死神始めました

田中 凪

第49話 お仕置き

「あーよく寝た。」
「「誰のせいだと思ってんの!」」
「・・・スンマセン」
「じゃあ、後で少し手伝ってね。」
顔は笑っているが目が笑っていない。コエーっす飛鳥さん。てか、飛鳥の手伝いと言ったらあれしかないよな。自然と目をそらす。すると、
「もちろん、手伝うよね?」
結構な勢いで睨みつけてきた。
「は、はい。」
「何するんですか?」
「ん?ちょっとした稽古よ。稽古。そうだよね〜浩太。」
なんか変なプレッシャー感じるのは気のせいかな?!
「ハ、ハイ。ソウデスネ。」
正直飛鳥の稽古は本気でヤバイ。なぜなら、ただひたすらに僕をサンドバッグのようにして殴ったり技をかけたりさせられるのだ。・・・手加減なしで。クッソ〜やっとあれから自由になれたと思ったのに。あんのやろ嫌なモン転生させやがって。しかし、この後僕はさらに絶望することになる。
夕食を食べしばらくしてから僕等は城の訓練場に行った。
そして、稽古という名の痛めつけが始まる。しかし気になることが何個かある。
「なんで、アレミトもいるんだよ!?」
「え。だって今日は散々振り回してくれたでしょ?だからそのお仕置きのため。」
・・・嫌な予感しかしないんですけど。
「それじゃぁ始めよっか。アレミト!」
「そうですね。飛鳥!」
「ちょ、ま。 し、死んじまうから」
「大丈夫大丈夫。不老不死に再生まであるんでしょ?」
「そうですよ。いくら刺しても切っても良いんですよね?」
「勘弁してくれーーーー!!!!」
そして、僕は二人が満足するまで魔法やら新技の実験台にされた。
ちなみに再生と不老不死の効果だがすごかった。致命傷を受けてもものの数秒で治ってしまう。これがなかったら多分軽く100回は死んでいた。

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