死神始めました

田中 凪

第155話 シゴキの時間その4

あの訓練を開始してから1週間が経った。未だに慢心しているバカは全体の2割ほどだろう。まあ、そのバカは根性から叩きなおすための特別な訓練をしている。残りはもう、必要がなくなったので本物の迷宮に放り込んでいる。そして、俺は【分身】を使いそれぞれの冒険者パーティを密かに尾行している。そんでもって未だに慢心しているバカどもの方はというと華奢な少女や少年達にじゅうり・・・圧倒されている。
「俺がこんなガキどもに負ける訳がねぇんだ!俺はランクDなんだ!」
とか喚いているが彼らは俺が変装させたランクBの冒険者達だ。勝てる訳がない。いい加減人は見た目で判断してはいけないってこと覚えろよな。鳥以下の脳みそしか入ってないんじゃねぇの?って思うんだよな。あ、ちなみにこの訓練を始めてから100回やりその全てにおいてコテンパンにされているというのにこの有様だからな。誰しもがこいつただのバカだ。って思うよな?な?な?
んでその悪い癖を直した賢い人たちは俺がこの世界に来たばかりの時に潜ったダンジョンにて特訓中だ。もちろん死なれては困るので、さっきも言った通り分身を潜ませ危なくなったら助けるようにと命じている。
あ、罠の解鍵ミスった。あそこは即死トラップがあるんだが・・・俺の分身がかばってどうにかなった。
「あ、ありがとうございます。」
「大丈夫だ。気にすることはない。」
即座に修復が始まるため大したことではない。あ、今度は妙な魔物と出会ってるな?ん?なんだあれ!?

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品