2度目の人生を、楽しく生きる

皐月 遊

106話 「剣魔学園へ」

ルナの背中に乗って森の中を物凄いスピードで移動する。
動物は森の中の移動が早い、しかも嗅覚にも長けているから、ルナとソルにとって何かを探すのはお手の物だ。

森の中を数十分移動すると、突然ルナとソルが止まり、姿勢を低くする。
俺はルナから降り、姿勢を低くして前を見る。

すると、そこにはツノが三本ある巨大なイノシシ…デルタ・ボアが様々な野菜を食べていた。
間違いない、あいつが畑荒しだ。

「ソル、ルナ。 手は出すなよ? あいつは俺が懲らしめるからな」

ソルとルナをその場に残し、デルタ・ボアの前に出る。
デルタ・ボアは俺を見ると、物凄いスピードで突進してきた。

俺は左に避けてデルタ・ボアの脇腹を蹴って距離を取る。

「さすがA級の魔獣。 気性が荒いなぁ」

デルタ・ボアがまた突進してくるが、今度はジャンプしてデルタ・ボアの背中に飛び乗る。
デルタ・ボアは暴れまわるが、ツノを左手で掴んで耐える。

「龍神武術・蒼連撃そうれんげき

右手を青く光らせ、デルタ・ボアの背中を数回殴る。 デルタ・ボアはうめき声をあげ、バランスを崩す。

俺はデルタ・ボアの背中を蹴って空中に飛び上がり、背中から青龍刀を抜き、剣に炎を纏わせる。

「ドーラ村の食料を奪ったんだ。 かわりにお前を俺達の食料にしてやるよ。 ーー炎突えんとつッ!!」

デルタ・ボアの背中に真っ直ぐ剣を突き刺す。
デルタ・ボアは地面に倒れて暴れまわるが、数分すると動かなくなった。

俺はゆっくりデルタ・ボアから離れ、青龍刀を背中に差し、右手にグラビを具現化させる。

「グラビ、無重力ゼロ・グラビティだ。 デルタ・ボアを浮かせてくれ」

《はーい。 お安い御用だよー》

グラビが紫色に光り、デルタ・ボアがゆっくり宙に浮く。

それからはデルタ・ボアを浮かせながら来た道を戻り、ドーラ村へ戻った。
ドーラ村の畑に行くと、アレスと数人の村人が畑を直していた。

「アレスさーん。 デルタ・ボアを倒して来ました。 これでもう畑が荒らされる心配はないですよ」

アレスにそう言い、デルタ・ボアを地面に降ろすと、アレスは目を大きく開く。

「ル、ルージュ君…君、どれだけ強くなったんだい…これはディノスの反応が楽しみだなぁ…」

そう言ってアレスは苦笑いする。 

「このイノシシは村の皆さんで召し上がって下さい。 俺は疲れたので家に帰りますね!」

アレスに一礼してからソルとルナを首飾りに戻して家に戻った。
家に入ると、真っ先にフローラが走って来た。

「ルージュ! 怪我は!? 大丈夫だった!?」

フローラは俺の身体をペタペタ触る。 …こんなに心配されるのか俺は…ちょっとショックだ。

「デルタ・ボアはちゃんと倒したよ。 もう畑荒しは出ないよ」

「1人で!?」

「うん。 A級の魔獣なんて沢山倒したからね」

最初にA級の魔獣と戦った時は聖龍連合の3人は死にかけたが、必死に修行して倒したのは良い思い出だ。

…まぁ、あの時はめちゃくちゃ怖かったけどな。 剣は弾かれるし…

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あれから、夕食を食べて風呂に入り、後は寝るだけになったが、フローラとカノンが俺の部屋に入ってきた。

「ねぇルージュ。 ルージュはいつ頃剣魔学園に戻るの?」

「んー…明後日にはドーラ村を出ようと思ってるよ」

早くセレナ達に会いたいしな。 あいつらどんな風に変わってるのかなぁ…

「なら、お願いがあるんだけど…」

フローラがそう言うと、カノンが俺の前に来て頭を下げてきた。
え、何…?

