俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第3章番外編 #6「空白の1年…ぐらい」

 「ハア〜〜、助かった〜〜」

 私は子猫ちゃんを持ち上げ何とかバードさんを助けてあげました。ボロボロのバードさんは安堵の息をもらしていました。

 「大丈夫?」

 私は心配になって声をかけました。するとようやく私の方を向いてくれたバードさん。

 「イヤ〜助かった助かった。ありがとうな」

 「いえいえ」

 「出来ればそいつをどっかに行かしてくれると助かるんだが…」

 バードさんはそう言うと指を指すかのように翼を子猫ちゃんに向けて指した。

 「あ、ゴメンなさい」

 私はバードさんの言われた通り子猫ちゃんをバードさんと少し距離を離した場所に降ろしてあげました。

 「ゴメンねー、子猫ちゃん。バイバイ」

 「ミー、ミー」

 私は少し寂しい気持ちになりましたが子猫ちゃんはそんなことなど気にすることなくテクテクと自分の散歩道に戻って行きました。

 「全く!追い討ちまでかけてきやがるとは!」

 「大丈夫?」

 私はバードさんに同じ質問を投げかけました。

 「ああ、何とかな」

 バードさんはそう言うとひと息つくとまた喋り始めました。

 「それにしても1年ぐらいかな?アンタと会うのも」

 「覚えててくれたんだ!?」

 私は覚えてくれてたことが嬉しかったです。それが顔に出ていたのかバードさんはニヤリと笑みを浮かべながら胸を張ってきました。

 「当たり前だろ!将来の有望な人材をこの俺が忘れる訳ないだろー」

 「でもあれから1年くらい会えなかったよね」

 「ゔっ!」

 私がそう言うと痛いところを突かれたかのように胸を引っ込めだすバードさん。

 「それになんでそんなにボロボロになってるの?子猫ちゃんに襲われる前からボロボロだったよねー?」

 「ゔっ!!それは…」

 段々弱気になってくるバードさん。聞いちゃダメだったのかなあ?

 「…れた」

 「え?」

 するとバードさんは何かボソリと呟いたようで私は聞こえなかったので聞き返しました。

 「カラスの連中にやられたんだよ!俺1羽に対してあっちは5羽だぜ!あいつらー!!絶対許さん!」

 「あははは…」

 私はバードさんの話を聞いて苦笑いしか出来ませんでした。可哀想に。

 「あと1年ぐらい会えなかったのはあの時アンタのことを何も聞いてなかったからどこに住んでるかも分からず手当たり次第探してたけど結局、見つけられなかったからだよ」

 「ああ、そういえば…」

 よくよく考えれば私はバードさんに住んでる場所どころか名前すら教えてなかったんです。

 「じゃあ改めて自己紹介しないとね…」

 私はバードさんに名前と住んでる場所をきちんと教えてあげました。

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