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血の気盛ん

「すごい戦い、だったのじゃ」

「ああ。ボクも同意せざるをえない」

「これほどとは。流石、守護者と異世界の破壊神と言うべきでしょう」

 観戦していた大ボスたちは、みんな唖然としている。

「ふぅ。まさか余がここまで削られるとは思わなかったぞ」

「……負けた、か。王の下には強者が集まるのだな」

 ジョセフィーヌの影の力で癒されたバルトとフレイが呟いている。
 今の時刻は午前10時。戦い始めたのが昨日の正午なので、実に22時間も殴り合っていたことになる。常識的に考えてありえない。

「次はあっしらやな。モルムはん、勝たせてもらいまっせ」

「そう呼ぶならマルムと呼べ。あと、勝つのはボクだからな?」

 うちの大ボスは血の気が盛ん過ぎではないだろうか?
 2時間経ったら、すぐにでも陣地設営を始めそうだ。いや、始めるだろう。

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