「お兄様! 私と手合わせして下さい!」

「……へ…?」

「カノンちゃんね? 剣魔学園に通いたいらしいのよ。 でも自分の実力に自信がないらしいの。 だから、母さん言ったのよ。 「だったらルージュに見てもらったら?」って」

カノンが剣魔学園…確かに、封印術を使えるならかなり強力だ。
まぁ、自信がないってのはカノンらしいな。

「それで? 俺がカノンを認めればカノンは剣魔学園に通うのか?」

「はい。 13歳になったら編入試験を受けてみようかと…」

13歳…来年か。 って事は中等部の編入試験、つまりは中等部くらいの実力がなきゃいけないわけだ。

中等部の実力がどんなもんか分からないけどな。

キン、コン、カンは……まぁ、当てにならないよな。 弱いし。

「分かった! 俺もカノンと学校通いたいしな! 明日手合わせしよう」

そう言うと、カノンは笑顔になる。

「はい! ありがとうございます!」

カノンはお礼を言うと、部屋を出て行った。 きっと風呂に入りに行ったんだろう。
そして、部屋には俺とフローラが残る。

「カノンちゃん強いわよ? 」

「…だろうね。 さっき少し構えを見たけど、全く隙がなかった」

「うん。 あの娘は天才だわ。 才能ならルージュやセレナちゃんと同じくらいかも。 全く…なんで母さんの教え子は天才ばかりなのかしら…」

溜息を吐きながら言うが、フローラは嬉しそうだ。

「カノンちゃんね、ルージュが旅に出た次の日にセレナちゃんに魔術の修行を頼んだのよ。 そして、セレナちゃんと母さんで魔術を教え込んだの」

「母さんとセレナから魔術を学んだのか…そりゃ強くなるだろ…」

やばいぞ、急に不安になってきた。 明日勝てるのか…?
負けたら流石に凹むぞ…?

そんな俺の焦りがフローラに伝わったのか、フローラは微笑みながら立ち上がる。

「ふふ…じゃあ、明日頑張ってね。 母さんも見に行くから」

その日は、不安であまり寝れなかった。

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次の日、俺達アルカディア家の全員は、村の近くの草原に集まった。
懐かしい。 この場所は何度もディノスと戦った場所だ。

その場で、俺とカノンは向かい合うようにして立っていた。

そして、俺の手には二本の木刀、カノンの手には一本の木刀が握られていた。
俺は、一本の木刀を地面に突き刺す。 まずは様子見だ、一本の木刀で戦う。

「カノン。 準備出来たら言ってくれ」

「いつでも行けます!」

カノンがそう言うと、フローラが俺とカノンの間に立つ。
そして…右手を振り下ろした。

その瞬間、カノンが走ってきた。

まさかカノンと戦う事になるとは思ってなかった。 だがあんなに小さくて頼り甲斐がなかったカノンが今こうやって俺に向かって来ている。

やっぱり三年で変わるもんだな……

「行きます! 水牙ウォーター・ファング!」

大きな波が左右に別れ、牙のような形に変化して俺を囲む。
ふむ……

「やべええええぇぇぇ!!!」

俺は全力で上空に飛び上がる。 その直後に俺がいた場所を水流牙が挟んだ。

雷牙サンダー・ファング!」

空中の俺の元に、今度は左右に別れ牙の形をした雷が俺を挟んだ。
しかもこの雷牙は水牙とは違い範囲は広くはないがスピードが凄く早い。
そして今俺がいる場所は空中。 空中では身動きが取れない。

