進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~
第七話 倒しました
「さて、反撃開始だ」
俺は息を整えながら前を見据える。
注意を引いていられる時間は三十秒。
それまでに相手に近づけなければならない。
「【風爪】展開――――【ファイアウォール】」
俺は両手に風の爪を、そして自分を囲うように火の膜を出現させる。
風の爪は太く鋭く、火の膜は薄く温度を高く。
「リーナ、援護を頼む」
「了解」
短くそう答え、リーナは魔法の詠唱に入る。
「トライブースト……【ダイヤモンドダスト】【シャドウ・ダイブ】【シューティング】」
トライブーストとは、属性の違う魔法を同時に三つ使うときに唱えるコマンドである。【無詠唱】のスキルを持っていれば、このコマンドを唱えなくても複数の魔法を同時使うことができる。
「まずは凍らせる」
リーナの操作により、絶望神に直接当てず、周りを囲うように【ダイヤモンドダスト】を展開する。
「次に覆う」
【ダイヤモンドダスト】をギリギリまで狭め、部屋の光が【ダイヤモンドダスト】によって乱反射し、大量の影を生み出す。それを【シャドウ・ダイブ】によって影でを集め、展開されている【ダイヤモンドダスト】まとめて覆い隠す。
本来ならば【シャドウ・ダイブ】はこのような効果を発揮しない。
ならばなぜこんな芸当ができたのか。それは、今では廃れてしまった太古の魔法、現代ではロストマジックと呼ばれる『影魔法』の存在である。
影魔法のなかでも【シャドウ】と名の付く魔法は、その効果に関わらず、必ず表と裏の能力が存在し、黒魔法と混合ざれてしまったこの【シャドウ・ダイブ】の表の効果は『影に潜ること』。
そして裏の効果は『影の防壁を展開すること』である。
影魔法の防壁は、外からも中からも破壊することを許さない強固さを誇り、
暗闇で使えば、最強の防御力と絶大な隠蔽効果を得ることができる。
それを範囲拘束攻撃型である【ダイヤモンドダスト】とまとめて一緒に覆い隠すとどうなるだろうか。
【ダイヤモンドダスト】は狭い面積の中でひたすらに相手を切り裂いていく。
礫同士がぶつかり合うことで、鋭利さが増し攻撃力が増す。
「そこに【シューティング】」
影のドームの上から、光の玉を据える。
絶望神が持っている鎌を狙う。
まだ----まだ----まだ----ここ!
「ショット」
その言葉と同時に影ドームを解除する。
同時に氷の礫が四方八方に飛び散る。
急な展開で一瞬だけ動きを止めた。
そこを狙い、光の玉を絶望神の手を狙って放つ、。
ギャキンッという音を立てながら、絶望神の手から鎌が叩き落される。
自分が鎌を落としてしまったことに焦ったのか、慌てて鎌を取りに行く。
もう少しで鎌の柄に手が触れようとしたとき------
「そこは俺の射程範囲内だぜ」
俺の【簒奪】スキルが発動した。
これほどの格上相手に【簒奪】を使ったことはないが、これしか手がないのだ。
当たって砕けろというやつだ
結果は--------
「グァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
成功だ。
おそらくだが、突然HPやMPなどが減少して起こる体の不調に戸惑っているのだろう。
いくら俺たちよりも種族が上だとしても、そこに実在して、肉体を持っているのであれば体の不調が起こってもおかしくはない。
「神様なんだから、普通は体の不調なんてものはないんだろうけど、俺の【簒奪】はすべてを奪う。たとえそれが神であってもな」
俺はそう言いながら絶望神に突撃する。
絶望神は俺から逃れるようにいくつもの魔法を放ってくるが、如何せん俺が片っ端からステータスを奪っていくため、すぐに魔力が底をついてしまったようだ。
