コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!
二つの選択肢
突如として俺の視界に浮かび上がったコマンド画面。
そして、俺に迫られる二つの選択肢。
それと動けない身体。
口を動かすことも足を動かすこともできない。
できるのは自分の思考が働くだけ。さらにおかしいことに自分の視界に見える全てのものが止まっている。なので、母親は包丁を持ち、キッチンに戻る途中。柚葉は俺をまっすぐな瞳で見つめたままだ。
なるほど……大体、理解はできた。理解できてしまった自分が少し馬鹿らしいと思うが、朝起きたら妹ができていたのだ。もう、馬鹿になれた。
どうやら選択肢を選ばないと時間が止まったままであると考えていいらしい。
っていうか、選択肢を選んでもこの現状況が変わらなかったら終わる。
GAME OVERだ。いや、もっと酷いか。これはバグだ。それも極めて悪質な。そう思えば、昔自分が小学生だった頃、とあるゲームでレアなモンスターが手に入ると知ってやってみたら詰んだことを思い出す。えっ? もしかして――そういうこと? まぁ、俺の人生にはセーブなんてできないから大丈夫だと思うけど……あ、そうだった。逆にリセットもできないじゃないか!?
もしかして、これって詰んだか? などと思いながら、もう一度視界にさっきからずっと映るコマンド画面に目を移す。
『1 「そうだな。急いで行こう!」』
『2 「ふっ……馬鹿馬鹿しい。学校など下らん場所に行く気はねぇーよ!」』
クソゲーかよ……あまりにも選択肢が酷すぎるだろ。
1番はまだあり得るとして、2番とかただの不良主人公ルートじゃねぇーか!
まぁ、今回は普通に1番を選ぶとでもしよう。
っていうか、2番を選びたくない。
ってあれ? どうすればいいんだ?
口が動かないだったら、いえねぇーじゃん。
またしても、詰んだか?
説明書とかあれば、いいのにな。
まぁ、恥ずかしくてあまり乗り気では無いが、心に強く願ってみるか。
『1』心の中でそう念じると、眩い光が俺を照らした。
そして、口が勝手に動く。
「そうだな。急いで行こう!」
すると、柚葉が嬉しそうな顔で「うん」と頷いた。
こうして、俺は柚葉に急かされながら、食べかけの飯を強引に胃袋の中に流し込み、制服に着替える為に自分の部屋へと戻った。
そして、俺に迫られる二つの選択肢。
それと動けない身体。
口を動かすことも足を動かすこともできない。
できるのは自分の思考が働くだけ。さらにおかしいことに自分の視界に見える全てのものが止まっている。なので、母親は包丁を持ち、キッチンに戻る途中。柚葉は俺をまっすぐな瞳で見つめたままだ。
なるほど……大体、理解はできた。理解できてしまった自分が少し馬鹿らしいと思うが、朝起きたら妹ができていたのだ。もう、馬鹿になれた。
どうやら選択肢を選ばないと時間が止まったままであると考えていいらしい。
っていうか、選択肢を選んでもこの現状況が変わらなかったら終わる。
GAME OVERだ。いや、もっと酷いか。これはバグだ。それも極めて悪質な。そう思えば、昔自分が小学生だった頃、とあるゲームでレアなモンスターが手に入ると知ってやってみたら詰んだことを思い出す。えっ? もしかして――そういうこと? まぁ、俺の人生にはセーブなんてできないから大丈夫だと思うけど……あ、そうだった。逆にリセットもできないじゃないか!?
もしかして、これって詰んだか? などと思いながら、もう一度視界にさっきからずっと映るコマンド画面に目を移す。
『1 「そうだな。急いで行こう!」』
『2 「ふっ……馬鹿馬鹿しい。学校など下らん場所に行く気はねぇーよ!」』
クソゲーかよ……あまりにも選択肢が酷すぎるだろ。
1番はまだあり得るとして、2番とかただの不良主人公ルートじゃねぇーか!
まぁ、今回は普通に1番を選ぶとでもしよう。
っていうか、2番を選びたくない。
ってあれ? どうすればいいんだ?
口が動かないだったら、いえねぇーじゃん。
またしても、詰んだか?
説明書とかあれば、いいのにな。
まぁ、恥ずかしくてあまり乗り気では無いが、心に強く願ってみるか。
『1』心の中でそう念じると、眩い光が俺を照らした。
そして、口が勝手に動く。
「そうだな。急いで行こう!」
すると、柚葉が嬉しそうな顔で「うん」と頷いた。
こうして、俺は柚葉に急かされながら、食べかけの飯を強引に胃袋の中に流し込み、制服に着替える為に自分の部屋へと戻った。
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