左右の雷牙が俺の元に迫ってくる。

俺は、木刀に炎を纏わせ、身体を捻る。 

炎回えんかい!」

剣に炎を纏わせながらその場で回転し、雷牙に抵抗する。
そして、ようやく雷牙が消える。

「行くぜ! 炎斬えんざん!」

空中からカノンに炎斬を撃ち、地面に着地する。
カノンは、木刀を居合い斬りのように構える。

「お兄様の炎斬…昔は見るだけでしたが、今目の前で見ると分かります。 やっぱりお兄様は凄いです! ですが…!」

カノンは素早く木刀を振り、炎斬を真っ二つに切る。 そしてカノンが両腕を前に出すと、右側に水牙、左側に雷牙、上空に炎の牙が現れた。

つまり、俺は囲まれてしまった。 先ほどのように飛んで逃げる事は出来ない。

「ですが! 私は強くなりました! お兄様に認めてもらうために! 炎水雷牙デルタ・ファングッッ!!」

左右と上空の牙が一斉に迫ってくる。

天才だと言っていたが、まさかここまでとは……
だけどなカノン。 兄として、ここは負ける訳にはいかないんだ。

大炎柱だいえんちゅう!!!」

巨大な炎が俺を包み、上空に伸びる。
まるで巨大な炎の柱だ。 この大炎柱は、防御と攻撃を同時に出来る上級魔術。 
大炎柱により、3つの牙は消滅する。 俺は地面に刺した木刀を拾い、二刀流でカノンの元へ走る。

「行くぜカノン!」

右の木刀に炎、左の木刀に雷を纏わせて走っていると、突然地面が光った。

慌てて地面を見ると、カノンを中心とした巨大な魔法陣が展開されていた。

「やっと近くまで来ましたね! 」

全く動く事が出来ない。 どうやらこれは封印術らしい。
両腕は動くが、足が地面から離れない。
そう言えばさっきからカノンはあの場所から動いていなかった。
これを狙ってたのか…!!

雷獣サンダー・ビースト! 」

カノンの左右に雷で造られた狼が現れる。

「行ってください!」

カノンが腕を振り下ろすと、二体の雷獣が走って来た。
二体の雷獣は飛び上がり、俺に噛み付こうとしてくる。
俺はギリギリまで二体を惹きつけ……

雷炎斬らいえんざん!」

右手の炎斬、左手の雷斬で二体を消し去る。
そしてその後2つの木刀を地面に突き刺し、両腕を地面に置く。

絶対零度アブソリュート・ゼロ!!」

俺を中心に地面が物凄い勢いで凍っていく。 絶対零度、氷の上級魔術だ。 この氷に包まれたら簡単には抜け出せない。

「さぁカノン! 逃げないと氷漬けになるぞ!」

「…っ!」

カノンは迫り来る絶対零度の氷を見て思い切り後ろに飛ぶ。 
その瞬間に封印術は解除され、俺は二本の木刀を持って氷の上を走る。

罠雷トラップ・スパーク!」

俺の下に黄色い魔法陣が現れ、俺の身体に電流が走る。
そしてその場に膝をついてしまう。

二重トラップ…!? 

身体が痺れるがゆっくり立ち上がり、カノンを見る。
カノンは俺に右手を向けている。
相変わらず隙のない完璧な構えだ。

旅出る前の俺だったら確実に負けていただろう。
それくらい、カノンは強い。 なぜ自身がないのか不思議なくらいだ。

「カノン! お前は強い! 剣魔学園でも十分やっていけるよ!」

大声でカノンに言い、その後に木刀を握る手に力を入れる。

カノンは強い。
…少し、本気を出そう。

「部分龍化」

両腕をと右足を龍化し、ゆっくり歩く。 この三年間、龍化の修行もしたが、両腕と右足の龍化で精一杯だった。
一度だけ試しにソーディアス王国で完全な龍化をした時、記憶がなくなり、目を覚ますと目の前にセレスとグリムが倒れていた。

