東方魔人黙示録

怠惰のあるま

【振り回される】


映姫のところに行こうとは一回考えたんだよ?ただね。映姫って一人で住んでるから、二人っきりになる。流石に、いろいろと危ないと思った。後それともう一つ。

アルマ「なんか、お前にずっと説教されそうだったから」
映姫「お言葉ですからね」
アルマ「あーはいはい。わかってますから」

お願いだから、悔悟の棒を二度と構えないでくれ、これ以上殴られたら死んでしまう。

アルマ「てか、そろそろもどんねえと」
映姫「え.....?も、もうですか.......?」
アルマ「え?ああ」
映姫「そう......ですよね.....忙しいですものね......」

あからさまにがっかりされましても、戻らなければいけないわけで・・・・・泣きそうになってんじゃないよ。ああ、仕方ねえな。

アルマ「やっぱ、もう少しいようかなぁ。久々の地獄だしぃ」
映姫「本当ですか?」

何て顔してるんだよ。すごい喜びやがって、無邪気すぎるぞ。可愛いのがさらに罪だよ。

アルマ「ほんとほんと、だから散歩しようか?」
映姫「はい!って.....しょ、しょうがないですね」

素直じゃねえな。まあ可愛いからいいけど。そういえば、映姫って仕事しなきゃいけないんじゃないのか?一応地獄で一番偉い閻魔なんだから。

映姫「まあ、やることないですし、そろそろ交代の時間ですから」
アルマ「ああ、二交代制だもんな」

閻魔が二交代制って、大丈夫かなぁ地獄。
ちゃんと成り立っているからいいんだろうけどさ。すっごい心配だよ。

アルマ「自分で言ってなんだけどさ。散歩つっても、ここ見るもんねえぞ?」
映姫「私の部屋にでも来ますか?」
アルマ「うん待て。何故そうなる?」
映姫「ダメですか?」

もう少し警戒心と言うものを学んで欲しいよ映姫には・・・・・。軽く天然だから仕方ないとかじゃ済まないレベルだぞ。
けど、ここで断ると、また泣きそうな顔になられても困るし、仕方ない・・・・・。

アルマ「行きます・・・・・」
映姫「着いてきてください」

俺って、女に振り回されるタイプなのかな?決して、そうでないことを祈ろう・・・・・・。

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