死神始めました

田中 凪

第73話 3日目準決勝

うーんよく寝た。さーて今日は最終日だ。だりぃ。でもまぁ軽くやっても勝てるからいっか。

会場
「試合開始!」
今対峙しているのは、コーラナンだ。
「最初から全力で行かせてもらいます!」
「こいよ。叩き潰してやる。」
少し悪役っぽいが、そこは気にしない。
彼は、【ブースト】を使いこちらに突進してくる。
「もらった!【クワトロスラッシュ】!」
ふーん、四つか。じゃあ、
「あまいっ!【クリエイトウォール】!」
まぁ、これぐらいでは防げないだろう。が、実験も兼ねているので別に問題無い。
「それで防げる訳が無い!」
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
やっぱノーダメか。物理攻撃耐性EXの実験だが、これ程とは。もちろん【クリエイトウォール】を使って威力を押さえてはいるのだが・・・
「ば、バカなダメージを受けていないのか!?化け物だ!」
「まぁ、自分でもビックリしてるんだがな。」
「はぁ、自分の能力を知らなくてこれほどとは、本当に化け物ですね。」
「ははは。否定できねぇ。」
「しかし勝ってみせます!」
がんばれ。どうやったって無理だよ。だって仮にダメージ与えられたとしても再生しちゃうから。
「こっちからも攻めさせてもらうぞ!【スラッシュ】!」
あ、力加減ミスった。2割ぐらい出しちゃったけど大丈夫だよね?ね?ね?
「なんでデカさだ!こうなったら魔力充填、奥義【ビッグスラッシュ】、【クロスブレイク】!」
できるものならそれで防いでくれ!じゃないとこの町吹っ飛ぶから・・・たぶん。
ドバンッ!!!
「ガッ!な、んだ、と。奥義ですら受けきれないなんて。」
「そこまで!」
やっべ急いで回復させないと。急いで駆け寄り【ヒール】をかける。どうにか間に合ったようだ。魔法の力は偉大だな。ともかく、俺の決勝戦進出は決まった。

「死神始めました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く