だからもう完全な龍化はしない。

風加速ウィンド・アクセル

風加速で一気にカノンの横へ飛ぶ。 カノンは俺を見失ったらしく、目を見開いている。
そして、横にいる俺に気づいた瞬間、素早く距離を取ろうとした。

だが

「遅い! 」

後ろへ飛ぼうとしたカノンの右腕を掴み、一気に引き寄せる。
カノンは何かされるのを察して目を瞑ったが、俺はそんなカノンを優しく抱きしめる。

「……え…?」

「強くなったな。 カノン、ビックリしたよ。 来年、剣魔学園で待ってるからな」

カノンの頭を優しく撫でる。 カノンは木刀を地面に落とし、身体中の力を抜いた。

周りを見回すと、草原がぐちゃぐちゃになっていた。
氷漬けの地面、溶けた地面、焦げた草、濡れた土。

まさか帰ってきて最初に戦う人がカノンになるとは思わなかった。

「…やっぱり、お兄様には敵いません…」

「いや…十分だろ。 カノンはまだまだ強くなれるよ」

「はい! 私頑張ります! まずは一年後の編入試験です!」

おぉ…カノン、ようやく自身がついたみたいだ。
…一年後、カノンが剣魔学園に来た時が楽しみだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カノンと手合わせをした次の日、俺は最低限の荷物を持って村の入り口で馬車を待っていた。

「ルージュ、剣魔学園で驚くんじゃないわよ? セレナちゃん凄く強くなってると思うから」

「へぇ、それは楽しみだ」

「お兄様! 一年後、待ってて下さい! 絶対に剣魔学園に入学してみせます!」

「おう! 待ってるぜ!」

「ルージュ、あなた何でもかんでも首を突っ込む癖があるから、厄介な事に巻き込まれないように気をつけなさい」

「お、おう…自分でも理解してるよ…」

「ルージュ君、無茶とかせずに健康にね! ルージュ君すぐ怪我するから!」

「おう…気をつけるよ」

4人と会話していると、王都行きの馬車が来た。
俺は馬車に乗り込み、4人の方を向く。

「じゃあ…行ってきます!」

「「「「行ってらっしゃい!」」」」

馬車は、ゆっくりと進み始める。

王都…剣魔学園。 そう言えばセレナ以外には何も言わずに旅に出たんだよな。 セレナから聞いてるとは思うが、やっぱり謝らないとな。

カノンが三年であんなに強くなったのを考えると、セレナ達も絶対に強くなっているはずだ。

10歳の時とは違う。 もう皆子供じゃない。 13歳、日本では中学生だ。 だから見た目も変わっているはず。

皆…どんな風に変わってんのかな…会うのが楽しみだ。

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ーー???視点ーー

「委員長! また校庭で中等部1年と2年の生徒が喧嘩しています!」

ここは剣魔学園中等部、風紀委員専用の教室。 その教室を、1人の生徒が勢いよく開いた。
この人は2年生だけど、私に敬語を使ってくる。

「また…? もう…クリスは?」

「クリス様は他の生徒の喧嘩を止めに行ってます!」

「アリスは?」

「アリス副委員長も同様です!」

「そっか…じゃあ私が行くよ。 はぁ…最近は治安が悪いなぁ…」

最近というか、3年前からかな? この学園からある男の子が姿を消してから、この学園はおかしくなっちゃった。
事の発端は、ソーマ君。 彼が、上級生に頻繁に戦いを挑むようになったからだ。
そしてソーマ君が次々と上級生を倒していって、他の上級生が腹いせに私達の学年に戦いを挑むようになってきた。

その時は、私達の学年VS上級生みたいな感じだったけど、そんな事が続いていく内に、他の学年も戦いに参加するようになっちゃったんだ。

そして今では学年ごとに対立するような治安の悪い学校に変わってしまった。

なぜソーマ君が上級生に戦いを挑むようになったのかは知らない。

風紀委員会は、学年同士の戦いを止めるために作られた組織だ。
この組織は、初等部も中等部も高等部も関係ない。 風紀委員会に所属してる人は皆仲間なの。

「あ、いたいた。 あの人たちか…」

私の目の前には、校庭で戦闘している生徒2人がいる。 そしてその近くにザイル先生。
ザイル先生は必死に止めようとしてるけど、教師が生徒に魔術を使ったら、火に油を注ぐようなものだから、教師は生徒を説得するしかないんだ。

