進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~

三浦涼桜

第八話 半分神になってました

 ん…………。
 俺はいったい…………
 ああ、確か神を殺して、結晶が手に入って――――

 俺は自分の体を見下ろす。
 顔は自分では確認できないので断定はできないが、あまり見た目は変わっていない気がする。
「確か前もこんな感じだったよな」
 前回もあまり見た目は変わらなかった。見た目だけは・・・・・・

「ああ、見るのが怖い……でも見ないことには…………ステータス」

――――ステータス――――
名前:海崎 晃
種族:半人半神
職業:
Lv1

HP:1000000/1000000
MP:50000000/50000000
STR:1000000
DEF:3000000
AGI:2000000
MGA:6000000
MGD:4000000
INT:2000000
LUK:  12000

スキル
【超鑑定Lv3】【超隠蔽Lv6】【超回避Lv4】
【暗器術Lv3】【剣術Lv10】【鎌術Lv3】
【刀術Lv1】【武術Lv1】【爪術Lv6】
【思考加速Lv10】【HP自動回復Lv10】【HP回復上昇Lv10】
【氷耐性Lv2】【雷耐性Lv9】【炎耐性Lv2】
【狂魔法Lv5】【炎魔法Lv3】【水魔法Lv7】
【雷魔法Lv3】【白魔法Lv1】【土魔法Lv1】
【雷爪Lv-】【索敵Lv3】【無詠唱Lv-】
【魔力開放Lv-】【魔力操作Lv-】【風爪Lvー】
【空歩Lv2】【怪力Lv2】【頑丈Lv10】
【並思Lv4】【感覚強化Lv1】【思考加速Lv5】
【重力魔法Lv1】【空間魔法Lv2】【テイムLv1】

ユニークスキル
【進化Lv-】【強欲Lv3】【暴食Lv2】
【魔封印Lv2】【従魔召喚Lv-】【武装錬成Lv-】

エクストラスキル
【神力解放】【絶望具現】【概念改変】

 称号
 異世界人・召喚に巻き込まれし者・転生神の寵愛・強奪者・乗り越えし者・捕食者・虐殺者・進化せし者・格上殺し・神殺し・人種を辞めた者


 わぁ、なんかもう、種族が人間じゃなくなったし、ステータスはおかしくなってるし……うん、酷いね。
「と、とりあえず一個づつ確認していくか」

半人半神
 人という概念を超越し、種族を超えて神に至ろうとしている者。しかし神には至っていない中途半端な状態。どの神になるのかはまだわからない。神力の使用が可能となる。

【超鑑定Lv3】
 【鑑定】の上位スキル。【超隠蔽】のスキルかそれ以上のスキルで隠されていない限り、相手のステータスを見ることができる。他にもアイテムの説明を見ることができる。スキルレベルによって確認できるものも限られている。

【鎌術Lv3】
 武器スキルのうちの一つ。鎌の使い方がうまくなる。

【武術Lv1】
 【体術】の上位スキル。肉体の使い方がうまくなり、素手での攻撃力が増大する。

【刀術Lv1】
 【剣術】のレベルがMAXになることによって得ることができる武器スキル。刀の使い方が上手くなる。

【爪術Lv6】
 武器スキルの一つ。鉤爪系の武器の使い方が上手くなる。

【氷耐性Lv2】
 【水耐性】の上位スキル。氷魔法や寒い場所でも耐えることができる。

【炎耐性Lv2】
 【火耐性】の上位スキル。炎魔法や熱にも耐えることができる。

【狂魔法Lv5】
 【闇魔法】の上位スキル。黒魔法や闇魔法とは違い負の感情に大きく作用される魔法であるため、もし飲まれるようなことがあれば、自我を失い手当たり次第に辺りを破壊しつくしていく魔法。

