死神始めました

田中 凪

第206話 ドワーフ王国の王都1

あれからさらに3日後、俺たちは無事ドワーフ王国の王都に着いた。
レン「それじゃあ、ギルドに行って素材を換金するわよ。」
レンメルさんがそう言うのでまずギルドに向かった。ちなみに、王都に入るときのチェックはあまりしっかりと行われなかった。きっと、人が多かったから簡単なもので終わらせたのだろう。
王都のギルドはさすがにでかかった。二階建てなんだけど敷地がデパート並みだった。
中に入り、受付で依頼達成の報告とモンスターの素材の買取をお願いした。
レンメルさん達には俺と飛鳥の正体を教えている。
受付「ここに出せますか?」
浩「いえ、量が多いので別の場所にお願いできますか?」
受付「わかりました。少々お待ちください。」
しばらくしてから俺たちが案内されたのは裏にある倉庫だった。
受付「では、ここにお願いします。」
俺はアイテムボックスからドラゴン10匹、ブラックマンティス・・・と出していく。
その量に受付の人は顔を真っ青にして倒れそうになった。
あ、なんか嫌な予感。
案の定、受付の人がギルマスを呼びに行った。
出てきたのはまあ、ドワーフのおっちゃんだった。
ガイ「俺は、このギルドのギルドマスターをやってるガイルスだ。うぉっ!こりゃすげーな。だが、残念ながらうちじゃ扱いきれねえドラゴンを3体は買い取れるが、それ以上は厳しいな。」
まさかの買取拒否ですかい。まあ、仕方ないか。残りはこっち(ラール大陸)で売るもよしだし、向こう(ドルマナン大陸)で売るのもありか。
浩「わかりました。剥ぎ取りもお願いします。」
ガイ「おう、わかった。それだと、清算は3日後になるな。」
浩「わかりました。それでは失礼いたします。」
浩太達が出て行った後、残されたガイルスと受付嬢は、「どうしよう、これ。」とつぶやくのだった。

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