一夫多妻制が俺の国であるジャパンでも導入する事になりました。

片山樹

一夫多妻制が俺の国であるジャパンでも導入する事になりました。

2050年、一夫多妻制が俺の国である
日本ジャパンでも実装された。

この法律ができた理由は、2048年に大量発生した、殺人モスキートが原因である。

殺人モスキートとは、まさしく蚊なのであるの
だが、普通の蚊ではない。

これは、人間の血を吸って生きる。

そして、血を吸う時に毒を入れられる。

男性は、血を吸われて3日後には
死に至るらしい…

だが女性には、この毒は全く効果はなかった

毒が効かなかった理由は、女性の体内の中に
ある女性ホルモンが関係していると言われている。

それで男性に女性ホルモンを投与した事により
この事件は解決した。

しかし、2048年に起きたこの大量殺人で
男性の8割が死んだ。

その結果、この事件が解決してから
2ヶ月後に二人っ子政策なども実装された
のだが、女性ホルモンを投与した男性の生殖機能の低下により、子供があまり産めなくなった
為に、あまり意味がなかった。
それと、蚊の原因で女の子が9割型生まれるようになった。

こういう事により、2050年に
満を持してこの法律が新しく日本に実装されたのだ。

そして今に至る訳だ。

今は、2071年6月20日である。

俺は2053年6月26日生まれである。

なので、今の年齢は17歳である。

だが、あと6日も経てば俺も18歳になる。

それは、男性にとっては地獄の始まり
なのである。

この国の一夫多妻制が決まった事により
できた法律が何個かあるので聞いてほしい。

その1
女性からの求婚を男性は断ってはいけない
その2
女性は30歳を過ぎても結婚をしていない人は
罰金になる(罰金は年々高くなる)
その3
男性は働いてはいけない
その4
男性は何人の女性と結婚しても良い
その5
女性は働かなくてはならない
その6
男性は18歳を過ぎたら、シルバーのバッチを
つけなくてはならない
その7
結婚をしている方はゴールドのバッチをつけなくてはならない
その8
離婚はしてはならない
その9
女性はいろんな男性と結婚してはならない

その他にも、いろいろと法律がある。
その中に面白いのがあった。
それは、男性の怪我などの医療費を
全て無料なのだ。
それに授業料なども無料だし
全ての公共機関や公共施設が無料で
使えるのだ。

本当にこういう時にだけ、男性で良かったと
心から思う



これがこの国の法律で新しく入ったものだ。

その3は男性の人権を反しているとして
一度訴えられる事があったが
今の時代ではしょうがないという事になっている。

なので、俺は6日後からは18歳になり
俺ももしかしたら、すぐに結婚するかも
しれない…

俺は学校に行くことを辞めた。

ちなみに学校は女子校がほとんどを占めている
(女性が多いので、女子校が多いのだ)

しかし、この俺が通っている南港高校なんこうこうこうは違う。
ここは、日本で6つしかない共学の学校なので
ある。
日本に住んでいる高校生はこの共学の学校しか
行く場所がないのである。

この学校には女性が1500人に対し男子は13人しかいない。
毎年、共学の学校は全ての女子が目指す学校である。

そうして、男子諸君とお近づきになりたいのだ

男性は3年生が3人で二年生が5人一年生が5人の13人である。
男性はほとんどの授業が保険体育であり
特に保険について詳しく教えてくれる。
体育の方は、将来的に子供を作る時に体力がいるので、とても重要視されている。

だが、俺はもう学校を辞める。

辞めるので無くて、俺らの学校は
男子は2年生までの間に高校で習う事を叩き込まれているので、大丈夫だ。

なので、実際は3年生になってからは
行かなくてもいいのである。

俺の友達のヨシとコウも6月が誕生日なので
今日さよならパーティをして俺等の学校生活に
幕を閉じたのである…
ちなみにこの時に、担任から卒業証書を
貰った。

俺は明日からどうしようか?と言う考えが
出てきた

確かに、俺は今からどうするか?なんていう事も考えていないし、働いてはいけないので
ゆっくり昼寝などをして待つしかないのだ。

「あと6日かぁー(笑)」

俺はふと口にそんな言葉が出てきた。

この言葉はどんな言葉よりもとてもとても
重く、そして何の意味もないような言葉だ。

ただ、ゆっくりと時間が過ぎていきながら
俺は一方通行しかできないこの世界で
生きていかなければならないのだ…

6日後…

俺は18歳になった。
俺は役所に行ってから、シルバーバッチを
貰った。 これが無いと結婚ができないのだ。
それと、何かとこれを持っていると
いろいろ優遇されるので持っていて損はないだろうと思い、役所までわざわざ来て貰ったのだ。

