俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第3章番外編 #11「私の願いは…」

 「私昨日もの凄い悩んだの!契約はしない方がいいんじゃないの?とか他の願いを叶えて貰った方がいいんじゃないの?とか、色々考えてみたの!」

 「ほうほう、それで!?」

 「私、魔法少女に…なります!」

 私は力強くそう答えました。

 「そうかそうか!ようやく契約してくれるのか!?それは待った甲斐があったなー」

 私の返答にバードさんは嬉しそうに両翼を上げオーバーリアクションで返してくれました。イヤ、本当に嬉しかったのかもしれません。

 「それで願いの方はどうするんだ!?」

 まだ余韻に浸りながらもバードさんは私に聞いてきました。

 「うん。実は私ねお兄ちゃんの事が大好きなの!」

 「ほおほお」

 「もちろんお父さんの事も好きだけどお兄ちゃんの場合は異性として好きなの!」

 「つまり禁断の恋っていうやつか!?」

 バードさんの言葉に私は小さく頷いて返しました。

 「うん。本当はイケナイ事だって分かってる。分かってるけど…、この気持ちを失ったら私が私じゃなくなる気がするんです!」

 私はつい熱が入って胸に手を当て腹の底から声を出して熱弁していました。しかしそんな私を見てもバードさんは驚くことも笑うこともなく真っ直ぐ私を見つめ聞いてくれていました。

 「そうか。まあ人の本心ってのは中々変えられないっていうしな。でもそのままでいいのか?」

 バードさんは首を傾げながら聞いてきました。

 「ひょっとして叶えたい願いってのはそれに関係してるのか?」

 更にバードさんは何か勘付いたかのように私に質問を投げかけてきました。だけど私はその質問に答えるのを少し躊躇ためらってから答えました。

 「そうとも言えるけどそうとも言えないかな!?」

 そんな私の曖昧な答えに流石のバードさんも頭を抱えてしまいました。

 「ん〜!?ハッキリしないから全然分からんな〜!?早く教えてくれよ!?」

 バードさんはそう言って私を急かすかのように翼を羽ばたせながら何度も小ジャンプをしだしました。

 「そう…だね。気持ちが変わる前に言わなくっちゃね」

 「??」

 私の一言に首を傾げるバードさん。

 「私の願いは…」

 (アレ?おかしいな?バードさんの姿がぼんやりとしてきた)

 私はそこまで言いかけると何故だか涙が溢れでてきました。その涙は嬉しい涙なのか?それとも悲しみの涙なのか?どっちなのか?と言われると多分悲しみの涙だったと思います。

 何故悲しいのか?私の叶えたい願いは確かに叶えたかったです。でも叶えてしまうと後には戻れなくなると考えてしまうととても心が張り裂けてしまうかのように苦しい。そんな願いを私は叶えようとしている。

 後悔してしまうかもしれない。でも叶えたい!私はその事で葛藤していました。

 (でもここまできたからには…)

 私は涙で顔を濡らしながらも精一杯の笑顔で答えました。

 「私の願いは…お兄ちゃんと…ずっと、一緒に居たい…です!!」

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