【白魔法Lv1】
 傷を癒したり状態異常を治したりすることができる魔法。この魔法ではできることは少ない。

【土魔法Lv1】
 土を利用して壁や武器といったものを製作することができる魔法。この魔法では大したものを作ることはできない。

【空歩Lv2】
 【俊足】の上位スキル。移動速度が上昇するのと、空中を少しの間だけだが歩くことができる。

【怪力Lv2】
 【剛力】の上位スキル。腕力が上昇し、武器や体術で与えるダメージを増加することができる。

【並思Lv4】
 脳の情報処理速度が上昇する。ある程度の脳への負荷にも耐えることができる。

【感覚強化Lv1】
 五巻や直感を鋭くすることができる。

【重力魔法Lv1】
 重力を操作する魔法。使用する者が少ないため、レアスキルと言われている。

【テイムLv1】
 魔物を使役することができる。レベルが上がるごとに使役できる魔物の数が増加する。

【強欲Lv3】
 【簒奪】の上位ユニークスキル。簒奪できるステータスは【簒奪】の倍を獲得することができる。

【従魔召喚Lv-】
 テイムした魔物がどこにいても瞬時に自分のもとに召喚することができる。

【武装錬成Lv-】
 本来は絶望神が持っていた【神器生成】のスキルが、所有者の能力に合わされて改変されたスキル。素材さえあれば任意の武器や防具を生成することができる。

【神力解放】
 種族が半人半神になったことによって使用することができるようなったスキル。

【絶望具現】
 絶望神を倒し力を一部得たことによって得たスキル。相手に対して圧倒的なオーラを叩きつけることができる。

【概念改変】
 神のみが使えるはずのスキル。任意で概念を改変し、輪廻を捻じ曲げるスキル。使うには何かしらの代償が必要だが、使用すればこの世界を支配することも簡単である。

強奪者
 奪う者から【強欲】により変化した称号。

格上殺し
 自分よりはるか高みの存在を倒すことで得ることができる称号。自分よりも強いものに対してステータスが1.5倍にする。

神殺し
 神を殺すことによって得ることができる称号。神に相対するとき、ステータスを2倍にすることができる。

人種を辞めた者
 進化によって人種を辞めた者に送られる称号。

 おうふ。
 何この化け物っぷりは。
 というか俺、人間辞めてるんですけど。
 スキルについても、どっから突っ込めばいいのかわからねぇよ!

 ヤバいものとして挙げるのであれば、【狂魔法】と【概念改変】。
 なんだよ負の感情に大きく作用されるって。
 なんだよ概念を改変して輪廻を捻じ曲げるって! 神様じゃねぇんだぞ!
 はぁ……。ここでいろいろ言っても埒が明かない。リーナが起きるの待つことにするか。

「うぅん………あれ? ヒカル?」
 最近こういう出だしからリーナがしゃべり始めていると感じるのは俺だけか? まあ俺しかいないんだけど。
「やっとお目覚めか」
 俺の言葉にうん、と頷きながら起き上がるリーナ。
 そして俺の顔を見て、その動きを止めた。
「ど、どうした?」
「……ヒカル、どうしたの? その眼」

 は? 眼?
 俺は今まで手に入れた魔石を鏡代わりに使い、自分の顔を確認する。
 …………なにこれ? え? 俺の左目、色が違うんですけど? 真っ赤なんですけど!?
「……なあリーナ」
「……なに?」
「この眼、変じゃないか?」
「……うん、別に変じゃない」

 いや、そんな俯いて言われてもぜんぜん安心できなんですけど。
「はあ~。まあこの件に関してはとりあえず置いておいて」
 俺はそこで言葉を切り、部屋の奥に鎮座する扉に目を向ける。
「アレに入らないと出れないってパターンなんだよな。確か幸希に借りた異世界転生ものだと、こういうのって転移魔方陣で外に出られたはずなんだけど」

だが、あの扉の先にそれがあるとは限らない。この世界はファンタジーであっても現実の世界。些細なミスが死に直結する世界なのだ。

 俺があの部屋に入るかどうか迷っていると、リーナが俺の袖を引っ張ってきた。
「あの中に入った方がいいと思う」
「その根拠は?」
「根拠なんてない。ただ、入った方がいいと思っただけ」
 リーナの言う通り、直観に任せていった方がいいのかもしれない。
 まあ、最悪敵が出てきたとしても俺たちならやられるなんてことそうそうないからな。

 というわけで、俺たちは最大限警戒しながら、扉を開けた。

 扉の先にあったのは、煌びやかな装飾のされた部屋。
 ベッドやクローゼット、テーブルとなどと言った日用雑貨からインテリアまで揃っている部屋だが、普通の部屋と一部違う点がある。

