進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~

三浦涼桜

第十八話 声の主はまさかの人物でした

 私はヒカルが光に包まれ、どこかへ消えてしまうのを見ていることしかできなかた。
 ヒカルが見当たらなくなり、私は言いようのない不安に襲われた。

 ……ヒカルが、ヒカルがいない。
 私はどうすればいいのかわからず、その場を行ったり来たりしていた。
 すると、突如頭上が光だし、私を包み始めた。
 これは……いったい…………

 私は意識を失った。







「うぅん……」
 私は重い瞼を一生懸命に起こして、周囲を確認する。
 ……いつもいるはずのヒカルがいない。
 それを理解した途端、眠気なんて吹き飛んでしまった。
 ――――ヒカルを探さなきゃ。

 私はすぐに立ち上がり、歩き出そうとする。
 すると――――――
 ――――――待ちなさい。
 突然頭の中に声が響いた。
 私は右手に【ウロボロス】を展開し、周囲を警戒する。

「だれ…………?」
 そこまで警戒しなくてもいいわ。色々と説明するから、そのまま真っ直ぐ進みなさい。そうしたら大きな扉があるから。

 そう言って声は止んだ。
 私は警戒しながらも、言われた通りにまっすぐ進むことにした。
 今は……できることをするしかない。

 ある程度進むと、本当に大きな扉があった。
 私はこれを見て確信する。――――ここは神界だ、と。
 ということは先ほどの声は…………
 私は意を決して扉を開ける。

 すると中にいたのは――――――――――――





「久しぶりね。ティリーナ・アルベルト」





 ――――――――――――私を地上に封印した張本人。






 【生命神アルフィリーナ】そのひとだった。

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