俺の高校生活に平和な日常を
第3章 #21「梓VSイーリス」
 「何すんだこのや…グェー!」
 俺は更に強く首を締めた。もう首を締めてるというより体を握り潰す感じになっていた。
 「お、お兄ちゃん!?」
 すると梓が必死に止めに入ってきた。だがそれでも俺は手を緩めなかった。
 「お前がどこで誰と契約しようが勝手だけどよー、よりにも寄って俺の妹に手ぇー出しやがってー!」
 「知るかボケー!いいから手ぇー離せ…グヒィー!」
 「お兄ちゃん、ストップ!ストップー!バードさんが死んじゃうー」
 やがて梓が涙目になりそうだったので俺は仕方なく手を離した。するとバードさんはそのまま地面に落ちていった。
 「ハア、ハア、マジで死ぬかと思ったわー」
 バードさんは苦しそうな顔を浮かべながら翼で首をさすった。
 「バードさん、大丈夫!?」
 そんなバードさんに梓は心配そうに声をかける。
 「ハア、コイツトンデモねー野郎だなー!本当にお前の兄貴かよ!?」
 「フン!」
 俺はキレるバードさんを鼻で小馬鹿にしてやった。しかしそんな馬鹿げた事をしていた時だった。
 「ん!!」
 「!!この魔力…」
 「ん?」
 梓とバードさんは何かに気がついたようだが俺には何が起きているのかさっぱりだった。ただ何となくこの空気は嫌な予感がした。
 「まったく手間かけさせてくれたわね」
 「!!」
 すると俺達の前にあの空間が出てきた。その空間を見ただけで背中がゾクっとした。そして黒紫色の空間からイーリスちゃんが姿を現した。
 「お兄ちゃん、私の後ろに隠れてて」
 「お、おう」
 俺は梓の言う通りに梓の後ろへと移動した。何と情け無い兄貴だろうか。妹の友達に殺されかけてるうえ妹に助けられているのだから。
 「よし梓、今度こそ奴の息の根止めるぞ!」
 「もー、人聞きの悪いこと言わないでよー」
 梓はそんな事を言いながら魔法の杖を構えた。
 「梓、悪い事は言わないからそこを退きなさい!」
 完全に彼女の狙いは俺に向けられていた。何故そこまで俺を執拗に狙ってくるんだろうか?
 「イーリスちゃん!お兄ちゃんのことは許してあげて!お兄ちゃんなら絶対に秘密にしてくれるから!」
 「ダメよ!そんな奴、信用ならないわ!」
 話から察するにどうやら俺が彼女が魔女であることをどっかで喋るんじゃないか?と思っているらしい。
 「イーリスちゃん!絶対言わねーから許して…」
 「アンタは黙りなさい!」
 「…はい」
 俺には弁解の余地も無いのか。最早聞く耳を持ってくれなさそうだな。
 「梓、アンタもアンタよ!自分の正体をバレてしまったのに何でアイツを庇うのよ?」
 「そんなの当たり前だよ!私のお兄ちゃんだもの!それに私お兄ちゃんのこと…」
 梓は最後まで言いきらず急に黙り込んだ。それを見てイーリスちゃんは溜め息をこぼした。
 「…そう。なら覚悟しておきなさい!」
 イーリスちゃんはそう言うと戦闘態勢に入っていた。
 「梓、来るぞ!戦闘態勢に入れ!」
 バードさんはそれを見て梓に指示を出した。
 「戦闘開始!」
 俺は更に強く首を締めた。もう首を締めてるというより体を握り潰す感じになっていた。
 「お、お兄ちゃん!?」
 すると梓が必死に止めに入ってきた。だがそれでも俺は手を緩めなかった。
 「お前がどこで誰と契約しようが勝手だけどよー、よりにも寄って俺の妹に手ぇー出しやがってー!」
 「知るかボケー!いいから手ぇー離せ…グヒィー!」
 「お兄ちゃん、ストップ!ストップー!バードさんが死んじゃうー」
 やがて梓が涙目になりそうだったので俺は仕方なく手を離した。するとバードさんはそのまま地面に落ちていった。
 「ハア、ハア、マジで死ぬかと思ったわー」
 バードさんは苦しそうな顔を浮かべながら翼で首をさすった。
 「バードさん、大丈夫!?」
 そんなバードさんに梓は心配そうに声をかける。
 「ハア、コイツトンデモねー野郎だなー!本当にお前の兄貴かよ!?」
 「フン!」
 俺はキレるバードさんを鼻で小馬鹿にしてやった。しかしそんな馬鹿げた事をしていた時だった。
 「ん!!」
 「!!この魔力…」
 「ん?」
 梓とバードさんは何かに気がついたようだが俺には何が起きているのかさっぱりだった。ただ何となくこの空気は嫌な予感がした。
 「まったく手間かけさせてくれたわね」
 「!!」
 すると俺達の前にあの空間が出てきた。その空間を見ただけで背中がゾクっとした。そして黒紫色の空間からイーリスちゃんが姿を現した。
 「お兄ちゃん、私の後ろに隠れてて」
 「お、おう」
 俺は梓の言う通りに梓の後ろへと移動した。何と情け無い兄貴だろうか。妹の友達に殺されかけてるうえ妹に助けられているのだから。
 「よし梓、今度こそ奴の息の根止めるぞ!」
 「もー、人聞きの悪いこと言わないでよー」
 梓はそんな事を言いながら魔法の杖を構えた。
 「梓、悪い事は言わないからそこを退きなさい!」
 完全に彼女の狙いは俺に向けられていた。何故そこまで俺を執拗に狙ってくるんだろうか?
 「イーリスちゃん!お兄ちゃんのことは許してあげて!お兄ちゃんなら絶対に秘密にしてくれるから!」
 「ダメよ!そんな奴、信用ならないわ!」
 話から察するにどうやら俺が彼女が魔女であることをどっかで喋るんじゃないか?と思っているらしい。
 「イーリスちゃん!絶対言わねーから許して…」
 「アンタは黙りなさい!」
 「…はい」
 俺には弁解の余地も無いのか。最早聞く耳を持ってくれなさそうだな。
 「梓、アンタもアンタよ!自分の正体をバレてしまったのに何でアイツを庇うのよ?」
 「そんなの当たり前だよ!私のお兄ちゃんだもの!それに私お兄ちゃんのこと…」
 梓は最後まで言いきらず急に黙り込んだ。それを見てイーリスちゃんは溜め息をこぼした。
 「…そう。なら覚悟しておきなさい!」
 イーリスちゃんはそう言うと戦闘態勢に入っていた。
 「梓、来るぞ!戦闘態勢に入れ!」
 バードさんはそれを見て梓に指示を出した。
 「戦闘開始!」
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