死神始めました

田中 凪

第202話 護衛依頼2(sideレンメル)

街道を抜け、森へ入るとすぐに魔物が襲ってきたわ。しかも、それがオークなんかの弱目の魔物じゃなく、ブラックマンティスなんていうかなり強い魔物だったの。嫌になっちゃう!
護衛の子が飛び出して行ったけど大丈夫かしら?
この依頼は一応、ランクD以上の中堅冒険者でないと受けられないのよわね。つまり、あの子たちもそのハズなんだけどブラックマンティス相手にたった1人で行くなんて自殺行為だわ。ああ、足を切ってもまたすぐに再生しまうから意味ないのに。
っえ?!

レンメルがそう思っていた次の瞬間、浩太はブラックマンティスの顔の高さまで飛び上がり、ブレスを気にすることなく首を切り裂いた。

そ、そんな馬鹿な話があるわけないわ。ブラックマンティスは魔法を使って仕留めるのが普通なのに、首を切り裂くなんて。更にありえないことに、いつの間にか馬車に乗っていたの、
浩「このカマキリの死体どうします?」
レン「そ、そうね、依頼書にはギルドで清算後、ボーナス配布って書いてあったハズよ。」
浩「わかりました。」
レン「ところで、魔物の素材とかを持ってきていないようだけど?」
浩「ああ、マジックアイテムの【アイテムボックス】があるからな。」
そんな高価なものをこの子たちが持っているなんて。いえ、ブラックマンティスをまるまる収納できる【アイテムボックス】なんて白金貨数十枚は出さないと買えないわね。
そこまでのお金はなさそうなのよね。
そのあとも、どんどん魔物たちが襲ってきたから、飛鳥ちゃんが防御魔法を馬車の周辺にかけてくれたわ。
時折、流れ弾が飛んできたりしていたけど、すべて防御魔法に弾かれていたわ。この2人、本当に何者?

野営時

浩「1日で20回も襲われるってなんだよ。ダンジョンかよ。」
レン「だから言ったじゃない。魔物がよく襲ってくるって。これがあと5日ほど続くけど頑張ってね。」
浩飛「「わ、わかりました。」」
あの子たちが寝たようね。私達は少し会議をしてから寝た。

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