しかし、今日から18歳になった。

外は危険だ。

俺はちなみに女性恐怖症だ。

昔女性からバレンタインデーの日にたくさんのチョコを口に無理矢理入れられてから
もう女性が怖くなっている。

だから、あまり女性とかかわりたくない。

しかし、別に俺は健全な高校生なので
女性が怖いと言っても女性が好きだ。

むしろめっちゃ興味がある。
俺は未だに女性経験無しだ。
ちなみに18歳にならないと結婚できない制度なので、その間に結婚の前提で付き合うとか言うのはできない。
なんか、それはダメらしい…

なぜだろうか?疑問に思う。

俺は窓から外の様子を見た。

意外と外には誰もいないっぽい。

まぁー所詮俺だし…こんな感じだろう(笑)

そう思って、俺が家を出た瞬間角に隠れていた
女の子が俺にこんな事を言った。

「ずっとずっと、待ってた。」

は?意味がわからない?

「どうした?頭がおかしくなったか?」

「私の事を覚えてないの?
私は美空みそらだよ!み そ ら !」

美空ねぇー…
覚えていない…
だけど、懐かしい響きである。

昔に呼んでいたかもしれないような名前だ。

俺はその懐かしさとネーミングセンスの良さがあると思った。


「あの残念だから俺はわからないよ。
ごめんね…」
俺は申し訳無さそうにそう答えた。

彼女は一瞬驚いた顔をしたが、その表情は
少しずつだが悲しそうな顔になっていった。

「そっか…私の人違いかも…ごめんねぇ~」

「いや別にいいよ。そんな事もあると思うし」

「うん。あの突然だけど結婚しない?」

「えっ? あまりにも酷すぎる展開じゃないか?」

「いやいや、別にいいじゃん。
それに女性からの求婚を男は断われないでしょ?」
その言っている顔は悪魔のような顔だった。

俺に拒否権はないようだ……
これはさすがに困る。
だが俺は逃げた。
俺はちなみに50メートル6.2秒という驚異的な
瞬発力を持っている。
…………

逃げては良かったが捕まりました。
俺が6.2秒なら美空と名乗る女の子は5秒ぐらいで走っているようだ。

速すぎる。新幹線より速いよ。
いやいや、それは無いか……(笑)


「ねぇ~なんで逃げたの?」

「いや知らない人にはついて行ったら
ダメだと母さんに言われたから」

「いやいや知らない人じゃないし!
私とアンタはあってるのよ!」

「えぅ?」

「いや、幼い頃に会ってるの!
思い出してみてよ!」

「うーん……思い出せん……」

「いやいや思い出してよ」

「ちょい待って家に帰れば何か思い出せるかも!」

「そうだねぇー 帰ろっか……」

「うんうん。そうだよね。」

「あのさ、ちょっと手を離して貰える?」

「いや…」

「なんで?」

「もう離さないから……アンタだけは二度ともう離さないから……」

「どうした?涙目になってるぞ(笑)」

「いや別に何もないわよ。だけど何か涙が止まらないの!どうしてだろう?私今日何かおかしい」

「大丈夫か?家まで送ろうか?」

「いいよ……1人で帰れる。
明日また来るから、その時は思い出して
おいてよね。」

「おう!努力はしてみるよ。」

だけど、その言葉は軽い気持ちで言った言葉だ

しかし、この言葉はいつか大きな事を巻き起こす言葉になるとは、俺は思いもしなかった。

そして、俺と彼女は自分の家に帰ったので
あった。

そして、美空が帰る途中に会った女の子が
美空のライバルになるのは、また別の話である。

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