転生先は現人神の女神様

リアフィス

28 作戦前日と月神の覚醒

さて、作戦開始前日だ。
侍女達に服を着せられ、朝ご飯を食べる。

「主様、できましたよ」

ベアテの人の方が緑色の物を差し出してくる。

「どれどれ……」

それなりの大きさの緑色の丸い物を受け取る。
それは『聖魔布』の為、肌触りが非常に良い。そして、持った指が軽く沈む。
その正体は……。


メロンのぬいぐるみ レジェンド
    ベアテの作品。
    主に頼まれて作った物。
    ただのぬいぐるみだが、素材がただのぬいぐるみではない。


って、レジェンドかよ。
伝説級のぬいぐるみがここに誕生した。
何を言っているか分からないかもしれないが、私にもよく分からない。
まあ、『聖魔布』がレジェンドだからそのせいだろう。

早速座って膝の上に乗せ……抱きしめ顔を埋める。
適度な反発に、滑らかしっとりな肌触り。ふふふ、これは……良いものだー。

「気に入っていただけたようで」
「ええ、満足よ。じゃあ、ギルド行ってくるわ」

もう少しもふもふしていたいが、仕方あるまい。



「……抱えて行くのですか……カリスマ性が一瞬で無くなりましたね……」
「可愛らしくていいと思います!」
「……近寄りがたさが少しは減るのでは?」
「それが良いことばかりではないのですが……あの方を心配するだけ無駄ですね。さっさと貴方達をあの方と一緒に歩けるようにしましょう」

侍女組は、今日もみっちり指導。



持ち歩くには少しでかすぎるだろうか。持ち運び用を作ってもら……いらないか。
仕舞うとする……。

どんっ!

「おっ?」
「あうっ」

横から子供がぶつかって来たのか。
メロンのぬいぐるみが手元を離れ、水路の方にころころ……。
ちゃぽん……どんぶらこどんぶらこ……。

「……シルヴェストル。上で遊んでないで持ってきて。それ、私のお気に入り」

ぷかぷか浮いてるメロンのぬいぐるみの上で、実体化して遊んでやがる。
わざわざちび化して遊んでやがる……。ヴルカンが参戦した。ありゃしばらく帰ってこんな。
さて……。

「別に取って食ったりしないから立ちなさい。……貴女怪我はしてない?」
「は、はい……」

私よりちょっと小さいぐらいの娘のほっぺたを両手で摘み、むにむにむに。

「あうあうあう」
「これで許してあげるわ」

この世界は貴族にでもぶつかったら、首が飛ぶ可能性は普通にある。
多少なりとも痛みを与えておけば注意はするだろう。

この国はそのような貴族は少ないようだが。
問題は、この国が色々な所から人が集まる観光地でもあることだ。
貴族はもちろん、他国の王族まで来ることがある。気をつけるに越したことはないだろう。
その為、この国は話をややこしくしないためにも、身分に見合った格好をする事を推奨されている。
ってブリュンヒルデが言ってた。私の容姿と今のドレスなら、少なくとも上位貴族、大体王族と思われるだろうと。従者を連れていないのがちょっと不自然だが、まだ2人が出せる状態じゃないと。

「メッロンーメッロンー。……はい」
「……あら、乾かしてくれたの?」
「濡れてなかったよ?」
「へー、やるわね『聖魔布』」

どんぶらこされても濡れてなかった、メロンのぬいぐるみを"ストレージ"に仕舞い、移動する。
いつも通り橋は渡らず、水路を飛び越える。それなりに混むんだ、橋は。

スタスタと歩いていると、前が騒がしい……。何か男が1人、治安部隊の騎士3人に追われてるな。
男が盗賊になってるな。少し過去を…………ああ、強盗か。
男が短剣を持ってこっちに走ってくる。

「くそっ! 邪魔だ! どけっ!」

対応なんかもう決まってるよなぁ?

