私たちのお姉ちゃん見守り大作戦が始まりました。
「猫さん見てにゃーにゃー言ってるお姉ちゃん可愛い! 何枚でも撮っちゃう!」
「あ、ねぇねがちょうちょ追いかけてる!」
「可憐なお姉ちゃんも一枚! ああ、ブレちゃう!」
「今日のねぇねのおやつはイチゴのアイス!」
「お姉ちゃんが離れたら一緒に買いに行こう!」
「くっ、湖月ちゃんが被ってお姉ちゃんが撮れない! 花!」
「お任せあれ! 皆やっちゃって!」
あれよあれよとファンクラブメンバーが偶然を装って近付きます。
そして私の射線上から湖月ちゃんを誘導してもらいます。
「よし! シャッターチャンス!」
「はい、てっしゅー!」
あれよあれよとファンクラブメンバーが用事を装って帰って行きます。
お姉ちゃんたちはその様子にポカンとしていますが、その表情も貰った!!
「いいねぇ、いいよお姉ちゃん」
「ねぇね可愛いー」
「おお、お姉ちゃんが段々大きくなってるよ!」
「偶然にもこっち見てくれてるよー!」
「もうフレームに入りきらっ!?」
「なーにーをーしーてーるーのーかーなー?」
私がカメラのファインダーから顔を離して見上げると、そこには冷えた笑みを浮かべて私たちを見下ろすお姉ちゃんが。
「あ、えっと、あの」
「ね、ねぇね」
「ちょーっと向こうでお話ししよっか?」
その後、十分程私たちはお姉ちゃんに怒られました。
湖月ちゃんと愛ちゃんは隣りで笑っていましたが、私たちは涙目でお叱りを受けました。
これからは、ファンクラブの仲間を私用で使いません。
ごめんなさいでした。
「それじゃ、一緒に遊ぼっか?」
「お、お姉ちゃああああん!」
「ねぇねー!!」
「おっとっと、全く世話の掛かる妹たちなんだから」
いつも楽しそうにしていて、偶に怒ったら怖いけど、そんな可愛いお姉ちゃんが私は大好きです。
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