「ッ!!?」
絶望神はなぜ自分がこれほどまでに追いつめられているのかわからないのだろう。
まあ、絶望にのまれていて、なおかつ理性を失っている状態なら、別に理解できなくても不思議ではないのだが。
「あんたには悪いけど、この場で殺させもらうぜ。あんたがいると、俺たちは帰れないんでな」
俺は吐き捨てるように言い放ち、両手に魔力を込める。
すると風の詰めがだんだん鋭くなり、纏っていた炎の幕を巻き込みがら大きくなっていく。
「じゃあな、絶望神。次に生まれ変わるときは、道を間違えるなよ」
そうして大きく燃え上がる炎の爪で絶望神の心臓に突き刺した。
絶望神は体を体を発行させ、光となって消えていった。
その場に残ったのは、絶望神が使っていた鎌と、絶望神の体の合った部分には真っ黒い結晶だけが残った。
……レベルアップしてないな。これほどの格上を倒したのに。
俺は少し疑問に感じながら。魔力の使い過ぎで気絶しているリーナのもとへ向かった。
*
*
*
*
*
リーナが気絶から起きる前に、絶望神が残したこの鎌と黒い結晶を鑑定しよう。
「【鑑定】」
絶望の鎌
死神の鎌が絶望神の力によって進化したもの。
最早鎌という機能を大きく逸脱している武器。
ランクは神級。
持ち主が死亡したことにより、その効果は大きく半減している。
最高神の結晶
その最高神のすべての力が封印された結晶。
その力に耐え忍ぶことができれば、神の力を手に入れることができるかもしれない。
ランクは極神級。
…………うん、説明はすごい簡単だが、これびっくりするくらいすごいものだよね。
俺はそこでリーナの近くに落ちている者に気が付いた。
「これはいったい……【鑑定】」
魔道王の結晶
最高神の結晶の一部。
魔力量増加、魔力の質向上、魔法力増加などといった魔に関する力をすべて向上することができる。
ランクは幻魔級。
これはリーナ専用だな。
「うぅん………………ヒカル? あれ? あの黒いのは?」
「ああ、あれならもう倒したよ」
「そっか……」
リーナは安堵したように、柔らかい笑みを浮かべる。やべぇ、一瞬ドキッとしちまった。
そんな俺の心を知ってか知らずか、リーナは俺に聞いてくる。
「それで、これからどうするの?」
「一応、ここら出るのが最終目標なわけだが、その前にしときたいことがある」
俺はそこで言葉を切って、リーナに魔道王の結晶を渡す。
「これは?」
「こいつはあの黒いのから出てきたアイテムだ。名前は『魔道王の結晶』。魔力関係のすべての向上に使われるみたいだ」
「ッ!? これ、私がもらってもいいの?」
「ああ、俺にはこれがあるからな」
俺はそう言って『最高神の魔石』を見せる。
「……すごいエネルギーを感じる。これは?」
「こいつはあの黒い奴を倒したら出てきたものだ。『魔道王の結晶』はこれの一部らしい」
「そう。……これってどうやって使うの?」
「たぶんだけど、自分の魔力を流してみればいいんじゃないか?」
リーナは俺が言った通りに結晶に魔力を込めていく。
俺もリーナに倣って決勝に魔力を込める。
すると――――――
「「ッ!!!?」」
俺とリーナの体に、全身を焼くような激痛が襲う。
やべぇ、この感じ……久しぶりだな…………
俺とリーナは同時に意識を失った。
*
*
*
*
*
ーーーー最高神の結晶の取り込みを確認。
レベルアップ上昇を確認。レベルがMAXに到達しました。
進化条件を満たしました。これより進化を開始、ステータスの改変を行います。
種族の改変を確認しました。
レベルが初期値に変更されました。
全ステータスが上昇しました。
【鑑定Lv9】から【鑑定Lv10】にレベルアップしました。
【鑑定Lv10】が【超鑑定Lv1】に進化しました。