「貴様がどけ」

左手で虫を払うように動かすと同時に、《風魔法》の初級"エアハンマー"で男を横に吹っ飛ばす。

「がっ!? ぐえっ……」

"エアハンマー"でぶん殴られ吹っ飛び、家の壁にぶつかって沈黙する。

「見た目で判断するとは愚かな」

横目で飛んでく男を見送りながらも歩き続ける。
騎士達は吹っ飛んでった男の方に直行し確保。

「師匠! ご協力感謝です!」

師匠呼びで安定したな? こいつら……。まあ、いいか。
特に振り返らず、左手ふりふりしてギルドに向かう。
男は背中で語る……ああ、今少女だったな。
ま、んなことはどうでもいいんだ、ギルドだギルド。


「あ、ルナフェリア様。明日の集合場所などはご存知ですか?」
「いいえ、その辺りを聞きに来たの」
「ではご説明しますね」

集合場所や集合時間、作戦をテアさんに教えてもらう。
朝早くに東門から少し進んだ所。
低ランクは新人騎士達と森を囲む。残りは2PTでペアとなり、奥へと進んでいく。
治療、補給部隊は包囲網の少し後ろの臨時拠点にて待機。
私はPTを組まずに、好きなところでサポート。

「と、そんなところですね。指揮官はうちのギルマスになります」
「騎士達も?」
「総隊長様は作戦中を狙われないように、王都に残ります。その為、うちのギルドマスターが臨時拠点で指揮を取ります」

ふむ、なるほど。にしても、完全に殲滅戦だな。まあ、それも仕方なかろう。
アンデッドがいる時点で、発生させる何かがいるか、死の大地が存在するかのどちらかだ。
そして、精霊達が何も感じないので、前者の確率が非常に高い。
ここまで早く作戦が進んだのも、冒険者からの報告だけでなく、このせいもあった。

死の大地が存在せずアンデッドがいるので、発生させる何かがいるんだろう。
むしろ何でここまで放っておいたのか、と言う話なんだがな。
死の大地が発生源だったらどうするつもりだったのか。逆に前者で良かったな。
発生させる何かを倒せばそれで終わりだ。後は残ったアンデッドを片付けて終了。

さて、聞く事聞いたし撤退するかね。
ああ、そうだ。伝えておいた方がいいだろうな。

「テアさん、ギルマスに伝言しといて? 《回復魔法》持ちの侍女見習い2人を、護衛としてベアテを付けて臨時拠点に置いてくって」
「分かりました」

よし、帰ろう。
お昼は……そうだな、ハンバーガーにしようか。


「お帰りなさいませ!」
「ただいま。お昼にするわよ」
「はい!」

エブリンは今日も元気。ジェシカは今日も静か。
ブリュンヒルデは……2人のチェック中か。

買ってきたパンに野菜と焼いた肉を挟んで、むしゃぁ。
ささっとお昼を済ませ、そのままティータイム。さっき聞いた明日の予定を伝えておくのも忘れない。
メロンのぬいぐるみを抱きながらのんびり過ごす……つもりだったのだが……。



ルナフェリアはメロンのぬいぐるみにムニッとほっぺを押し付け、動かない。
ルナフェリアの空いてるほっぺをツンツンするシルヴェストルだが、反応が無く、首を傾げている。
更にヴルカンが頭の上に乗っても反応がない。2人して首を傾げる。

「リュミエールー」
「……なんです? シルヴェストル」
「ルナ様、応答なし」
「え?」

キョトンとした後、呼びかけても、揺すってみても反応がない。

「契約の繋がりは……問題ない。……突然ですか?」
「頭をカクンッ、カクンッてさせて、このまま動かなくなっちゃった」
「…………寝た? でも、ルナ様は睡眠が必要無いはず……」

リュミエールが契約精霊を全員集めるが……分からず。
とりあえずブリュンヒルデ達を呼び、運んでもらう。侍女3人も当然分からず。
傍から見たら完全にただの死体……人形である。

そのまま夜になったが、起きる気配はない。
とりあえず侍女達でご飯を作り、食べてしまう。その間も起きる気配は無かった。
いつもの寝る時間になった時、交代で1人付くようにしようとしたが、リュミエールに寝るよう言われ、侍女3人は就寝。契約精霊だけじゃなく、大量の精霊達が部屋に集まり、ルナフェリアを見ている。

