俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第4章番外編 #5「お泊まり会」

 ---「おじゃましまーす!?」

 そしてとある休日に初めてミシェーラが私の家に訪ねてきた。彼女も楽しみにしていたらしく2人共心が弾んでいた。

 家の中に入るやいなや目を輝かせながら周りを眺めていた。

 「いらっしゃい」

 「!?あっ…」

 そんな興奮状態のミシェーラにママは爽やかな笑顔で出迎えてくれた。ママと初めて顔を合わせたミシェーラは緊張し始めたのかママを見ながら硬直状態になった。

 「ははははじめまして、みみちぇーら・ゔぁーみりおんでちゅ。ここにょたびはおひがらもよく…」

 ミシェーラがガチガチに緊張している姿は初めて見たかもしれない。緊張のあまり口をパクパクさせ噛みまくり何を言ってるのかおそらく自分でも分かっていないだろう。しかし私はそんなミシェーラが可愛らしく見えた。

 「ふふふ、そんなに緊張しないで自分の家だと思ってゆっくりしてってね」

 「あっ、ひゃい!?」

 言ってるそばから緊張してるし。私は思わずクスッと笑ってしまった。

 ---そらから私とミシェーラは私の部屋でお喋りしたりミシェーラが持ってきたボードゲームで遊んだりして時間を過ごした。ちなみにミシェーラは泊まる予定だったので着替えや歯ブラシなどのお泊まりセットが入った大きなカバンを持ってきていた。見た感じ彼女の体重より重そうだ。

 それから一緒にお風呂に入りママが作った夕飯を食べあっという間に就寝時間になっていた。

 「そのパジャマ可愛いね」

 「へへっ、今日の為にママにお願いして買ってもらったんだー♪」

 お互いパジャマに着替えていた時、私はミシェーラの水玉のパジャマを見て思わず賞賛していた。ミシェーラはそれに気分を良くしてか満面の笑顔で私に見せびらかしてきた。どうやら今日の為だけに色々買い込んでいたようなのだ。

 「イーリスもイーリスっぽくってチョーイイじゃん!」

 そしてミシェーラも私のパジャマを見て賞賛仕返してきた。私のは普段着よりちょっと薄い黒のフリル付きのパジャマだった。生地が薄いから通気性が良く汗はほとんどかかないから寝苦しく感じることがない。

 「あっ、ちょっと寝る前にトイレ行ってくる」

 「うん。場所、分かる?」

 そしてお互いのパジャマの感想を言い終えそろそろ眠ろうとした時、ミシェーラがトイレに行きたいと言い始めてきた。一応トイレの場所は教えていたが念のために聞いてみると「大丈夫、大丈夫」と笑顔で答えながらトイレへと向かって行った。

 ---しかし30分経ってもミシェーラが帰って来なかった。もしかしたら部屋が分からなくなって迷子になっているかもしれないと思い私は居ても立っても居られずミシェーラを探しに部屋を出た。

 トイレの場所が分かるならそこを辿っていけば会えるかもしれないと考えトイレの方へと歩いて行った。

 するとトイレに行く途中、ママの部屋があるのだがそこにその部屋の前で佇んでいる人影が見えた。薄暗くなってはっきりとは見えないが私はすぐにミシェーラではないかと確信して近づいて行った。

 「ミシェーラ?」

 「わっ!?」

 私が近づき声をかけると軽く飛び跳ね驚きの声をあげた。どうやら私のことには全然気づいていなかったようだ。

 「イ、イーリスかあ。ビックリさせないでよ〜」

 「ビックリさせないでって、全然帰って来なかったから様子見に来たのよ」

 ミシェーラの反応に私はそう反論し返した。私は結構心配していたのに「あっ、そうなんだ」と他人事のようなミシェーラにちょっと呆れてしまった。

 よく見ると部屋の扉は半開き状態で微かに部屋からの光が溢れていた。もしかしてママの部屋を覗いていたのだろうか?

 「何してるの?」

 「あっ、ママ…」

 そんなやりとりをしていると半開きの扉がゆっくりと開き私達の前にママが現れた。流石に部屋の前で大声で話していたのだから気になるわよね。

 「ご、ごめんなさい!おやすみの挨拶してなかったから、その…」

 ミシェーラはママと目が合うとすぐ緊張してしまうらしい。一生懸命事情を説明しようとしているが途中で言葉が詰まってしまった。

 でもなんとなく言いたいことは私にも分かった。ただおやすみを言おうとしたが緊張で中々言い出しにくかったのだろう。

 「そうだったの。わざわざありがとうミシェーラちゃん」

 しかしそんなミシェーラの気持ちを察したのかママはミシェーラの頭を優しく撫でて優しい口調で感謝の言葉を述べた。その姿は魔女というより慈愛の女神に見えてきた。

 「それじゃあおやすみなさいミシェーラちゃん」

 そしてママはおやすみの挨拶をするとミシェーラの頰に軽く口づけをした。その後「イーリスも」と言って私の頰にも口づけをしてくれた。

 「おやすみなさい」

 私達は少しの間呆然としながらもおやすみの挨拶を交わし部屋へと戻りその後は同じベットで眠りについていった。

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