TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―
メグちゃんと休み時間と膝
授業の間に設けられた休み時間、次の授業の準備をしたり、友達と仲良くお喋りしたり、ちょっとトイレにいったり。
人によって様々な使い方をするこの短い十五分間。
私はいつも湖月ちゃんや愛ちゃんを中心にクラスメイトとの談笑に利用している。
因みにどれも女の子である。
男の子の入る余地すら与えない、それが千佳ゾーンなのだ。
「ん?なぁ千佳ちゃん、あれ」
「あれ?」
廊下の方を見て何かに気付いた湖月ちゃん、私がその目線の先を見てみると毎朝見ている天使様が御降臨なさられた。
いや、私の妹であるメグちゃんがドアから顔を覗かせていた。
「メグちゃーん! 入っておいでー!」
「……! うん!」
私が呼びかけると突然声を掛けられて吃驚した後、嬉しそうに私の元へと駆け寄ってきた。
そう、それはまるで可愛らしい子犬のように。
「どうしたの? 何かあった?」
「ううん、ちょっと」
「お姉ちゃんに話してみなさいな。何でもドーンと解決しちゃうよ!」
「千佳ちゃんが言うと冗談じゃないもんね」
「せやな愛ちゃん。あれはマジの目や」
「う、うん。あのね……?」
何だか煩い外野は放っておいて、両手の指をツンツンと突合せながらこちらをチラチラと見て、ようやく私に話す決心をするメグちゃん。
正直なところその行動で私のハートは打ち抜かれていますよ。
これが萌えか!
「ちょっと、お姉ちゃんに会いたくなって」
「よし結婚しよう」
「早まらんといて千佳ちゃん!?」
「そ、そうだよ! し、姉妹で結婚だなんて、わ、私だって!」
「愛ちゃんも惑わされたあかんて!?」
「お姉ちゃん、ちょっとだけ抱っこして?」
「何秒でも何分でも何時間でも何日でも何ヶ月でも何年でも抱っこしてあげよう!! さぁおいで!」
「もうツッコミ追いつかんて……」
「ありがとうお姉ちゃん!」
抱きついてきたメグちゃんを椅子に座ったまま抱き上げる。
膝の上にメグちゃんの柔らかいお尻を乗せて、そのまま両腕で包み込んでいく。
私の肩に、私の顔に頭を向けたまま、はふぅと息を吐くメグちゃん。
その息が耳に触れて私も声を漏らしそうになったけれど、ギリギリで意識を保った。
「いい子いい子ー」
「すごい気持ち良さそうやな~私も後でやってもらおかな?」
「あ、愛も後でお願いします!!」
二人に続いてクラスメイトの女の子たちが私も私もと順番待ちを始める。
私は別にいいけど、そんなに気持ちがいいものかな?
まぁ私も抱っこしながらメグちゃんの体を触ったりして英気を養っているけれども。
いやはや、何も疚しいことなんてない。
当たり前じゃないですか、やだなー。
「むっ!」
すると突然メグちゃんが至高の表情からキリッとした顔になり、皆へ向けて宣言する。
「これは妹のとっけんです! お姉ちゃんの膝は私のもの!」
「え~ケチくさいこと言わんといてやメグちゃん。減るもんやないし~」
「駄目です! ね、お姉ちゃん!」
「いや、私はいいけど」
「そんな!? お姉ちゃんは私が大切じゃないの!?」
「何言ってるのさ! 大切に決まってるじゃないか!」
「私のこと大好き?」
「大好き! 世界で一番大好きだよ!」
「うふふふふ、ゆるします!」
「ありがとうございます?」
何故か機嫌が直ったメグちゃんは、その後私の膝の所有権を皆に公開しました。
そしてここから数日間、休み時間にクラスメイトの女の子を膝に乗せる日々が続き、トイレに行く私の足はビリビリと痺れてしまうのでした。
「な~な~、うちのことは世界で何番目なん~?」
「え? 一番だよ?」
「……あれ? メグちゃんは?」
「一番」
「いや、どういうことなん?」
「メグちゃんや湖月ちゃんたち全員、一番好きだもん。優劣なんて付けれないよ」
