俺の高校生活に平和な日常を
第4章番外編 #2「アイリスとイーリス」
 ---私は物心つく前にママ、アイリスに拾われたそうだ。ママからそう聞いている。まあママは独り身だったからすぐに納得出来たわ。
 けど私には本当のママのように思えていた。それも当然ね。産んでくれたママの顔なんて覚えてないですもの。
 それにママはいっぱい接してくれた。一緒にお喋りして一緒にご飯を食べ一緒にお風呂に入って一緒に寝る。
 毎日そんな暮らしをしていた。けれど一度も嫌だと思ったことはなかったわ。
 それにママはとっても優しかった。良い子にしていたら頭を撫でてくれたり教えてくれた魔法が出来た時はいっぱい褒めてくれた。失敗した時は励ましてくれた。軽いケガをしただけですごく心配してくれた。
 無論、その優しさを嫌だと感じたことはなかった。
 本当にママは魔女なのかと思えてくる程に素敵なママだった。絵本で見た魔女はとても悪そうな感じだったがママにはそんな感じがしなかったから。
 それから6歳の頃にはママが小学校に行かせてくれたの。ランドセルに筆記用具、学校に行く為に必要な物をわざわざ揃えてくれた。
 ママと一緒に過ごした島から一度も出たことのない当時の私はとても不安だった。友達の事とか勉強の事とかではなく初めてママと離れる環境でやっていけるのか?と。
 そんな私を見かねてかママがとある約束を持ちかけてきた。
 「いい?イーリス。一度言った事は最後までやる!これはママとの約束ね」
 「一度言った事は最後までやる?」
 「そう。イーリスは今日何を頑張りたい?ママに向かって言ってごらん」
 そう言ってママは優しい眼差しで私を見つめていた。イキナリだったから私は悩んでいた。私は今日何を頑張ればいいのかと。
 「んー、ママが居なくてもガンバル!」
 懸命に考えて出した私の答え。我ながらバカみたいな答えだわね。ママも想定外だったのかちょっと面食らってたわね。
 「なんか大雑把な気がするけど、まっいっか。じゃあ約束ね」
 「うん!」
 そう言ってママと私はゆびきりをして約束したの。
 それからはそれが日課のようになっていた。勉強を頑張る、先生の言うことを聞く、友達とケンカはしない、私はママとの約束を一度も破ったことはなかった。約束を守ればママがいっぱい褒めてくれたから。
 それにそのおかげもあってか友達も出来たし学校生活は中々楽しかった。まさに順風満帆だった。
 しかしそんな私は気づきもしなかった。ママに死が近づいてきていたということを。
 けど私には本当のママのように思えていた。それも当然ね。産んでくれたママの顔なんて覚えてないですもの。
 それにママはいっぱい接してくれた。一緒にお喋りして一緒にご飯を食べ一緒にお風呂に入って一緒に寝る。
 毎日そんな暮らしをしていた。けれど一度も嫌だと思ったことはなかったわ。
 それにママはとっても優しかった。良い子にしていたら頭を撫でてくれたり教えてくれた魔法が出来た時はいっぱい褒めてくれた。失敗した時は励ましてくれた。軽いケガをしただけですごく心配してくれた。
 無論、その優しさを嫌だと感じたことはなかった。
 本当にママは魔女なのかと思えてくる程に素敵なママだった。絵本で見た魔女はとても悪そうな感じだったがママにはそんな感じがしなかったから。
 それから6歳の頃にはママが小学校に行かせてくれたの。ランドセルに筆記用具、学校に行く為に必要な物をわざわざ揃えてくれた。
 ママと一緒に過ごした島から一度も出たことのない当時の私はとても不安だった。友達の事とか勉強の事とかではなく初めてママと離れる環境でやっていけるのか?と。
 そんな私を見かねてかママがとある約束を持ちかけてきた。
 「いい?イーリス。一度言った事は最後までやる!これはママとの約束ね」
 「一度言った事は最後までやる?」
 「そう。イーリスは今日何を頑張りたい?ママに向かって言ってごらん」
 そう言ってママは優しい眼差しで私を見つめていた。イキナリだったから私は悩んでいた。私は今日何を頑張ればいいのかと。
 「んー、ママが居なくてもガンバル!」
 懸命に考えて出した私の答え。我ながらバカみたいな答えだわね。ママも想定外だったのかちょっと面食らってたわね。
 「なんか大雑把な気がするけど、まっいっか。じゃあ約束ね」
 「うん!」
 そう言ってママと私はゆびきりをして約束したの。
 それからはそれが日課のようになっていた。勉強を頑張る、先生の言うことを聞く、友達とケンカはしない、私はママとの約束を一度も破ったことはなかった。約束を守ればママがいっぱい褒めてくれたから。
 それにそのおかげもあってか友達も出来たし学校生活は中々楽しかった。まさに順風満帆だった。
 しかしそんな私は気づきもしなかった。ママに死が近づいてきていたということを。
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