【超鑑定Lv1】から【超鑑定Lv4】にレベルアップしました。
【超隠蔽Lv2】から【超隠蔽Lv6】にレベルアップしました。
【暗器術Lv1】から【暗器術Lv3】にレベルアップしました。
【超回避Lv2】から【超回避Lv4】にレベルアップしました。
【火耐性Lv8】から【火耐性Lv10】にレベルアップしました。
【火耐性Lv10】が【炎耐性Lv1】に進化しました。
【炎耐性Lv1】から【炎耐性Lv2】にレベルアップしました。
【剣術Lv4】から【剣術Lv10】にレベルアップしました。
【剣術Lv10】により、【刀術Lv1】を獲得しました。
【HP自動回復Lv7】から【HP自動回復Lv10】にレベルアップしました。
【HP回復上昇Lv5】から【HP回復上昇Lv10】にレベルアップしました。
【水耐性Lv9】から【水耐性Lv10】にレベルアップしました。
【水耐性Lv10】が【氷耐性Lv1】に進化しました。
【氷耐性Lv1】から【氷耐性Lv2】レベルアップしました。
【雷耐性Lv7】から【雷耐性Lv9】にレベルアップしました。
【闇魔法Lv5】から【闇魔法Lv10】にレベルアップしました。
【闇魔法Lv10】が【狂魔法Lv1】に進化しました。
【炎魔法Lv2】から【炎魔法Lv3】にレベルアップしました。
【水魔法Lv4】から【水魔法Lv7】にレベルアップしました。
【雷魔法Lv2】から【雷魔法Lv3】にレベルアップしました。
【体術Lv4】から【体術Lv10】にレベルアップしました。
【体術Lv10】が【武術Lv1】に進化しました。
【索敵Lv3】から【索敵Lv9】にレベルアップしました。
【風爪Lv-】と【雷爪Lv-】により、【爪術Lv1】を獲得しました。
【爪術Lv1】から【爪術Lv6】にレベルアップしました。
【空間魔法Lv2】から【空間魔法Lv7】にレベルアップしました。
【鎌術Lv1】を獲得しました。
【鎌術Lv1】から【鎌術Lv3】にレベルアップしました。
【俊足Lv1】を獲得しました。
【俊足Lv1】から【俊足Lv10】にレベルアップしました。
【俊足Lv10】が【空歩Lv1】に進化ししました。
【空歩Lv1】から【空歩Lv2】にレベルアップしました。
【怪力Lv1】を獲得しました。
【怪力Lv1】から【怪力Lv6】にレベルアップしました。
【テイムLv1】を獲得しました。
【並思Lv1】を獲得しました。
【並思Lv1】から【並思Lv4】にレベルアップしました。
【感覚強化Lv1】を獲得しました。
【重力魔法Lv1】を獲得しました。
【土魔法Lv1】を獲得しました。
【白魔法Lv1】を獲得しました。
ユニークスキル【簒奪Lv9】から【簒奪Lv10】にレベルアップしました。
【簒奪Lv10】が【強欲Lv1】に進化しました。
【強欲Lv1】から【強欲Lv3】にレベルアップしました。
ユニークスキル【従魔召喚Lv-】を獲得しました。
ユニースキル【神器生成Lv-】を獲得しました。
正体不明の存在の介入確認。【神器生成Lv-】が【武装錬成Lv-】に変化しました。
エクストラスキルの閲覧が可能になりました。
絶望神が持っていたエクストラススキルを獲得します。
格上殺しの称号を獲得しました。
奪う者から強奪者に変化しました。
神殺しの称号を獲得しました。
人種を辞めた者の称号を獲得しました。
進化が完了しました。
――――ステータス――――
名前:海崎 晃
種族:半人半神
職業:
Lv1
HP:1000000/1000000
MP:50000000/50000000
STR:1000000
DEF:3000000
AGI:2000000
MGA:6000000
MGD:4000000