その為に、私達風紀委員会があるんだけどね。

「はい君達! 戦闘はやめ!! 」

私がそう言うと、2人の生徒は私を睨んでくる。 2人とも男の子だ。

「風紀委員長様じゃねーか、なんだ? 喧嘩止めに来たのか?」

「女が委員長とか笑わせるな! 俺は2年だぞ? 後輩は先輩に敬語使え!」

はぁ…私が知ってる男の子は女の子にこんな言葉使わないのになぁ…

2人の生徒が一斉に私に襲いかかってくる。
風紀委員の狙いはこれ、共通の敵を作る事。

共通の敵…つまり私達風紀委員会が現れれば喧嘩してる生徒は協力して風紀委員を倒しにくる。
だからそんな生徒達を…

「私がなんて呼ばれてるか、知ってるでしょ?」

パキッ…という音と共に、目の前の2人の生徒の首以外が全て凍る。
1年の生徒は気絶しちゃったけど、2年の生徒はまだ意識があった。

「なっ…! まさか…ここまで強いのかよ…"氷の魔女"セレフィーナ・エゼルミア…!」

「風紀委員に負けたらどうなるか、知ってるでしょ?」

「くっ…!」

「"風紀委員に敗北した生徒は、今後また無意味な戦闘をした場合、学年の降格または退学とする"。 だよ? 君、私に負けたよね?」

「…わ、分かった…! 」

2年の生徒がそう言ったので、私は2人の氷を消滅させる。

「それじゃあ、1年の子にも言っておいてね」

私がそう言って校舎に戻ると、階段から長い金髪の女の子が降りてきた。

「あ、セレナさん。 お疲れ様です」

「うん。 アリスもお疲れ様」

アリスと微笑み合い、職員室に向かって2人で歩き出す。
今回の事を教師に報告する為だ。

今回喧嘩をした生徒をチェックしてもらって、次また喧嘩した時取り締まってもらう。

「はぁ…毎日毎日こんなんじゃ疲れるよ…」

「ですね…ソーマさんがおかしくなったのって、ルージュさんが魔剣使いを倒したってニュースが広がってからでしたよね?」

「うん…だけど、ソーマ君に聞いても答えてくれないし、それどころか攻撃してくるんだよ…」

ソーマ君はとても強い。 上級生複数人相手に1人で勝ってしまうような人なんだ。
だから私達はソーマ君に勝てなくて、ソーマ君が今この学園の頂点と言ってもいいくらいかな。

「はぁ…抵抗出来る可能性のあったザックさんは2年前に故郷に帰っちゃいましたし…」

「仕方ないよ。 村の行事があるんだから…」

故郷に帰る前、ザックは私達に謝ってくれた。 ザックは風紀委員会に入ってくれてて、とても心強い味方だったから、空いた穴はとても大きい。

ザックがいなくなってからさらに治安が悪くなったんだよね…

「でも、ザックの村の行事は2年って言ってたから、今年は帰って来るはずだよ」

「今年…あ、そう言えば、ルージュさんが帰って来るのも3年後だから今年ですよね?」

「うん。 ルージュとザックが揃えば…」

「ソーマさんに抵抗出来るかもしれません!」

ザックと互角に戦って引き分けたルージュ。 ルージュはこの3年で凄く強くなってるはず。
ルージュなら…この学園を元に戻してくれるかも…

3年前の、平和で、楽しくて楽しくてしょうがなかった剣魔学園に、戻してくれるかもしれない。

…それまで、私達が頑張るから…

「…早く帰ってきてよ…ルージュ…」

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