コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!
UNKNOWN
✢✢✢
「もう一つの世界の俺はレイシスを助けられなかったみたいだ。だけどそれは自分が弱かったわけじゃない。ただ、その時の俺はあるものが足りなかったんだ」
「ふっ、くだらねぇーよ。なんだ、そのどこぞの週間少年雑誌に載ってそうなくだらねぇーギャグは。友情、努力、勝利ってか?」
「あぁーそのつもりだ。だが1つだけ教えてやる。別に俺は友情も要らない。努力も要らない。勝利も要らない。俺がなりたいのはそんな三大原則ヒーローじゃない。俺がなりたいのは優しいヒーローだ。皆に優しく、皆が幸せに過ごせる様な世界を作ってくれるヒーロー。そんな奴に憧れてんだよ! いやなるんだよ!」
「ごちゃごちゃうせぇーぞ! さっきから言っている意味も分かんねぇーし。それに馬鹿らしいし。ヒーローってのは生憎だがいねぇーぞ。この世界には、かっかっかっか」 笑い方に変な癖がある。
かっかっかっかというのは悪魔らしいが、それにしても違和感しか感じられない。
「馬鹿には分からなくていい。ただこれだけは知っとけ。俺は弱いままでお前に勝つ!」
泉田零は左手を前に出した。
そして呟く。
「Open destiny by yourself.(運命は自分で切り開け)」
『4 泉田零が煉獄柱亜左是嶐を倒す!』
新たな選択肢が出現した。
この能力こそがUNKNOWNの能力。
未知の能力だ。選択肢以外から選択肢を創り出す力。しかしこの能力は一定の条件を満たさない限り、発生はしない。
「お前、一体何をした? なんなんだ。この威圧は」
亜左是嶐はあまりの恐怖で身体が竦んでいた。それは蛇に睨まれた蛙のようだ。
一方、泉田零の身体は完治している。
さっきまでボロボロだったのに凄い回復力だ。
おまけに余裕の表情だ。
「運命を変えた。そして世界を書き換えた。それだけだ」鼻で笑いながらあっさりとその言葉を零は言う。
「運命を変えた……? お前、馬鹿か。お前の威圧がどれだけ凄くなったってお前が死ぬというのは変わりはねぇーよ」
目を大きく見開き、亜左是嶐は小馬鹿にするように言う。
「まぁーいいさ。信じるか信じないかはお前が選べ」
「それよりも世界を書き換えたってのはどういうわけだ?」
「この世界の原則を書き換えただけだ」
「そ、そんなことができるわけが無い」
「いや、できるさ。だって、この世界は作り物の世界だからね。要するに誰かが作った世界だから。それのコードをスキャンすれば、すぐに分かる」
「スキャンなんてそんなことできるわけがない! 世界黙示録は人知の領域を越しているはずだ」
「いや、できるんだ。簡単にな。俺の能力に『神のカンニング』というのがある。それを使えば余裕だ」
「そ、そんなこと……」
「できるのさ。現にお前が俺にビビっているのは俺の強さが有り得ない数値だからだろ?」
「ふ、ふざけるな。そんなこと!? できるはずがない!?」
亜左是嶐が左手で零に向けて、彈を発射した。しかしその彈は零に当たる直前で全て消えてしまう。
「なぁ? だから言ったろ?」
「なんなんだよ。これはどういうことなんだ!」
「だからさっきからずっと言ってるじゃん。世界を書き換えたってさ」
「ふ、ふざけるなよ!」
息切れを激しくして、彈をバンバン零目掛けて撃つ。でもその彈は零に当たることは無い。
「はぁハァハァハァハァハァハァ……なぜだ。なぜ、当たらんのだ。なぜ……お前に当たらんのだ!」
「別にどうでもいいだろ。んな、こと。俺に聞かれても分かんねぇーよ」
凄いスピードで零が亜左是嶐目掛けて走っていく。一瞬でも瞬きをしてしまうと見失う程に早い。
ボフボフボフと亜左是嶐が声を漏らす。
しかし容赦無く、零は殴り続ける。
その姿は弱者というよりもいじめっ子の様に見えて仕方がない。
「隠しコマンドを展開。
『泉田零の全ステータスを∞に』」
「お前なんだ? 全ステータスってなんだよ?」
「コマンド展開。全自動SPスキルを展開。毎秒6000SPを回復」
「なんなんだよ……!? お前、なんなんだよ!」
「コマンドスキル開放。半吸血鬼スキルを吸血鬼スキルに」
「神のカンニングを発動。コピーとペーストを使い、世界を再構築。そして大血漿を発動」
大血漿とは半吸血鬼スキル『血漿』の上位互換。
吸血鬼にならないと本来は使えないが『神のカンニング』の使用により、泉田零が吸血鬼型になっている為に使用可能。
血漿とは情報記憶。
つまり記憶の集合体である。
泉田の脳が吹っ飛んでも、頭に大きな石を投げつけられたり、強烈な一撃を食らったとしても記憶は消えることはない。それは血が記憶するからである。
「俺の記憶からお前から受けた痛みを復元。そして魔眼を発動。この痛みを×500倍にして煉獄柱亜左是嶐に」
その瞬間、煉獄柱亜左是嶐の姿は失くなった。
いや、燃え尽きた。そう言ったほうが早い。
彼は跡形も無く、消えた。灰にも塵にもなれなかった。
そして、叫び声も無く。
「 Rewriting completion.(書き換え完了)
The opening of the new world.(新しい世界の幕開けだ)」