INT:2000000
LUK: 12000
スキル
【超鑑定Lv3】【超隠蔽Lv6】【超回避Lv4】
【暗器術Lv3】【剣術Lv10】【鎌術Lv3】
【刀術Lv1】【武術Lv1】【爪術Lv6】
【思考加速Lv10】【HP自動回復Lv10】【HP回復上昇Lv10】
【氷耐性Lv2】【雷耐性Lv9】【炎耐性Lv2】
【狂魔法Lv5】【炎魔法Lv3】【水魔法Lv7】
【雷魔法Lv3】【白魔法Lv1】【土魔法Lv1】
【雷爪Lv-】【索敵Lv3】【無詠唱Lv-】
【魔力開放Lv-】【魔力操作Lv-】【風爪Lvー】
【空歩Lv2】【怪力Lv2】【頑丈Lv10】
【並思Lv4】【感覚強化Lv1】
【重力魔法Lv1】【空間魔法Lv2】【テイムLv1】
ユニークスキル
【進化Lv-】【強欲Lv3】【暴食Lv2】
【魔封印Lv2】【従魔召喚Lv-】【武装錬成Lv-】
エクストラスキル
【神力解放】【絶望具現】【概念改変】
 称号
 異世界人・召喚に巻き込まれし者・転生神の寵愛・強奪者・乗り越えし者・捕食者・虐殺者・進化せし者・格上殺し・神殺し・人種を辞めた者
ーーーー魔導王の結晶の取り込みを確認。
レベルアップ上昇を確認。レベルがMAXに到達しました。
進化条件を満たしました。これより進化を開始、ステータスの改変を行います。
種族の改変を確認しました。
レベルが初期値に変更されました。
全ステータスが上昇しました。
【光魔法Lv4】から【光魔法Lv9】にレベルアップしました。
【黒魔法Lv6】から【黒魔法Lv10】にレベルアップしました。
【黒魔法Lv10】が【闇魔法Lv1】に進化しました。
【MP自動回復Lv8】から【MP自動回復Lv10】にレベルアップしました。
【MP回復上昇Lv1】を獲得しました。
【MP回復上昇Lv1】から【MP回復上昇Lv6】にレベルアップしました。
【電魔法Lv1】から【電魔法L9】にレベルアップしました。
【氷魔法Lv7】から【氷魔法Lv10】にレベルアップしました。
【氷魔法Lv10】が【冰魔法Lv1】にレベルアップしました。
ユニークスキル【影魔法Lv1】
【電耐性Lv1】から【電耐性Lv7】にレベルアップしました。
【氷耐性Lv1】から【氷耐性Lv9】にレベルアップしました。
【火魔法Lv1】を獲得しました。
【土魔法Lv1】を獲得しました。
【風魔法Lv1】を獲得しました。
【時空魔法Lv1】を獲得しました。
―――――ステータス―――――
名前:ティリーナ・アルベルト
種族:大堕天使
職業:
Lv1
HP:100000/100000
MP:8000000/8000000
STR: 20000
DEF: 10000
AGI: 30000
MGA:700000
MGD:700000
INT:200000
LUK: 10000
スキル
【魔力操作Lv-】【魔力開放Lvー】【光魔法Lv9】
【闇魔法Lv1】【槍術Lv9】【超回避Lv2】
【HP回復上昇Lv5】【MP自動回復Lv10】【魔力吸収Lv-】
【体術Lv1】【防御力上昇Lv6】【火耐性Lv3】
【氷耐性Lv9】【電耐性Lv7】【索敵Lv2】
【隠蔽Lv7】【電魔法Lv9】【冰魔法Lv1】
【MP回復上昇Lv6】【火魔法Lv1】【風魔法Lv1】
【土魔法Lv1】【時空魔法Lv1】
ユニークスキル
【魔封印Lv3】【堕天武装Lv4】【影魔法Lv1】
 称号
 神に追放されし者・封じられし者・堕ちし者・進化せし者
俺は息を整えながら前を見据える。
注意を引いていられる時間は三十秒。
それまでに相手に近づけなければならない。
「【風爪】展開――――【ファイアウォール】」
俺は両手に風の爪を、そして自分を囲うように火の膜を出現させる。
