死神始めました

田中 凪

第241話 戦争を仕掛けた理由

やれやれ、バカみてえな組織は滅ぼさないとダメだな。そもそも何で2回ぐらい戦争して圧勝してるってのに仕掛けてくる組織の気が知れない。そういう奴らは全力を持って叩き潰さねばな。
浩太がそう思って出撃準備をしている頃件の組織では会議が行われていた。
その組織の名は人族至上主義社である。某国のKKKの様なものだと考えればいいだろう。
レス「これより、会議を始める。まず、我らはオルドリッジ公国を早急に攻め滅ぼし人族が支配する人族のための国をつくる」
会議の始まりを宣言したのは組織のトップのレストル=クライン。ホルン王国の王、ラグライン=クラインの弟の子供、つまり甥っ子にあたる人物である。
幹1「はっ、しかしながらかの国は恐ろしき兵器がございます。どのようになさるのですか?」
幹2「さよう、我らの勝利はかの国を倒さねば絶望的だが倒すのもまた絶望的な国であられますぞ」
だがレストルは幹部からの質問に答える様子はない。むしろ、薄気味悪く笑っていた。
レス「それならば問題は無い。私は一撃で街をも破壊する極大魔法をあるものに込めたのだ。それにより奴らは一瞬でいなくなることだろう」
レストルがそういうと共に運ばれてきたそれを見て幹部達は驚くが、すぐに本当なのか?という疑問が出てきた。 
出てきたそれは、あまりにも小さくとてもそのようなものには見えなかったからだ。
しかし、彼の言っていることは本当だ。彼の魔法適正は火、そして、それは火属性を極めた先にある属性、いや、全ての属性の原点である元素魔法。その中の一つ"核撃"であった。それは恐ろしい威力を持っているが、これが後に浩太達を激怒させるものとなる。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品