TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
応援団長を応援する会
メグちゃんを応援団長に仕立て上げた翌日、私は白組の皆の前で団長のなんたるかを教えることになりました。
今日は赤組が体育館を使っているので、グラウンドでの練習になります。
「いいですか皆さん。応援合戦は一人の競技ではありません! ここにいる皆さんで力を合わせて、一丸になることで初めて勝利を掴めるんです!」
「おー!」
朝礼台に立った私は、白組の皆へ向かって演説をします。
こうして士気を上げることで、メグちゃんが緊張し辛い状況を作り上げてみせます。
「今年の団長は私の妹のメグちゃんです、メグちゃんと共に頑張りましょう!」
「はい!!」
「ではメグちゃんどうぞ!」
「えええええ!?」
突然振られたメグちゃんはアワアワと焦り始めますが、私が横に立って手を握ってあげると次第に落ち着きを取り戻しました。
先ほどまで自信が無さそうに立っていて、落ち着いた今でもメグちゃんは不安そうな表情です。
「メグちゃん、お姉ちゃんがついてるから頑張って」
「う、うん」
「それじゃあ、まず皆に自己紹介しよっか。大丈夫、皆は絶対ついてきてくれるから」
「わ、分かった!」
メグちゃんは一歩前に出て、体育座りで並んでいる白組の皆を見渡します。
中には一年生から六年生までの生徒がいますので、流石にメグちゃんも緊張しているみたいです。
昨日、私を推薦したときのガッツを見せてご覧!
「は、初めまして。一年生の諸弓恵です。み、皆さん、よろしくお願いします!」
グラウンドの端まで届くような大きな声の挨拶と、深々としたお辞儀をしたメグちゃんに向かって、皆が声を掛けてくれます。
「よろしくー!」
「可愛い! 頑張って!」
「私たちも応援頑張るからねー!」
「よっ応援団長!」
「メグちゃんかっこええでー!」
「……私が育てた」
「莉里ちゃん、千佳ちゃんが睨んでるよ?」
「……が、頑張れ」
「花も頑張るー!」
「恵! いい感じですよ!」
一年生たちの羨望の声や、先輩たちからの優しい声、そして湖月ちゃんたちの勇気を貰える声を受けたメグちゃんは、最初はボーっとしていましたが頭が追いついたのか私を満面の笑みで見てきます。
あと莉里ちゃんは後でお話しよっか?
「言ったでしょ? 皆、メグちゃんを応援してくれてるんだよ」
「うん、お姉ちゃん! 私、私頑張るね!」
「その意気だ! ほら、皆がメグちゃんの言葉を待ってるよ」
「よーし!」
いつもの自信満々の表情になったメグちゃんは、朝礼台の端まで歩いていって皆へ声を掛けます。
きっと、去年の私の姿を覚えていたのでしょう。
「皆! 準備はいいですか!」
「おー!」
「私は一杯頑張ります! 皆はどうですか!」
「精一杯頑張ります!」
「一杯練習して、赤組に勝ちましょう!」
「おー!!!!」
どうやら私に引っ付いてばかりのメグちゃんは、いつの間にか成長していたみたい。
少し寂しい気もするけど、それ以上に嬉しいね!
よし、私もメグちゃんに負けないように頑張らなきゃ!
「そしてお姉ちゃんの可愛さを赤組に知らしめるのです!」
「おー!!!!!!!」
「ちょっと待って!いや、ほんとちょっと待って!」
今日は赤組が体育館を使っているので、グラウンドでの練習になります。
「いいですか皆さん。応援合戦は一人の競技ではありません! ここにいる皆さんで力を合わせて、一丸になることで初めて勝利を掴めるんです!」
「おー!」
朝礼台に立った私は、白組の皆へ向かって演説をします。
こうして士気を上げることで、メグちゃんが緊張し辛い状況を作り上げてみせます。
「今年の団長は私の妹のメグちゃんです、メグちゃんと共に頑張りましょう!」
「はい!!」
「ではメグちゃんどうぞ!」
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突然振られたメグちゃんはアワアワと焦り始めますが、私が横に立って手を握ってあげると次第に落ち着きを取り戻しました。
先ほどまで自信が無さそうに立っていて、落ち着いた今でもメグちゃんは不安そうな表情です。
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「う、うん」
「それじゃあ、まず皆に自己紹介しよっか。大丈夫、皆は絶対ついてきてくれるから」
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メグちゃんは一歩前に出て、体育座りで並んでいる白組の皆を見渡します。
中には一年生から六年生までの生徒がいますので、流石にメグちゃんも緊張しているみたいです。
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グラウンドの端まで届くような大きな声の挨拶と、深々としたお辞儀をしたメグちゃんに向かって、皆が声を掛けてくれます。
「よろしくー!」
「可愛い! 頑張って!」
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「よっ応援団長!」
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「……私が育てた」
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「……が、頑張れ」
「花も頑張るー!」
「恵! いい感じですよ!」
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あと莉里ちゃんは後でお話しよっか?
「言ったでしょ? 皆、メグちゃんを応援してくれてるんだよ」
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きっと、去年の私の姿を覚えていたのでしょう。
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