死神始めました

田中 凪

第79話 襲撃者?

よーし今日のノルマ終了!え?なんのノルマかって?そりゃぁもちろん、書類に目を通してハンコ押すっていうノルマですよ。半日以上連続で座ってたら腰が痛くなっちった。お風呂に入ってこよ〜。
あんまり大きくは作ってないんだけど、この世界で風呂は贅沢品だ。まぁ、俺の国には全ての家に風呂をつけてるけどな。ただみんなあまり使いたがらないのが現状だ。なんでだろ?ん?なんかさっきからアレミトたち以外の気配を感じるな。俺を殺しにでも来たのかな?とりあえずゆっくりしている暇はなさそうだ。急いで風呂から出て闘技場へ向かう。
「いつまで隠れてるんだ?さっさと出てこいよ。」
「ばれていたんですね。」
出てきたのは意外にもエルフの女だった。容姿は、スラリと背が高く髪は後ろで束ねてポニーテールのようにしていて、胸はどちらかといえば巨乳に分類される。・・・なんかいやな予感するんですけど。
「そう身構えなくていいよ。私はあんたを殺しに来たんだから。」
いやいや。それ身構えない方が・・・って身構えなくてもいいのか。どうせ死なねぇしな。
「殺せるもんならやってみなよ。」
エルフの女は、俺の予想外の言葉に少し動揺していた。
「くッ、その余裕の笑みをすぐに崩してあげるわ!」
「ムリムリ。首切ろうが何されようが再生するぞ。」
「そんなのやってみないとわからないでしょ?」
「どうぞどうぞ。さっさとやってください。」
「ムカつくわね!本気でやって上げる!」
ちょうどいい暇つぶしだな。生け捕りにして、どこからの使いなのか聞くとしよう。こうして俺とエルフの女の戦い?が始まった。

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