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安定の戦闘狂

「……」

 戦いとも呼べない蹂躙が終わった後から、カオスゴッドは黙ったままだ。あの後から神秘的というよりも不気味という印象がまさっている。

 あの時カオスゴッドに消されたアドゥルの配下は、蹂躙の後カオスゴッドの体の中から出てきた。どうやら全員無事のようだ。
 メイドゾンビ?首から上が無くても普通に動いていたし、落ちた頭を自分で拾って首につけ直していたよ。まるでゴキブリだ。

 しかし、アドゥルは一向に目を覚まさない。骸骨だから目は無いのだが。ジョセフィーヌが付きっきりで治療をしているのだが、目覚める気配がない。

「ふむ、死んではおらぬな。直に目を覚ますだろう。何日かかるかわからぬが」

 バルトがアドゥルを見て言った。どうやらしばらくは昏睡状態が続くらしい。

「なら、ジョセフィーヌに見てもらえば一応は大丈夫か……」

「それより、次はお主とであるな!よろしく頼むぞ!」

「守護竜が相手なのか……。やっぱり受けるんじゃ無かったか?」

 私がアドゥルを心配しているというのにバルトは……。

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