俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第1章 #25「明日から」

 「てめぇら、いい加減にしろよ!!」

 怒りモードに入った奥田。だが有紗はふらふらになりながらも銃を奥田に向けた。

 「そんなふらふらして当たると思ってんのか?」

 ---ズガンッ!!

 奥田が話ていると有紗はすかさず銃を撃った。しかし銃声がなったものの完全に外れていた。

 しかし有紗の顔には笑みを浮かべていた。

 「…てめぇ、何笑って…」

 すると後ろから何か大きな音がした。

 「っ!!」

 奥田の後ろにあった大きな柱が奥田に向かって崩れてきた。

 ---ドオオオオオーーーーーン

 崩れた柱が大きな音と煙を立てて落ちていった。

 「く、クソがっ…」

 奥田はそう言うと気を失った。

 「ハア、ハア…」

 有紗の体はもうボロボロで立っているのが精一杯だった。

 「やっ…た…のか…?」

 俺は痛みを抑えながら有紗の所へ歩み寄って行った。

 「ええ、流石にもう動けないでしょう。それにしてもコレでも生きてる奥田コイツの体は想像以上に頑丈ね」

 (頑丈っていうレベルなのか?)

 俺はそんなことを思ったが今はそれを言うのもシンドイ。

 「…取り敢えず、後は警察に任せるべきね。それから冴木にも連絡してアメリカに送り帰せる様に頼んで貰うわ。そうすればコイツもお縄で少なくても暫くムショに行く事になるでしょうね!」

 ---そして俺達は警察に連絡し不審者がいるとか何とか適当な事を言って連れて行って貰った。冴木さんの方にも連絡し何とか交渉してみるそうだ。コレで奥田が捕まるのは時間の問題だろう。

 因みに俺達は警察に連絡した後、すぐにその場を離れて行った。この状態で警察と出くわすと色々と面倒な事になりそうだったからだ。

 お互い肩を貸しながら歩いていた。

 「大丈夫か、有紗?」

 「ええ、さっきよりはマシになったわ。ふふ、それよりアンタこそ大丈夫?」

 「こんなに痛い思いしたのは生まれて初めてだよ!」

 そんな会話を交わしながら俺の家に向かって行った。その間のやり取りはお互い笑顔になっていった。

 「…ありがとね、和彦…」

 すると急に名前を呼ばれて俺はドキッとしてしまった。初めて名前で呼ばれたかもしれない。

 有紗の顔を見ると頰を赤らめていた。

 「コレで明日から普通の高校生活を送っていけるな」

 流石に気恥ずかしかったので話を切り替えた。

 「ええ、そうね」

 すると1つ気になる事を思い出した。

 「そう言えば、知り合い探しもまだ会ったんだっけ?」

 「ええ、手掛かりも無いし…あっ!」

 何か思い出したかの様に有紗は俺に聞いてきた。

 「そう言えば、和彦に聞きたい事があるんだけど、佐藤さとう 達彦たつひこって親戚か何か思い当たる所とか無い?」

 (佐藤達彦?ああ…)

 「それ俺の親父の名前だ!」

 「えっ?」

 プッ、ハハハハハ!

 俺達は何かが込み上げてきたかのように笑い出した。そりゃあそうだ。あれだけ探し求めていたものがすぐ近くにあったのだから。

 「じゃあ、今日から泊まり込む事になったからよろしくね」

 「気がはえ〜な」

 そんなこんなで新しい同居人、夏目有紗というちょっと変わった女の子との共に高校生活のスタートを切ったのだった。

 
 

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