死神始めました

田中 凪

第182話 王様のお願い

デモンストレーションが無事に終了できたのはいいが、王様達が小会議を始めた。たぶん、軍事関係だとは思うが売ってくれって言うのならお断りをしておかねば。
お、小会議が終わった。
ラー「ちょっと頼み事をしてもよろしいですか?」
浩「は、はあ。これらを売ってくれ、以外であればたぶん大丈夫です。」
ラー「そうですか。やはり売ってはくれませんか。では、もう1つの方はできますかな?」
もう1つ?一体なんだろうな?
ラー「実は、帝国が攻めてきたのです。表向きはこの半島は元々我らのものなので取り返そう。というものなのですが、そんなことはないんです。」
俺は聞きながらよくあるパターンだな。と思う。それと、これが嘘ではないかどうかを確認するために、ヘルプさんを呼ぶ。
浩『おーい、ヘルプさん。ちょっとこっち来てくれる?』
ヘル『私を便利な嘘発見器としてお使いになる気ですか?』
ギク!ナ、ナゼソレヲシッテイルンダ。
やっぱヘルプさんに嘘はつけないしな、仕方ない。
浩『やっぱヘルプさんにはバレてたか。実は・・・と言うわけで真偽を確認して欲しいんだ。』
ヘル「わかりました。それではアレミト達も連れて行きますね。』
浩『え、なんで?!』
ヘル『なんでもいいから戦いたいという欲求がたまっているようです。』
えぇ、なにそれ。迷宮にでも行ってこいよ・・・
浩『わ、わかった。』
そう言って念話を切るとすぐにヘルプさん達がきた。
ヘル「時間がありませんのでさっさとお願いします。」
ヘルプさんはこっちに着くなりいきなり仕事を始めた。
ラー「は、はい。この国は500年ほど前にできた国なのですが、その時、帝国はまだありませんでした。そこにあったのは遊牧民が暮らす平原だったのです。それから100年後の宗教戦争に巻き込まれた難民達が作った国が今の帝国なのです。」
浩「ヘルプさんどう?」
ヘル「はい、それで間違いはありません。」
そうか、じゃあなんで今更になって攻めてきたんだ?
ラー「実は、1年ほど前に行った地形調査で鉱山がいくつも見つかりそこから少しずつ帝国のちょっかいが始まり今に至るのです。」
なるほど、つまりはこの国にある資源が欲しいと。
前世(?)にあったどこぞの国と同じだな。
ヘル「はい、そのようです。これまでで彼は嘘をついていません。我々がこちら側に介入しても問題ないです。」
そうか、じゃあ、アレミト達の鬱憤もたまってるっていうし発散させますか。
浩「では、そういうことでしたら私たちも参戦させていただきましょう。お礼は・・・一般人にはこの兵器のことを秘密にしておいてください。」
俺はそう言って戦争に行く準備をする。

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