 それは部屋の奥に、大きな祭壇があり、その上には一本の刀が刀掛けの上に鎮座していた。

「いったいなんなんだよ、この部屋は……」
 俺はその部屋の異質さに飲まれていた。
 リーナも目を見開いて、驚きながら部屋の装飾品に目を輝かせている。
 俺は真っ先に祭壇のもとに駆け寄った。

 一つだけぽつんと置かれた刀。
 真っ黒な下地に、紅の桜紋が描かれた鞘。
 同じく黒に、金糸で装飾された柄。

 見た目はすごいかっこいいと思うのだが、一番気になるのがこの刀の持つ独特の雰囲気だろうか。
 俺の手が自然と刀に触れる。
 次の瞬間――

『ほう、この私に触れても何も起こらないのか』

 頭の中に声が響いた。
 俺はすぐさまリーナの方に振り替えるが、リーナはそれに気づいた様子もなく、部屋のあちこちを調べまわっている。
 いったい誰なんだ……?

『私の声は貴様にしか聞こえておらん』

 俺は刀に向きなおる。まさかこの刀から…………?

『察しがいいようだな。左様。貴様に語り掛けているのは間違いなく貴様の目に映っている刀だ』

 やはりか。しかしなぜ俺だけしか声が聞こえないんだ?

『単純な話だ。貴様が私に触れたからだ。本来であれば、私に触れた瞬間に貴様の体を乗っ取ってやる筈だったのだが、どういうわけか、貴様には効かなかったようだな』

 怖ッ!? 触れた瞬間に体乗っ取られるとか、どんだけ初見殺しなんだよ。

『ところで話が変わるが、貴様はここから出ていくのだろう? ならば、私も共につれってはくれまいか』

 ん? なんで俺がここから出ていくってわかったんだ?

『私は人の心が見えるのだ。それくらいわかる』

 ふーん、まあ別に俺は連れてってもいいんだけど、アンタは俺でいいのか?

『私が放つ気に怯まず、私に触れて何も起きず、私と対等に話すことができるのだ。これ以上の素質を持った人間はおるまい?』

 なるほどな、ならいいだろう。一緒に行こうぜ。あ、俺の名前は海崎晃。晃でいいぜ。

『そうか、かたじけない。では早速…………ヒカル。おぬし、神の武器を持ってはおらぬか?』

 俺は刀にそう問われて、疑問符を浮かべる。神の武器? そんなもの拾った覚えは……あ。
 確か俺が背負ってるこの鎌って、絶望神からドロップしたものだよな。これって神の武器なのか?

『その鎌は死神の鎌にほかの神の力が宿っておる。神の力が宿っているだけでも立派な神の武器だ』

 なるほどな。で? この鎌がどうかしたのか?

『ふむ。ヒカルよ。お主ははスキルに【武装錬成】を持っておるな?』

 ああ、確かにそんなスキルも手に入れたか。それが?

『頼む。私とその鎌を使って【武装錬成】を使ってはくれまいか』

 はあ? そんなことしたら、お前の意思はなくなっちまうんじゃないのか?

『心配には及ばん。それは神の武器とはいっても、所詮は持ち主のいない武器。その程度に負けるほど、私も弱くはない。信じられぬのなら、私を鑑定してみればよい』

 俺は言われたとおりに鑑定を使う。
「【鑑定】」

「」
 この世界に存在する切断系の武器において、神器を除けば最強の能力を持つ刀。
 名前は決まっていない。作成時に大量のSランク以上の魔石と素材、鉱石と神の使徒の血と魂を用いて作られた刀。ランクは幻魔級。

 うわ、神器を除けば最強の武器なのかよ、これ。

『理解してくれたか? ならば私とそれを使って錬成してくれ』

 俺は刀の言われた通りに、刀のそばに鎌を置いてスキルを発動する。

「じゃあいくぞ。――【武装錬成】!」

 刀と鎌は光の玉となり、ゆっくりと交わっていく。
 直後、光は明るさを増し、この部屋を光で覆いつくした。

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コメント

  • 幼女さん

    赤色も似てるから変えて見たらどうですかね。因縁付けられるかもですよ

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