風の爪は太く鋭く、火の膜は薄く温度を高く。
「リーナ、援護を頼む」
「了解」
短くそう答え、リーナは魔法の詠唱に入る。
「トライブースト……【ダイヤモンドダスト】【シャドウ・ダイブ】【シューティング】」
トライブーストとは、属性の違う魔法を同時に三つ使うときに唱えるコマンドである。【無詠唱】のスキルを持っていれば、このコマンドを唱えなくても複数の魔法を同時使うことができる。
「まずは凍らせる」
リーナの操作により、絶望神に直接当てず、周りを囲うように【ダイヤモンドダスト】を展開する。
「次に覆う」
【ダイヤモンドダスト】をギリギリまで狭め、部屋の光が【ダイヤモンドダスト】によって乱反射し、大量の影を生み出す。それを【シャドウ・ダイブ】によって影でを集め、展開されている【ダイヤモンドダスト】まとめて覆い隠す。
本来ならば【シャドウ・ダイブ】はこのような効果を発揮しない。
ならばなぜこんな芸当ができたのか。それは、今では廃れてしまった太古の魔法、現代ではロストマジックと呼ばれる『影魔法』の存在である。
影魔法のなかでも【シャドウ】と名の付く魔法は、その効果に関わらず、必ず表と裏の能力が存在し、黒魔法と混合ざれてしまったこの【シャドウ・ダイブ】の表の効果は『影に潜ること』。
そして裏の効果は『影の防壁を展開すること』である。
影魔法の防壁は、外からも中からも破壊することを許さない強固さを誇り、
暗闇で使えば、最強の防御力と絶大な隠蔽効果を得ることができる。
それを範囲拘束攻撃型である【ダイヤモンドダスト】とまとめて一緒に覆い隠すとどうなるだろうか。
【ダイヤモンドダスト】は狭い面積の中でひたすらに相手を切り裂いていく。
礫同士がぶつかり合うことで、鋭利さが増し攻撃力が増す。
「そこに【シューティング】」
影のドームの上から、光の玉を据える。
絶望神が持っている鎌を狙う。
まだ----まだ----まだ----ここ!
「ショット」
その言葉と同時に影ドームを解除する。
同時に氷の礫が四方八方に飛び散る。
急な展開で一瞬だけ動きを止めた。
そこを狙い、光の玉を絶望神の手を狙って放つ、。
ギャキンッという音を立てながら、絶望神の手から鎌が叩き落される。
自分が鎌を落としてしまったことに焦ったのか、慌てて鎌を取りに行く。
もう少しで鎌の柄に手が触れようとしたとき------
「そこは俺の射程範囲内だぜ」
俺の【簒奪】スキルが発動した。
これほどの格上相手に【簒奪】を使ったことはないが、これしか手がないのだ。
当たって砕けろというやつだ
結果は--------
「グァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
成功だ。
おそらくだが、突然HPやMPなどが減少して起こる体の不調に戸惑っているのだろう。
いくら俺たちよりも種族が上だとしても、そこに実在して、肉体を持っているのであれば体の不調が起こってもおかしくはない。
「神様なんだから、普通は体の不調なんてものはないんだろうけど、俺の【簒奪】はすべてを奪う。たとえそれが神であってもな」
俺はそう言いながら絶望神に突撃する。
絶望神は俺から逃れるようにいくつもの魔法を放ってくるが、如何せん俺が片っ端からステータスを奪っていくため、すぐに魔力が底をついてしまったようだ。
「ッ!!?」
絶望神はなぜ自分がこれほどまでに追いつめられているのかわからないのだろう。
まあ、絶望にのまれていて、なおかつ理性を失っている状態なら、別に理解できなくても不思議ではないのだが。
「あんたには悪いけど、この場で殺させもらうぜ。あんたがいると、俺たちは帰れないんでな」
俺は吐き捨てるように言い放ち、両手に魔力を込める。
