AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します

山田 武

偽善者と称号確認



夢現空間 修練場


 突拍子がだが、ここで称号確認のお時間といこうか。
 封印を解いた際に入手できたとされる称号が、ひっじょーうに気になるからな。

 称号リスト、オープン――


獲得称号 New
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戦闘系
『剣舞者(剣舞者Lv1)』:舞踏系スキルを使用時に剣のスキルを発動するとATK向上
『死線を越えし者』:致死攻撃を察知できる
『神への反逆』→『神への敵対』:変化なし〔神格に変動有り〕
『孤闘者』:独りでの戦闘時、ステータスが3倍になる
『ブルスレイヤー』:(牛殺しLv1)→(魔牛殺しLv1)
『ブルスレイヤー・ソロ』:(魔牛人ミノタウロス殺しLv1)
『魔法破壊者』:魔法破壊の成功度が上がる

初めて・最速
『最速特殊フィールド発見者(特殊フィールド感知Lv1)』:何となく特殊フィールドの場所が分かるようになる

その他
『英雄を従えし者』:そのまま、効果なし
『煌導士』:他者を光系職業に導きやすくなる
『転生導士』:他者を他種族に導きやすくなる
『堕導士』:他者を闇系種族に導きやすくなる
『明けの明星』:翼を最大12枚まで展開可能
『魔獣王の篤行』:HP×1.5 他種族スキル習得に補正が入る
『獣聖剣姫の愛弟子』:STR×2 刀剣スキルに補正が入る
『西熾天使の主様』:MP×1.1 +天使としての格(10000)分能力値に補正(LUCを除く)
『不死魔王の盟約者』:MP×1.2 闇属性スキルの威力強化
『禁忌学者の討究対象』:INT×2 魔法消費MP緩和
『魔導人形の創造主』:HP×1.5 生産時消費MP緩和
『勇魔王者の関心』:AP×1.5 勇者・魔王系スキルの性能強化

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 色々と増えているが、導士が多いことに注目してほしい。

 ――完全に【矛盾】してるだろ。

 光に導いて闇に導いて、今までに入手している導士もあるから、導く先が幾つもある。

 ……実に豊富な進路なこったな~。

 ちなみに『煌導士』なんて俺に似合わない称号は、アマルたちを眷属に入れた際に入手したものだ。
 いつもと違いスキルを略奪したワケでも無いし、カッツアイしてしまったが……問題無いよな?

 ……話は変わるが、眷属達による補正も半端なくなってきた。
 だって、俺の能力値がこんなだぞ――


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 HP:646900/646900
 MP:7749000/7749000
 AP:1123000/1123000

 STR:57600〔50〕
 VIT:57600〔50〕
 AGI:57600〔50〕
 DEX:57600〔50〕
 INT:57600〔50〕
 LUC:0〔50〕

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 チートもチート、大チート。
 何のために、運営が能力値の補正を親切に×0倍にしたのか分からなくなってしまっているのが現状だ。
 ミシェルに補正されていた[眷軍強化]の影響をみて、ある程度の予想を付けていたそこの貴方! ――甘い、甘すぎるぞ。
 ネオテームを使用したお菓子に蜂蜜をドバドバとぶっ掛けたものぐらい甘いぞ!

 だって、ここにスキルによる補正込みのATKやら限界突破やら(異端種化)が追加されるんだぞ?
 能力値だけでもウン十万は超えるのが目に見える結果になっちまうだろう!
 しかも基本ソロで闘いたい俺は『孤闘者』の3倍補正も増えてしまうやないか!
 ……やっぱりチートや。


閑話休題ビーターじゃないよ


 そんな膨大な力も、とりあえず制御だけは可能となっている。
 だが、それも自分の力では無く{他力本願}によるものだがな。

 折角コントロールはできているんだ……暇潰しにドーンとデカい物を創ってみようじゃないか!


「――と、いうことでやってみよーう!」


 今日もまた修練場を貸切にして、俺は無駄にテンションを上げながらそう叫ぶ。
 ……こうやって誤魔化していないと、急に虚しくなりそうでな。


「盗聴や盗視をしている皆さんも、折角でのでし、掲示板に意見でも書き込んでくださいね。携帯に通知が来ても全然気付かないメルスさんがそれに気付いたなら、何か良いことがあるかも知れませんよ」


 どうでも良いアナウンス的なことをしながらも、INTを向上する為の魔法やスキルを発動させていく。


「……おっと忘れていましたね。私のスキルの中には、相手がいないと発動できないものがありましたね~……というワケで、ゲストはこの方です(――"愚物生成")」

 UGYAAA!

 俺の目の前に、物凄く頭の悪そうな魔物が一体出現する。
 まあ、醜悪な小人をイメージしてくれ。


「今回はこの魔物が実験台となってくれまーす。相手もこちらに攻撃されたという考えが浮かびませんので、罪悪感的なものはありませんからね~」


 知性がある魔物は倒し辛いが、無いなら俺はあっさり殺せる。
 こっちに染まり過ぎたのか、ゲーム脳なのかは分からないがな。


「それじゃあ、早速掲示板を見てみましょうか……はいはい。何をするのかという意見、ありがとうございます。
 言ってませんでしたね、今回行うのは自分でも封印していた禁断の魔法ですよ」


 【箱庭作り】を使い、辺りの魔素量を限界まで高める――これで準備万端だ。


「レディース&ウーメン、俺が倒れたら後で回収お願いします。メルスのメルスによるメルスの為の魔法実験会、一度限りの大魔法をとくとご覧あれ!!」


 魔力や氣力、鬼氣、龍氣、神氣などの力をフルに溜めて……解き放つ。


「――開け~ゴマ!!」


 膨大な量の力を籠めたら、何か起きるのでは? と思ってやってみたのだが……よ、予想外の結果が。
 目の前に巨大なナニカが出現したのを感じ取りながら、魔力切れによって意識を失っていった。



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