死神始めました

田中 凪

第84話 お楽しみの時間☆後編

「あ、アァァァァァァあ!!このままゴロジでグレェェェエ!」
「え?そんなつまらないことするわけ無いじゃん。もっといたぶって最後に王様のとこに持って行って恥さらしながら殺してもらうんだ。楽しいだろう?」
「そ、ゾンなのイヤだアァァァァァァあ!」
ふう。切る指も無いし、そろそろ別のことやるか。
「次は体を蝕んでいく寄生虫を飲むのでもやってもらうか。」
と言って俺は、ライゼルダに【ヒール】をかける。うん。楽しいオモ、ゲフンゲフン。なんでも無いよ?別に人間をオモチャだなんて思ってないからね?ね?
まあ、そんな話は海の底にでも沈めておいて、
「イヤだアァァァァァァ!それよりも早く殺してグレェェエエ!」
「何回もダメだって言ってるじゃん。」
仕方ないなぁ俺が、言った順番出やっていこう。まずはこの空間以外に、【時操り】をかける。これであの毒を気兼ねなく使える。俺が取り出したのは、この前偶然見つけたワームに取り付き体を食ってそのワームを殺してしまうと言う恐ろしいものだ。遺伝子を少しいじくり俺に従順な、そして人間にも寄生する子に改造した。懐くと結構可愛い。ただし面倒なのが、ワームを生け捕りにして寄生させなければならないことだ。おかげでその子(名前はない)を飼育するための部屋を作らなければならなかった。しかし、俺の言うことを聞いて実行してくれるので仕方ないと割り切っている。
「さーて新しいエサだよーく味わいな。」
『良いの?』
し、しゃべった〜!?
「お、おう、良いぞ。」
『いっただっきま〜〜す。』
いったいいつから喋るようになったんだよ。かなり驚いた。そして、さらに驚くことにライゼルダの中から、
『おっいし〜〜!』
と、楽しげな声が聞こえてくる。ライゼルダにも聞こえているのだろう。かなり青ざめていた。


ー王城ー


「ご苦労であったな。浩太どの。」
「イエイエ、こちらもすっきりしたので良いですよ。それに、最後の処罰はそちらに委ねますのでそちらの方が疲れるかと・・・」
今のライゼルダの状況といえば、精神が崩壊しておりとても話せそうにない。その様子を見た王様が、
「確かにな。」
と言っていた。次は世界平和維持団とかいう組織のとこだな。

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