死神始めました

田中 凪

第132話 そうだ、扇風機を作ろうその4

【万物創造】を手に入れた翌日俺はある重大なことに気が付いた。
「量産できねぇじゃん!」
「はっはっは、そりゃぁそうだろ。王様が直々に出さなきゃいけないんだもんな。」
「ちっ、じゃあ、ほかの国とかに行くときにでも聞いてこないとな・・・とりあえず扇風機のモーターを作って組み立てよう。」
「そうだな。ところでモーターってどう作るんだ?」
「そうだなちょっと待ってくれ・・・おっ、あったあった。こんな感じで作るんだ。俺の出した磁石を鉄のちっちゃい囲いに入れて、中にコイルを巻きつける。ってなってるな。ほかにも部品が色々とあるんだけどいいや。」
「随分と適当だな。ま、大丈夫だろ。」
その後数時間かけてモーターを何個も作った。なぜなら、途中でモーターが破裂しそうになったり、配線が絡まったためだ。
「とりあえずこれでいいか。」
「ああ、なんとか形になったな。じゃあ、魔力を流すぞ。」
試作品は浩太が魔力を流すとしばらくしてから動き始めた。
ガ、ガガガガガガガガガ!
うるせっ!でも風はしっかりくるな。とりあえず成功だな。あとは音だけだな。
と、安堵していると
『悪魔大戦の日時が決まったようだ。日時は紅月の20日からだ。それまでに作戦会議を行おう。以上だ。』
と、メールがきた。

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