日付も変わり、少したった夜中、ふと契約精霊達が違和感を感じる。
最初に気づいたのはウンディーネだった。

「……何か、妙な感じがしませんか?」
「妙?」
「ええ、なんと言えば良いんでしょう……」
「何も変わってないよー?」

ヴルカンがルナフェリアの顔辺りをフワフワしながら見ている。

「ルナ様じゃないわ。自分に集中してみて」
「んんー?」
「……ああ、確かに感じますね。何でしょう、この感じは」
「んー?」

ヴルカンとシルヴェストルが唸っているが、リュミエールが気づき、グノームとオスクリタが違和感の答えを出す。

「この感じって……契約直後の?」
「……うん、力が流れてくる感じ」

契約をすると魔力回路が繋がり、魔力の譲渡ができるようになる。
それ以外にも念話や、契約精霊なら《精霊魔法》を使用する際にも使われる。
ルナフェリアからのお願いで力を使用する際、足りない分はこの回路から魔力を貰っている。
その回路から、魔力が流れてきているようだ。

「……なんで?」
「……さあ?」

ヴルカンとシルヴェストルが首を傾げている間に、グノーム、オスクリタ、リュミエールが考える。

「我々が吸ってしまっている可能性」
「……契約数が多すぎた?」
「送ることはできても、一方的に吸うことはできないはずです」
「契約したことある子を見つけてきました」

そんな中、ウンディーネが過去に契約したことがある妖精数人を探してきた。
その子達の話によると、『寝ている間に魔力操作が疎かになり、乱れて流れてくる事はあったけど、ルナフェリア様だと考えにくい』ということだった。

「そう言えば、寝てる時に溢れたのが流れてくることはあったかな……? 乱れて流れるんじゃなくて、凝縮しきれず溢れる感じ。その子は確か魔力が濃かったような……」
「ルナ様、魔力濃いってレベルじゃないよね」
「うん、そもそも魔力? って感じ」
「マナに近いのでしょうね」
「……待って、少しずつ流れてくるのが増えてる」
「質が変わってますか……?」
「危険と言うわけではないのね?」
「大丈夫だと思う。完全に決壊してると魔力枯渇で危ないだろうけど、ルナフェリア様にその心配は無さそう」

過去に契約したことがある妖精達の情報で、とりあえず危険は無いということが分かり、安堵する精霊達。だが、肝心の眠っている理由が不明のまま。

その時、ルナフェリアの体に変化が現れる。

「うわ、うわ」
「何か光ってる!」

薄っすらと青白く輝き始めた。

「流れてくる魔力が……」
「……一気に増えた」
「大丈夫なのでしょうか……」

更に輝きが増した時……。

「……あれ?」
「魔力が流れてこない」
「止まりましたね」

その後、光が収まった。
心なしか肌がツヤツヤしているような気がする。

「ルナ様の気配が変わりましたね……?」
「……うん、はっきりと分かる。月神様」
「これってもしかして、最適化ですか?」
「それっぽいけど、ルナ様と契約して、ルナ様に最適化が起きるって……」
「……ルナ様の方が下という事……。そうなると……」
「そう言えば、創造神様に連れてこられたって言ってたね」
「創造神様との契約ですか? 今?」
「名前は貰ったって言ってたけど、最適化とは何か違う気がするよ?」

精霊達が首を傾げているその時……。当の本人が起きた。

「ん、んー……?」
「起きたー!」x精霊ズ

一斉に群がる精霊達に加え、ヴルカンとシルヴェストルも混じって行った。
2人以外の契約精霊はそれを見て苦笑している。

「ヴルカン、顔はやめなさいと言ってるでしょう」
「あーっ!」

顔にべったり張り付いて頬ずりしていたが、鷲掴みされて剥がされた。

「リュミエール、お昼を食べてから記憶が無いのだ……」

ベタンッ。

「……シルヴェストル……」
「ふっふ……あーっ!」

今度はシルヴェストルが顔に張り付いたが、当然剥がされる。
2人共それぞれの手で鷲掴みにされているが、当の本人達は楽しそうである。
その間に、リュミエールが今の状況を説明した。