すると風の詰めがだんだん鋭くなり、纏っていた炎の幕を巻き込みがら大きくなっていく。
「じゃあな、絶望神。次に生まれ変わるときは、道を間違えるなよ」
そうして大きく燃え上がる炎の爪で絶望神の心臓に突き刺した。
絶望神は体を体を発行させ、光となって消えていった。
その場に残ったのは、絶望神が使っていた鎌と、絶望神の体の合った部分には真っ黒い結晶だけが残った。
……レベルアップしてないな。これほどの格上を倒したのに。
俺は少し疑問に感じながら。魔力の使い過ぎで気絶しているリーナのもとへ向かった。
*
*
*
*
*
リーナが気絶から起きる前に、絶望神が残したこの鎌と黒い結晶を鑑定しよう。
「【鑑定】」
絶望の鎌
死神の鎌が絶望神の力によって進化したもの。
最早鎌という機能を大きく逸脱している武器。
ランクは神級。
持ち主が死亡したことにより、その効果は大きく半減している。
最高神の結晶
その最高神のすべての力が封印された結晶。
その力に耐え忍ぶことができれば、神の力を手に入れることができるかもしれない。
ランクは極神級。
…………うん、説明はすごい簡単だが、これびっくりするくらいすごいものだよね。
俺はそこでリーナの近くに落ちている者に気が付いた。
「これはいったい……【鑑定】」
魔道王の結晶
最高神の結晶の一部。
魔力量増加、魔力の質向上、魔法力増加などといった魔に関する力をすべて向上することができる。
ランクは幻魔級。
これはリーナ専用だな。
「うぅん………………ヒカル? あれ? あの黒いのは?」
「ああ、あれならもう倒したよ」
「そっか……」
リーナは安堵したように、柔らかい笑みを浮かべる。やべぇ、一瞬ドキッとしちまった。
そんな俺の心を知ってか知らずか、リーナは俺に聞いてくる。
「それで、これからどうするの?」
「一応、ここら出るのが最終目標なわけだが、その前にしときたいことがある」
俺はそこで言葉を切って、リーナに魔道王の結晶を渡す。
「これは?」
「こいつはあの黒いのから出てきたアイテムだ。名前は『魔道王の結晶』。魔力関係のすべての向上に使われるみたいだ」
「ッ!? これ、私がもらってもいいの?」
「ああ、俺にはこれがあるからな」
俺はそう言って『最高神の魔石』を見せる。
「……すごいエネルギーを感じる。これは?」
「こいつはあの黒い奴を倒したら出てきたものだ。『魔道王の結晶』はこれの一部らしい」
「そう。……これってどうやって使うの?」
「たぶんだけど、自分の魔力を流してみればいいんじゃないか?」
リーナは俺が言った通りに結晶に魔力を込めていく。
俺もリーナに倣って決勝に魔力を込める。
すると――――――
「「ッ!!!?」」
俺とリーナの体に、全身を焼くような激痛が襲う。
やべぇ、この感じ……久しぶりだな…………
俺とリーナは同時に意識を失った。
*
*
*
*
*
ーーーー最高神の結晶の取り込みを確認。
レベルアップ上昇を確認。レベルがMAXに到達しました。
進化条件を満たしました。これより進化を開始、ステータスの改変を行います。
種族の改変を確認しました。
レベルが初期値に変更されました。
全ステータスが上昇しました。
【鑑定Lv9】から【鑑定Lv10】にレベルアップしました。
【鑑定Lv10】が【超鑑定Lv1】に進化しました。
【超鑑定Lv1】から【超鑑定Lv4】にレベルアップしました。
【超隠蔽Lv2】から【超隠蔽Lv6】にレベルアップしました。
【暗器術Lv1】から【暗器術Lv3】にレベルアップしました。
【超回避Lv2】から【超回避Lv4】にレベルアップしました。
【火耐性Lv8】から【火耐性Lv10】にレベルアップしました。
【火耐性Lv10】が【炎耐性Lv1】に進化しました。
