コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!
出現
俺が階段を下り、リビングに入ると柚葉が少し不満そうな顔をしていた。
不満なのは俺の方だ。
だって昨日俺は—―あぁあぁ、最悪だ。思い出したくない。
記憶削除とかまじでしてぇぇぇーー。
PCみたいにゴミ箱にっぽいと出来ればなぁーー。
俺がそんなことを思い、突っ立っていると柚葉がむくっと顔をしかめていた。
「おにぃ、早く食べようよぉーー」
柚葉がだだをこねる。
ってか、俺がいないと朝飯たべれないのか。
もしかして、俺が毎朝柚葉に飯をあーんさせているのか?
おぉーーこれは困ったぜ。
時に神様は俺に試練を与えてくれるぜ、シッシッシ。
「よし、柚葉。ごめんな。さぁ、食べよう」
自分の座席に座る。
テーブルには大きなプレートに鮭の切り身に卵焼きが二つ。そして、茶碗に熱々のご飯。
さらにこれまた火傷しそうなぐらい湯気をムンムンしている味噌汁があった。
THE日本食って感じだな。
宇宙飛行士が好みそうだ。
俺は箸を握り、とりあえず最初は味噌汁から――
「あぁぁーーおにぃ!! 食べるときは『いただきます』言わないとダメだよぉーー!」
柚葉に注意された。
「あ、すまんすまん。ごめん。じゃあ、改めまして――」
「「いただきます」」
俺の声に合わせ、柚葉も言った。
なかなか、可愛いじゃないか。
さっきまではにわかに信じがたかったけど、この味噌汁の熱さと言い、鮭の切り身の塩加減といい、これはまさしく、本物だ。
それにしても今日の鮭の切り身は上手いな。
絶妙な塩加減というか。
柚葉も鮭の切り身を一口サイズに箸で上手に分けるとそれを口にっぽいと放り込む。
そして、険しい顔をした。
あまりの上手さに感動したのだろう。
ふっ――母さん。流石、俺のマザーだぜ!
「ママーー。何か今日の鮭かなりしょっぱいよ」
前言撤回! こいつは可愛くない。いや、見た目は可愛いけど味覚がおかしいのだろう。
やれやれ、これだからおこちゃまは困るぜ。
俺はもう一度、鮭の切り身を口に入れた。
やはり、上手い。だけど、さっきから変な感触がするぞ。
じゃりじゃりという感触が。
「あらーーごめんなさいーー。さっき、手が滑って塩が大量に振りかかちゃって」
母さんは笑いながらそう言った。
いやいや、これ手が滑ったどころじゃねぇーぞ。
死人が出る量だぞ! これは……
『仲良し兄妹殺害!? 犯人は母! 恐るべき犯罪計画』
こんな風な見出しが俺の中で出来上がったんだけど、どうするよ。
「柚葉、無理して――倒れてやがるじゃないかーーい!」
柚葉が苦しそうにテーブルに身を委ねている。
「大丈夫だよ。おにぃ……私は今まで楽しかっ」
だから、お前は最後まで言ってから死ぬなら死ねよ。
俺にとっては短い、短すぎる30分だったけど楽しかったぜ。
グッバイ、柚葉!
「じゃあ、次は零の番だね」
母親が俺に包丁を向け、少しずつ近づいてくる。
おぉーーオーマイガァー。あ、ついつい驚いてしまい素の英語が出てしまった。
実は俺、アメリカ人と日本人のハーフなんだぜ。(嘘です。どちらとも純日本人です)
「母さん! ちょっと待って! 止めて! それ本気で洒落にならないから!」
しかし、彼女は言うことを聞かない。さらに突然笑い出した。それもかなり不気味に。
「HAHAHAHHAHAHAHHAHAHAHAHHAHAHHAHAHHAHHAHAHAHAHHAHAHAHA」
どうやら、母もアメリカ人の血が騒いだそうです。
「あ、おにぃ! もう、学校行く時間だよ!」
その言葉により、現実に戻ってきた俺と母親。まぁ、元々別世界に行っていたわけじゃないけど。
その時、不意に俺の目の前に文字が現れた。
『1 「そうだな。急いで行こう!」』
『2 「ふっ……馬鹿馬鹿しい。学校など下らん場所に行く気はねぇーよ!」』
えっ? これ何? 最初はそう思っていたけど 俺はこんなものを知っていた。
ギャルゲで使われるあれだ。あれ。
さらにこんなアニメ化したラノベまで、知っている。
これはまさしく、コマンドだ!
