死神始めました

田中 凪

第83話 お楽しみの時間☆前編

なにしてやろうかな〜。ワクワク。悲鳴はしっかり聞きたいけど下手に騒がれて兵士が来ちゃったらめんどうだしなぁ。あ、そうだ。この時のために用意した魔法があるんだ。その名も・・・無音化サイレントだ!まあ、これは転生ものでよくあるのだが、こっちはなかった。だから作っちゃいました。これを部屋中にかけ、完全に音が漏れない仕様にした。
「さ〜て、始めようか。」
「た、頼むやめてくれ!金ならいくらでも出す!そうだ、10000Gやろう。これでどうだ。」
と、言ってきた。これは、普通の冒険者がドラゴンを討伐などしないと到底手に入らない額である。
「あ、まだ見せてなかったね。はい、これみてみな。」
俺が出したのはギルドガードである。それを見て、ライゼルダの顔がみるみると俺が青ざめていった。いい反応だ。
「まずは、指から行こうか。」
そう言って、俺は指を切れないハサミで切っていく。
「や、やめて・・・ウワァァァアァァああ!!い、痛い!なぜだ!なぜ俺がこんなことをされ・・・ギャァァァアァァァァァァァア!」
「なんでこんなことをするかって?それはねぇ、俺を殺そうとしたからだよ。」
「ち、違う!」
「じゃあこれはなんだろうね。」
そう言ってライゼルダと、俺を襲ってきた男達の、契約書を見せる。
「ば、バカな!!どこでそれを!」
「教えないよ。」

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