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陣地設営 フレイムイフリート

 バルトの陣地は見終えた、と言うより逃げ帰ってきたので、次はフレイの陣地を見に行く。もちろんジョセフィーヌも一緒だ。

 フレイの陣地の領域に入ると、熱風が押し寄せてきた。すかさずジョセフィーヌに虹色の結界で守ってもらう。やっぱりジョセフィーヌがいなければ進めないな。

 結界の外では、火の粉が熱風に乗って飛び回っているのが見えた。空を見上げると、大小様々な小規模太陽が飛び交っている。

 そこから奥に見える一際大きい太陽に向かって進むと、溶岩の池が点在するようになった。まだそれだけなら良いのだが、溶岩の池から絶えず小さな太陽が生み出され続けている。

 生み出された太陽は、別の大陽と融合し大きくなりながら一番大きな太陽に向かっていく。

「王よ。我が陣地はどうだ?壮観であろう」

 突然、近くの太陽から飛び出してきたフレイが話しかけてきた。まさかずっとその太陽の中に居たのか?いやいや、そんな訳ないだろう。

「まあ、バルトに負けず劣らず凄いと思うよ」

「ふむ、負けず劣らずか。ならば、改良の余地があるということか。感謝する。さらばだ!」

 そう言うと、フレイは近くの太陽に入っていった。……太陽と太陽は繋がってるのだろうか。

「……ジョセフィーヌ、帰るか?」

「ワン」

 とりあえず帰るとしよう。

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