不満なのは俺の方だ。
だって昨日俺は—―あぁあぁ、最悪だ。思い出したくない。
記憶削除とかまじでしてぇぇぇーー。
PCみたいにゴミ箱にっぽいと出来ればなぁーー。
俺がそんなことを思い、突っ立っていると柚葉がむくっと顔をしかめていた。
「おにぃ、早く食べようよぉーー」
柚葉がだだをこねる。
ってか、俺がいないと朝飯たべれないのか。
もしかして、俺が毎朝柚葉に飯をあーんさせているのか?
おぉーーこれは困ったぜ。
時に神様は俺に試練を与えてくれるぜ、シッシッシ。
「よし、柚葉。ごめんな。さぁ、食べよう」
自分の座席に座る。
テーブルには大きなプレートに鮭の切り身に卵焼きが二つ。そして、茶碗に熱々のご飯。
さらにこれまた火傷しそうなぐらい湯気をムンムンしている味噌汁があった。
THE日本食って感じだな。
宇宙飛行士が好みそうだ。
俺は箸を握り、とりあえず最初は味噌汁から――
「あぁぁーーおにぃ!! 食べるときは『いただきます』言わないとダメだよぉーー!」
柚葉に注意された。
「あ、すまんすまん。ごめん。じゃあ、改めまして――」
「「いただきます」」
俺の声に合わせ、柚葉も言った。
なかなか、可愛いじゃないか。
さっきまではにわかに信じがたかったけど、この味噌汁の熱さと言い、鮭の切り身の塩加減といい、これはまさしく、本物だ。
それにしても今日の鮭の切り身は上手いな。
絶妙な塩加減というか。
柚葉も鮭の切り身を一口サイズに箸で上手に分けるとそれを口にっぽいと放り込む。
そして、険しい顔をした。
あまりの上手さに感動したのだろう。
ふっ――母さん。流石、俺のマザーだぜ!
「ママーー。何か今日の鮭かなりしょっぱいよ」
前言撤回! こいつは可愛くない。いや、見た目は可愛いけど味覚がおかしいのだろう。
やれやれ、これだからおこちゃまは困るぜ。
俺はもう一度、鮭の切り身を口に入れた。
やはり、上手い。だけど、さっきから変な感触がするぞ。
じゃりじゃりという感触が。
「あらーーごめんなさいーー。さっき、手が滑って塩が大量に振りかかちゃって」
母さんは笑いながらそう言った。
いやいや、これ手が滑ったどころじゃねぇーぞ。
死人が出る量だぞ! これは……
『仲良し兄妹殺害!? 犯人は母! 恐るべき犯罪計画』
こんな風な見出しが俺の中で出来上がったんだけど、どうするよ。
「柚葉、無理して――倒れてやがるじゃないかーーい!」
柚葉が苦しそうにテーブルに身を委ねている。
「大丈夫だよ。おにぃ……私は今まで楽しかっ」
だから、お前は最後まで言ってから死ぬなら死ねよ。
俺にとっては短い、短すぎる30分だったけど楽しかったぜ。
グッバイ、柚葉!
「じゃあ、次は零の番だね」
母親が俺に包丁を向け、少しずつ近づいてくる。
おぉーーオーマイガァー。あ、ついつい驚いてしまい素の英語が出てしまった。
実は俺、アメリカ人と日本人のハーフなんだぜ。(嘘です。どちらとも純日本人です)
「母さん! ちょっと待って! 止めて! それ本気で洒落にならないから!」
しかし、彼女は言うことを聞かない。さらに突然笑い出した。それもかなり不気味に。
「HAHAHAHHAHAHAHHAHAHAHAHHAHAHHAHAHHAHHAHAHAHAHHAHAHAHA」
どうやら、母もアメリカ人の血が騒いだそうです。
「あ、おにぃ! もう、学校行く時間だよ!」
その言葉により、現実に戻ってきた俺と母親。まぁ、元々別世界に行っていたわけじゃないけど。
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コメント
柴衛門
コマンドーと勘違いしちゃった(´∀`*)