【炎耐性Lv1】から【炎耐性Lv2】にレベルアップしました。
【剣術Lv4】から【剣術Lv10】にレベルアップしました。
【剣術Lv10】により、【刀術Lv1】を獲得しました。
【HP自動回復Lv7】から【HP自動回復Lv10】にレベルアップしました。
【HP回復上昇Lv5】から【HP回復上昇Lv10】にレベルアップしました。
【水耐性Lv9】から【水耐性Lv10】にレベルアップしました。
【水耐性Lv10】が【氷耐性Lv1】に進化しました。
【氷耐性Lv1】から【氷耐性Lv2】レベルアップしました。
【雷耐性Lv7】から【雷耐性Lv9】にレベルアップしました。
【闇魔法Lv5】から【闇魔法Lv10】にレベルアップしました。
【闇魔法Lv10】が【狂魔法Lv1】に進化しました。
【炎魔法Lv2】から【炎魔法Lv3】にレベルアップしました。
【水魔法Lv4】から【水魔法Lv7】にレベルアップしました。
【雷魔法Lv2】から【雷魔法Lv3】にレベルアップしました。
【体術Lv4】から【体術Lv10】にレベルアップしました。
【体術Lv10】が【武術Lv1】に進化しました。
【索敵Lv3】から【索敵Lv9】にレベルアップしました。
【風爪Lv-】と【雷爪Lv-】により、【爪術Lv1】を獲得しました。
【爪術Lv1】から【爪術Lv6】にレベルアップしました。
【空間魔法Lv2】から【空間魔法Lv7】にレベルアップしました。
【鎌術Lv1】を獲得しました。
【鎌術Lv1】から【鎌術Lv3】にレベルアップしました。
【俊足Lv1】を獲得しました。
【俊足Lv1】から【俊足Lv10】にレベルアップしました。
【俊足Lv10】が【空歩Lv1】に進化ししました。
【空歩Lv1】から【空歩Lv2】にレベルアップしました。
【怪力Lv1】を獲得しました。
【怪力Lv1】から【怪力Lv6】にレベルアップしました。
【テイムLv1】を獲得しました。
【並思Lv1】を獲得しました。
【並思Lv1】から【並思Lv4】にレベルアップしました。
【感覚強化Lv1】を獲得しました。
【重力魔法Lv1】を獲得しました。
【土魔法Lv1】を獲得しました。
【白魔法Lv1】を獲得しました。
ユニークスキル【簒奪Lv9】から【簒奪Lv10】にレベルアップしました。
【簒奪Lv10】が【強欲Lv1】に進化しました。
【強欲Lv1】から【強欲Lv3】にレベルアップしました。
ユニークスキル【従魔召喚Lv-】を獲得しました。
ユニースキル【神器生成Lv-】を獲得しました。
正体不明の存在の介入確認。【神器生成Lv-】が【武装錬成Lv-】に変化しました。
エクストラスキルの閲覧が可能になりました。
絶望神が持っていたエクストラススキルを獲得します。
格上殺しの称号を獲得しました。
奪う者から強奪者に変化しました。
神殺しの称号を獲得しました。
人種を辞めた者の称号を獲得しました。
進化が完了しました。
――――ステータス――――
名前:海崎 晃
種族:半人半神
職業:
Lv1
HP:1000000/1000000
MP:50000000/50000000
STR:1000000
DEF:3000000
AGI:2000000
MGA:6000000
MGD:4000000
INT:2000000
LUK: 12000
スキル
【超鑑定Lv3】【超隠蔽Lv6】【超回避Lv4】
【暗器術Lv3】【剣術Lv10】【鎌術Lv3】
【刀術Lv1】【武術Lv1】【爪術Lv6】
【思考加速Lv10】【HP自動回復Lv10】【HP回復上昇Lv10】
【氷耐性Lv2】【雷耐性Lv9】【炎耐性Lv2】
【狂魔法Lv5】【炎魔法Lv3】【水魔法Lv7】