泉田零はそう呟き、ぶっ倒れた。
やはり人間ではこれが限界だろう。
「もう一つの世界の俺はレイシスを助けられなかったみたいだ。だけどそれは自分が弱かったわけじゃない。ただ、その時の俺はあるものが足りなかったんだ」
「ふっ、くだらねぇーよ。なんだ、そのどこぞの週間少年雑誌に載ってそうなくだらねぇーギャグは。友情、努力、勝利ってか?」
「あぁーそのつもりだ。だが1つだけ教えてやる。別に俺は友情も要らない。努力も要らない。勝利も要らない。俺がなりたいのはそんな三大原則ヒーローじゃない。俺がなりたいのは優しいヒーローだ。皆に優しく、皆が幸せに過ごせる様な世界を作ってくれるヒーロー。そんな奴に憧れてんだよ! いやなるんだよ!」
「ごちゃごちゃうせぇーぞ! さっきから言っている意味も分かんねぇーし。それに馬鹿らしいし。ヒーローってのは生憎だがいねぇーぞ。この世界には、かっかっかっか」 笑い方に変な癖がある。
かっかっかっかというのは悪魔らしいが、それにしても違和感しか感じられない。
「馬鹿には分からなくていい。ただこれだけは知っとけ。俺は弱いままでお前に勝つ!」
泉田零は左手を前に出した。
そして呟く。
「Open destiny by yourself.(運命は自分で切り開け)」
『4 泉田零が煉獄柱亜左是嶐を倒す!』
新たな選択肢が出現した。
この能力こそがUNKNOWNの能力。
未知の能力だ。選択肢以外から選択肢を創り出す力。しかしこの能力は一定の条件を満たさない限り、発生はしない。
「お前、一体何をした? なんなんだ。この威圧は」
亜左是嶐はあまりの恐怖で身体が竦んでいた。それは蛇に睨まれた蛙のようだ。
一方、泉田零の身体は完治している。
さっきまでボロボロだったのに凄い回復力だ。
おまけに余裕の表情だ。
「運命を変えた。そして世界を書き換えた。それだけだ」鼻で笑いながらあっさりとその言葉を零は言う。
「運命を変えた……? お前、馬鹿か。お前の威圧がどれだけ凄くなったってお前が死ぬというのは変わりはねぇーよ」
目を大きく見開き、亜左是嶐は小馬鹿にするように言う。
「まぁーいいさ。信じるか信じないかはお前が選べ」
「それよりも世界を書き換えたってのはどういうわけだ?」
「この世界の原則を書き換えただけだ」
「そ、そんなことができるわけが無い」
「いや、できるさ。だって、この世界は作り物の世界だからね。要するに誰かが作った世界だから。それのコードをスキャンすれば、すぐに分かる」
「スキャンなんてそんなことできるわけがない! 世界黙示録は人知の領域を越しているはずだ」
「いや、できるんだ。簡単にな。俺の能力に『神のカンニング』というのがある。それを使えば余裕だ」
「そ、そんなこと……」
「できるのさ。現にお前が俺にビビっているのは俺の強さが有り得ない数値だからだろ?」
「ふ、ふざけるな。そんなこと!? できるはずがない!?」
亜左是嶐が左手で零に向けて、彈を発射した。しかしその彈は零に当たる直前で全て消えてしまう。
「なぁ? だから言ったろ?」
「なんなんだよ。これはどういうことなんだ!」
「だからさっきからずっと言ってるじゃん。世界を書き換えたってさ」
「ふ、ふざけるなよ!」
息切れを激しくして、彈をバンバン零目掛けて撃つ。でもその彈は零に当たることは無い。
「はぁハァハァハァハァハァハァ……なぜだ。なぜ、当たらんのだ。なぜ……お前に当たらんのだ!」
「別にどうでもいいだろ。んな、こと。俺に聞かれても分かんねぇーよ」
凄いスピードで零が亜左是嶐目掛けて走っていく。一瞬でも瞬きをしてしまうと見失う程に早い。
ボフボフボフと亜左是嶐が声を漏らす。
しかし容赦無く、零は殴り続ける。
その姿は弱者というよりもいじめっ子の様に見えて仕方がない。
「隠しコマンドを展開。
『泉田零の全ステータスを∞に』」
「お前なんだ? 全ステータスってなんだよ?」
「コマンド展開。全自動SPスキルを展開。毎秒6000SPを回復」
「なんなんだよ……!? お前、なんなんだよ!」
「コマンドスキル開放。半吸血鬼スキルを吸血鬼スキルに」
「神のカンニングを発動。コピーとペーストを使い、世界を再構築。そして大血漿を発動」
大血漿とは半吸血鬼スキル『血漿』の上位互換。
吸血鬼にならないと本来は使えないが『神のカンニング』の使用により、泉田零が吸血鬼型になっている為に使用可能。
血漿とは情報記憶。
つまり記憶の集合体である。
泉田の脳が吹っ飛んでも、頭に大きな石を投げつけられたり、強烈な一撃を食らったとしても記憶は消えることはない。それは血が記憶するからである。
「俺の記憶からお前から受けた痛みを復元。そして魔眼を発動。この痛みを×500倍にして煉獄柱亜左是嶐に」
その瞬間、煉獄柱亜左是嶐の姿は失くなった。
いや、燃え尽きた。そう言ったほうが早い。
彼は跡形も無く、消えた。灰にも塵にもなれなかった。
そして、叫び声も無く。
「 Rewriting completion.(書き換え完了)
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