TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
愛ちゃんと夕方のおはよう
暖かい暗闇の中、私は頭に感じた感触で目を覚ました。
ぼやけた視界を擦ると、私の頭に手をやって微笑んでいる愛ちゃんが目に入った。
私が起きたことに気付いた愛ちゃんと、目と目を合わせて数秒間。
「ッッッ!?」
ボンッという音が鳴りそうなほどに顔を紅くさせた愛ちゃんは、私に掛かっていた布団奪い取るようにして被ってしまいました。
寝惚け眼で見た愛ちゃんはまるで団子のようで面白いので、私はその団子を両手で持って遊びます。
揺らしたり、揉んだり、抱きついたり。
「おはよー愛ちゃーん」
「千佳ちゃん! やめて!」
「じゃあ出てきてよー」
「分かったよ! 分かったからやめて!」
「むぅ、仕方ない」
名残惜しみつつも手を離すと、愛ちゃんは息を切らして出てきました。
そんなに激しく揺らしたつもりは無いんだけども。
「ごめんね愛ちゃんー」
「う、うん。大丈夫だよ」
「改めて、おはよー愛ちゃん」
「おはよう千佳ちゃん」
「それで、愛ちゃんはさっき何してたのー?」
「……べ、別に何もしてないよ」
「ほんとにー?」
「ほ、本当だよー?」
「むー?」
「……ごめんなさい、嘘です」
「だよねー、じゃあ愛ちゃんは何をしてたのかなー?」
「ち、千佳ちゃんの、頭を、な、撫でてました」
「そっかー、ありがとー」
「え?」
「気持ちよく起きれたよ、だからありがとー」
「う、うん」
「えへへー、……すーすー」
「千佳ちゃん。寝惚けてるとこんなに可愛いんだ……」
何だか一度起きた気もするんだけど、夢だったのかな?
愛ちゃんが私を撫でてくれて、お母さんとは違った感触で気持ちよかったなー。
今度やってもらおう。
「それじゃまた明日、千佳ちゃん。千佳ちゃんのお母さんもありがとうございました」
「また明日ねー! 風邪引かないようにね!」
「うん、千佳ちゃんもね」
「今日はすぐに寝ちゃったし、また一緒にお風呂入ろうね!」
「う、うん。今度ね」
「約束だからね!」
あまりにも必死に約束する私に若干引き気味の愛ちゃん。
メグちゃんも私たちが寝ている間に帰ってきており、今は私の腕に抱きついて頬を擦りつけています。
愛ちゃんママが家まで迎えに来てくれたので、愛ちゃんも家へと帰ることに。
それにしても、愛ちゃんと一緒に寝たのは何だか新鮮だったなぁ。
お昼寝とかはしたことあるけど、リビングだったし。
……そうだ!
「お泊り会をしよう!」
「いきなりだね千佳ちゃん。どうしたの?」
「お泊り会だよ、お泊り会! 皆呼んで一緒にお喋りして、一緒に寝るんだよ! メグちゃんもやりたいよね!」
「やりたい!」
「さすが私の妹だ! 考えて言ってなさそうなくらいの即答だね!」
「でも楽しそうかもね。愛もやりたい」
「やった! それじゃあ明日にでも日にち決めよう!」
「うん、じゃあ明日ね千佳ちゃん」
「ばいばーい!」
そうして愛ちゃんは、愛ちゃんママに手を引かれて帰っていきました。
そしてお泊り会の企画を考えながら、今日という一日が終わろうとするのですが……。
「……眠れない」
「すーすー、むにゃむにゃ」
「夕方に眠ったのは不味かったなぁ」
「すー、おねーちゃ、だいすきー」
「ありがとねメグちゃん。とりあえず目を瞑って眠くなるのを待つかー」
こうして次の日。
授業中に頭をコクコクと揺らす私が机とごっつんこするのは、今からでも充分に予想がつくことでした。
ぼやけた視界を擦ると、私の頭に手をやって微笑んでいる愛ちゃんが目に入った。
私が起きたことに気付いた愛ちゃんと、目と目を合わせて数秒間。
「ッッッ!?」
ボンッという音が鳴りそうなほどに顔を紅くさせた愛ちゃんは、私に掛かっていた布団奪い取るようにして被ってしまいました。
寝惚け眼で見た愛ちゃんはまるで団子のようで面白いので、私はその団子を両手で持って遊びます。
揺らしたり、揉んだり、抱きついたり。
「おはよー愛ちゃーん」
「千佳ちゃん! やめて!」
「じゃあ出てきてよー」
「分かったよ! 分かったからやめて!」
「むぅ、仕方ない」
名残惜しみつつも手を離すと、愛ちゃんは息を切らして出てきました。
そんなに激しく揺らしたつもりは無いんだけども。
「ごめんね愛ちゃんー」
「う、うん。大丈夫だよ」
「改めて、おはよー愛ちゃん」
「おはよう千佳ちゃん」
「それで、愛ちゃんはさっき何してたのー?」
「……べ、別に何もしてないよ」
「ほんとにー?」
「ほ、本当だよー?」
「むー?」
「……ごめんなさい、嘘です」
「だよねー、じゃあ愛ちゃんは何をしてたのかなー?」
「ち、千佳ちゃんの、頭を、な、撫でてました」
「そっかー、ありがとー」
「え?」
「気持ちよく起きれたよ、だからありがとー」
「う、うん」
「えへへー、……すーすー」
「千佳ちゃん。寝惚けてるとこんなに可愛いんだ……」
何だか一度起きた気もするんだけど、夢だったのかな?
愛ちゃんが私を撫でてくれて、お母さんとは違った感触で気持ちよかったなー。
今度やってもらおう。
「それじゃまた明日、千佳ちゃん。千佳ちゃんのお母さんもありがとうございました」
「また明日ねー! 風邪引かないようにね!」
「うん、千佳ちゃんもね」
「今日はすぐに寝ちゃったし、また一緒にお風呂入ろうね!」
「う、うん。今度ね」
「約束だからね!」
あまりにも必死に約束する私に若干引き気味の愛ちゃん。
メグちゃんも私たちが寝ている間に帰ってきており、今は私の腕に抱きついて頬を擦りつけています。
愛ちゃんママが家まで迎えに来てくれたので、愛ちゃんも家へと帰ることに。
それにしても、愛ちゃんと一緒に寝たのは何だか新鮮だったなぁ。
お昼寝とかはしたことあるけど、リビングだったし。
……そうだ!
「お泊り会をしよう!」
「いきなりだね千佳ちゃん。どうしたの?」
「お泊り会だよ、お泊り会! 皆呼んで一緒にお喋りして、一緒に寝るんだよ! メグちゃんもやりたいよね!」
「やりたい!」
「さすが私の妹だ! 考えて言ってなさそうなくらいの即答だね!」
「でも楽しそうかもね。愛もやりたい」
「やった! それじゃあ明日にでも日にち決めよう!」
「うん、じゃあ明日ね千佳ちゃん」
「ばいばーい!」
そうして愛ちゃんは、愛ちゃんママに手を引かれて帰っていきました。
そしてお泊り会の企画を考えながら、今日という一日が終わろうとするのですが……。
「……眠れない」
「すーすー、むにゃむにゃ」
「夕方に眠ったのは不味かったなぁ」
「すー、おねーちゃ、だいすきー」
「ありがとねメグちゃん。とりあえず目を瞑って眠くなるのを待つかー」
こうして次の日。
授業中に頭をコクコクと揺らす私が机とごっつんこするのは、今からでも充分に予想がつくことでした。
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