【雷魔法Lv3】【白魔法Lv1】【土魔法Lv1】
【雷爪Lv-】【索敵Lv3】【無詠唱Lv-】
【魔力開放Lv-】【魔力操作Lv-】【風爪Lvー】
【空歩Lv2】【怪力Lv2】【頑丈Lv10】
【並思Lv4】【感覚強化Lv1】
【重力魔法Lv1】【空間魔法Lv2】【テイムLv1】
ユニークスキル
【進化Lv-】【強欲Lv3】【暴食Lv2】
【魔封印Lv2】【従魔召喚Lv-】【武装錬成Lv-】
エクストラスキル
【神力解放】【絶望具現】【概念改変】
 称号
 異世界人・召喚に巻き込まれし者・転生神の寵愛・強奪者・乗り越えし者・捕食者・虐殺者・進化せし者・格上殺し・神殺し・人種を辞めた者
ーーーー魔導王の結晶の取り込みを確認。
レベルアップ上昇を確認。レベルがMAXに到達しました。
進化条件を満たしました。これより進化を開始、ステータスの改変を行います。
種族の改変を確認しました。
レベルが初期値に変更されました。
全ステータスが上昇しました。
【光魔法Lv4】から【光魔法Lv9】にレベルアップしました。
【黒魔法Lv6】から【黒魔法Lv10】にレベルアップしました。
【黒魔法Lv10】が【闇魔法Lv1】に進化しました。
【MP自動回復Lv8】から【MP自動回復Lv10】にレベルアップしました。
【MP回復上昇Lv1】を獲得しました。
【MP回復上昇Lv1】から【MP回復上昇Lv6】にレベルアップしました。
【電魔法Lv1】から【電魔法L9】にレベルアップしました。
【氷魔法Lv7】から【氷魔法Lv10】にレベルアップしました。
【氷魔法Lv10】が【冰魔法Lv1】にレベルアップしました。
ユニークスキル【影魔法Lv1】
【電耐性Lv1】から【電耐性Lv7】にレベルアップしました。
【氷耐性Lv1】から【氷耐性Lv9】にレベルアップしました。
【火魔法Lv1】を獲得しました。
【土魔法Lv1】を獲得しました。
【風魔法Lv1】を獲得しました。
【時空魔法Lv1】を獲得しました。
―――――ステータス―――――
名前:ティリーナ・アルベルト
種族:大堕天使
職業:
Lv1
HP:100000/100000
MP:8000000/8000000
STR: 20000
DEF: 10000
AGI: 30000
MGA:700000
MGD:700000
INT:200000
LUK: 10000
スキル
【魔力操作Lv-】【魔力開放Lvー】【光魔法Lv9】
【闇魔法Lv1】【槍術Lv9】【超回避Lv2】
【HP回復上昇Lv5】【MP自動回復Lv10】【魔力吸収Lv-】
【体術Lv1】【防御力上昇Lv6】【火耐性Lv3】
【氷耐性Lv9】【電耐性Lv7】【索敵Lv2】
【隠蔽Lv7】【電魔法Lv9】【冰魔法Lv1】
【MP回復上昇Lv6】【火魔法Lv1】【風魔法Lv1】
【土魔法Lv1】【時空魔法Lv1】
ユニークスキル
【魔封印Lv3】【堕天武装Lv4】【影魔法Lv1】
 称号
 神に追放されし者・封じられし者・堕ちし者・進化せし者
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コメント
ノベルバユーザー523679
アンチばっかりでコメント欄応援する気なくて草
応援してます、ファイト
ノベルバユーザー501957
決勝→結晶
ハル
てか、まずステータス3分の1簒奪した所で2倍近くのステータス差が開いてる訳で、そんなあっさり行くか?
ノベルバユーザー121965
進化のスキル持ってない女の子がなぜ進化してるのかがちょっとわからないですね...
アイテムの影響?それとも天使特有のもの?
トクさん
面白かったらなんでもいいですじゃ