「……千佳ちゃん、それメグちゃんに言ったあかんで」
「ほえ?」
「……いつか刺されそうやな」
人によって様々な使い方をするこの短い十五分間。
私はいつも湖月ちゃんや愛ちゃんを中心にクラスメイトとの談笑に利用している。
因みにどれも女の子である。
男の子の入る余地すら与えない、それが千佳ゾーンなのだ。
「ん?なぁ千佳ちゃん、あれ」
「あれ?」
廊下の方を見て何かに気付いた湖月ちゃん、私がその目線の先を見てみると毎朝見ている天使様が御降臨なさられた。
いや、私の妹であるメグちゃんがドアから顔を覗かせていた。
「メグちゃーん! 入っておいでー!」
「……! うん!」
私が呼びかけると突然声を掛けられて吃驚した後、嬉しそうに私の元へと駆け寄ってきた。
そう、それはまるで可愛らしい子犬のように。
「どうしたの? 何かあった?」
「ううん、ちょっと」
「お姉ちゃんに話してみなさいな。何でもドーンと解決しちゃうよ!」
「千佳ちゃんが言うと冗談じゃないもんね」
「せやな愛ちゃん。あれはマジの目や」
「う、うん。あのね……?」
何だか煩い外野は放っておいて、両手の指をツンツンと突合せながらこちらをチラチラと見て、ようやく私に話す決心をするメグちゃん。
正直なところその行動で私のハートは打ち抜かれていますよ。
これが萌えか!
「ちょっと、お姉ちゃんに会いたくなって」
「よし結婚しよう」
「早まらんといて千佳ちゃん!?」
「そ、そうだよ! し、姉妹で結婚だなんて、わ、私だって!」
「愛ちゃんも惑わされたあかんて!?」
「お姉ちゃん、ちょっとだけ抱っこして?」
「何秒でも何分でも何時間でも何日でも何ヶ月でも何年でも抱っこしてあげよう!! さぁおいで!」
「もうツッコミ追いつかんて……」
「ありがとうお姉ちゃん!」
抱きついてきたメグちゃんを椅子に座ったまま抱き上げる。
膝の上にメグちゃんの柔らかいお尻を乗せて、そのまま両腕で包み込んでいく。
私の肩に、私の顔に頭を向けたまま、はふぅと息を吐くメグちゃん。
その息が耳に触れて私も声を漏らしそうになったけれど、ギリギリで意識を保った。
「いい子いい子ー」
「すごい気持ち良さそうやな~私も後でやってもらおかな?」
「あ、愛も後でお願いします!!」
二人に続いてクラスメイトの女の子たちが私も私もと順番待ちを始める。
私は別にいいけど、そんなに気持ちがいいものかな?
まぁ私も抱っこしながらメグちゃんの体を触ったりして英気を養っているけれども。
いやはや、何も疚しいことなんてない。
当たり前じゃないですか、やだなー。
「むっ!」
すると突然メグちゃんが至高の表情からキリッとした顔になり、皆へ向けて宣言する。
「これは妹のとっけんです! お姉ちゃんの膝は私のもの!」
「え~ケチくさいこと言わんといてやメグちゃん。減るもんやないし~」
「駄目です! ね、お姉ちゃん!」
「いや、私はいいけど」
「そんな!? お姉ちゃんは私が大切じゃないの!?」
「何言ってるのさ! 大切に決まってるじゃないか!」
「私のこと大好き?」
「大好き! 世界で一番大好きだよ!」
「うふふふふ、ゆるします!」
「ありがとうございます?」
何故か機嫌が直ったメグちゃんは、その後私の膝の所有権を皆に公開しました。
そしてここから数日間、休み時間にクラスメイトの女の子を膝に乗せる日々が続き、トイレに行く私の足はビリビリと痺れてしまうのでした。
「な~な~、うちのことは世界で何番目なん~?」
「え? 一番だよ?」
「……あれ? メグちゃんは?」
「一番」
「いや、どういうことなん?」
「メグちゃんや湖月ちゃんたち全員、一番好きだもん。優劣なんて付けれないよ」
「……千佳ちゃん、それメグちゃんに言ったあかんで」
「ほえ?」
「……いつか刺されそうやな」
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