「ふーむ。体調は凄ぶる良いのだけれど、考えても無駄ね。創造神様に聞いてみるわ」
「分かりました」



『創造神様、今大丈夫ですか?』
『……はーい、大丈夫よ。どうしたの?』
『何か、昨日の昼から今まで寝てたようなのですが』
『……え? 寝てた? もう?』
『精霊達が言うにはそうらしいですね。起きてから凄ぶる体調が良い気がします』
『貴女まだ半年よね……早すぎるわ……。月の女神っていうと……貴女そっちの世界行ってから、魔法の使用頻度ってどのぐらい?』
『魔法の使用頻度はほぼ毎日ですが……。精霊達と遊んだり、なんか作ったり。後は毎晩《月の魔眼》で世界を眺めてますね』
『なるほど、納得。とりあえず説明しましょうか。まず、寝てたのは最適化に近いわ。ほら、魂を少し弄ると言ったじゃない? その際、人間の魂から女神の魂へとお引っ越しする必要があるわけ』
『……うん』
『それで、寝る前の貴女は、人間の魂と……女神の器とでも言おうかしら? それがマーブル状だった。女神としての力を使うことによって、どんどん混ざって行き、2つが混ざり合い定着した。それが、起きた後の貴女』
『ふむふむ』
『まあ、何が言いたいかと言うと、これで貴女も私達の仲間入り。立派な神様。今まで操り人形的な状態だった貴女の体も、思い通りに動くはずよ』
『人間と比べると偉い違いだったので、特に不満なかったんですが?』
『今までの倍ぐらいにはなると思うから、先に試しておきなさいな。……定着に数年はかかると思ってたのだけど……月神は魔法関係全般とは言え、早すぎね……』
『魔法が楽しかったもんで……』
『まあ、これは早いに越したことはないから良いのだけれど。聞きたいことはそれだけかしら?』
『あー、気になることがもう1つあって。この世界って物理法則ありますよね?』
『あー……それはね……』

この世界は法則として、世界法則、物理法則、魔法法則、その他色々が存在する。
これら法則はツリー状(ピラミッド型でも可)になっており、1番上が世界法則。
その下に物理法則と魔法法則が横並びになっており、更に下にと続いていく。

『魔法は物理法則ではなく、魔法法則が適応されれると……』
『そうなるわね』
『魔法の氷とか土が、明らかに物理法則を無視した動きをしてた理由が分かった……』
『そもそも魔法は物理法則の方じゃないからね。ちなみに、スキルなどは世界法則に入るわ』

世界法則。
これは、世界が『そうあれ』となっている物。

『分かりやすい具体的な例としては、ステータスリングや解体ナイフよ』
『ああー、あれ《月の魔導》でも解析不可だったんですよね。干渉はできるんですが……』
『そもそも『そうあれ』となっている物だから、原理もクソもないわね。考えるだけ無駄よ無駄。『そういう物』なのだから』
『なんということでしょう……』
『貴女ならやろうとすれば物理法則に則った魔法が撃てるんじゃない?』
『試してみよう。実用性はともかく』
『ちなみに、基本的には全ての法則に干渉することは不可能よ。私が管理者権限、つまりアドミニストレータだとしたら、ルナは読み取り専用ね。他の者達はそもそも場所が違うから、チートでも無理』
『ふむ、ふむ? 創造神様?』
『どうしたの?』
『スキルに《魔法耐性》や《魔法無効》系ありますよね?』
『ええ、あるわね。精霊達が貴女からしたら身近かしら? 後は一部の魔物が持ってるわね』
『これ系って魔法法則に則った物を軽減、無効にするってことですよね? 物理法則に則った魔法ならバッチリ効いちゃうんじゃ……』
『…………鋭いわね。そうよ、バッチリ効くわね。流石と言うか何と言うか……』
『スキル系も『そうあれ』とされていて、物理法則の他に魔法法則とかもこの世界はあると……ふーむ』
『他には何かあるかしら?』
『他は特には…………あっ! うちのハリネズミどうなりました?』
『あの子なら息子の方に引き取られて行ったわよ』
『やっぱあっち行ったか。ありがとうございました』
『はいはーい。じゃあねー』

