俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第3章番外編 #4「佐藤家、最大の悲劇」

 ---バードさんとの出会いから1年くらいが経ちました。バードさんに契約の話を持ちだされた時、最初は契約するつもりで了承しかけようとしていました。

 「うう…」

 その時ちょうど気絶していたお兄ちゃんの目が覚めそうでした。するとバードさんは翼を羽ばたかせどこかに向かおうとしていました。

 「そろそろ目覚めそうだな。そんじゃそろそろおいとまさせてもらおうかな」

 「あ、ちょっと待って!」

 私はバードさんを引き止めようとしましたがバードさんは飛びながら私の顔を見てこう言いました。

 「自分から話持ちかけといて悪いけど今は契約すると色々とマズい事になるからまた今度会った時に気が変わってなかったら返事聞かせてくれ。じゃあな!」

 そう言ってバードさんは飛び去って行った。

 「ん〜…ん?」

 バードさんが飛び去ると同時にお兄ちゃんが目を覚ましました。結局、その時には返事を返せずに終わってしまいました。

 それからバードさんとは一度も会う事なく1年が過ぎていきました。私が11でお兄ちゃんは12歳を迎えた時でした。お母さんが半年前過労で倒れてしまい病院生活を余儀なくされました。その半年後、追い打ちをかけるかのようにがんが発症し帰らぬ人となってしまいました。

 私達家族はお母さんの最後を見届けた後、悲しみの雰囲気に包まれました。私はお母さんのところに身を寄せ大泣きしました。お兄ちゃんもベットの隣にある椅子に座ったまま顔を下に向けながら大粒の涙を流していました。

 お父さんもお仕事で外国に行っていましたがお母さんのことを聞いてわざわざ大事なお仕事をキャンセルしてまで病院に駆けつけてくれました。

 いつも外国に行っているお父さんですが家に帰ってきた時はニコニコしながら私とよく遊んでくれたりしてくれました。ただお兄ちゃんはお父さんのことを嫌悪していましたが…

 そんなお父さんもその時は大泣きとはいかずも目に涙が浮かび上がっていました。多分、子供の前で涙は見せまいとして必死に堪えていたけど、我慢出来ずに涙が出てきたんだと思います。

 それから数日間私はお母さんのことで悲しみにくれていました。お兄ちゃんもその日から変わっていったと思います。お父さんはお母さんが亡くなってからは暫く私達の面倒を見る為、日本に残ってくることになりました。

 しかしお父さんとお兄ちゃんの関係だけは変わらずかなり距離を空けていました。どちらかというとお兄ちゃんが一方的に距離を置いていたと思います。

 そんな複雑な家族関係になっていた時、バードさんとの1年ぶりで2度目の出会いを迎えました。

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