「まあ、元気……とは言い難いのだけれどね……。…………手を打ちますかね」



創造神様との念話を終えて、精霊達に定着の部分だけ説明する。法則とかは完全に趣味だったし。

「さて、体の確認と行こうかね。……む? ブリュンヒルデか」

定着が済み、色々と身体能力が上がっているようだが、特に影響がでかいのは感覚系だろうか。
創造神様が操り人形的な、と例えていた訳だが、なるほど確かに。この感覚が普通だと言うなら、今までの半年は制限がかかりまくっていたようだ。女神様しゅごい。
それはともかく。

「ブリュンヒルデです」
「入っていいわよ」
「ルナフェリア様、おはようございます」
「ええ、おはよう。心配かけたようね」
「もう大丈夫なのですか?」
「大丈夫よ。むしろ調子がいいぐらい」

ブリュンヒルデに着替えさせられながら、説明をする。

「ということで、軽く確認するわ」
「分かりました」

着替え終わったら精霊達と池の方へと移動して、早速試してみる。
創造神様が大体倍ぐらい言ってたから、それぐらいを想定して……。

「"アクアボール"」

てのひらに水の球が生まれる。
この水球に《高精細鑑定》と《月の魔導》を組み合わせて解析をする。
挙動的には《月の魔導》の結果を《高精細鑑定》のインターフェイスを使って表示させる。
《月の魔導》のみだと本来感覚的なものだが、こうすることで数値として見れる。
普段は単体でいいが、こういう検証時には重宝する。

水球の上にポップアップがヒョコッと出てくる……のはいいのだが……。
今の違和感はなんだ? 魔法使ったときか?
うーむ……今までと使用感覚が違うな……。しかも、確かに威力が上がっていたが、多少だった。
倍になるなんてことは無かった。しかし、どうも腑に落ちない。
明らかに身体能力、更に魔力量、魔力濃度まで激変していてこの変化はおかしい。

とりあえず、今一度自分の体の確認をしておこうか。
顔は……変化なし。髪も特に変わらず。瞳の輝きが増した? まあ、その程度の変化だな。
体も特に変化は無いな? 後はー……翼か。こちらも……変化な……うん? 華麗に二度見してしまった。思ったより変わってるな。サイズも少し大きくなり、透明感が出ている。
今までは実物の翼って感じだったのが、実物とエネルギー体の半々になった感じか。
精霊達に近くなった感じかね。翼がやたら豪華に見える。翼が1番の変化。
後は……神力の量が激増しているようだ。ブリュンヒルデの動きが少し硬く感じたのはこのせいか。
当然引っ込める。神力の操作もだいぶしやすくなった。

さて、魔法使用時に感じる違和感をなんとかしよう。フルパフォーマンスを発揮できないのはこれだろう。今までのやり方はとりあえず置いといて……。

数分間の試行錯誤の末、フルパフォーマンスを発揮する方法を発見。
約3倍近く跳ね上がる結果に。せっかくなので、作戦開始まで様々な事を最適化する。
今までの約半年間使っていた方法ではなく、今の状態に合わせていく。
索敵系の調整などもしてしまう。
生物は少なからず魔力を持っている。《月の魔導》で魔力を探せば、『何か』がいると言うのはすぐに分かる。処理能力も格段に上がったので、それに合わせ調整をしておく。
魔力は人それぞれなので、侍女3人とベアテの魔力パターンは覚えている。他は気にしていない。
精霊達はちょいと特殊。


うん、調子が非常に良い。作戦開始前になったのは好都合だな。
準備はよし。後は待つだけ。

不死者の森殲滅作戦、もうすぐ開始。

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